【写真】洞川温泉の冬の初めの雪景色@天川村
天川村の『洞川温泉(どろがわおんせん)』へ行ってきました。修験道の聖地で夏は行者さんの姿が多く観られますが、雪に包まれる冬はまったく様相が一変します。空気が凛と澄みわたって、余計な音など何も聞こえません。夏とは違った清々しさがありました!
大峯山が閉ざされる半年間。とても静かです
奈良県南部の「天川村」にある『洞川温泉(どろがわおんせん)』。修験道の聖地であり、「関西の軽井沢」と呼ばれる避暑地でもある、独特の雰囲気のある土地です。
修験道の聖地とされる「大峰山」への登拝の出発地点であり、「5月3日~9月23日まで」の期間は大峰山が開かれ、たくさんの行者さんや登山客で賑わいます。2012年の夏、私も山頂にある『大峯山寺』までお詣りしてきました。
そんな洞川温泉も、9月23日の大峰山の「戸閉め式」の後は静かになり、秋の紅葉シーズンなどを除くと、夏の賑わいとは一変します。私たちも冬の洞川温泉へ行くのは初めてでしたが、一面の雪景色で凛とした空気が感じられ、夏とは違った清々しさがありました!
冬の間も旅館などは営業していますので、ぜひ冬の洞川温泉へ行ってみて欲しいのですが、お車の方はノーマルタイヤでは無理でしょう。スノータイヤを着用するか、バスをご利用ください。
大峯山「女人結界門」はより厳しく神さびて
戸閉め式が終わった冬の大峯山登拝口は、一面の雪景色でした。人が訪れた痕跡もまばらで、動物の足跡の方が多かったくらいです。奈良ではあまり積もった雪を見る機会もありませんが、さすがに標高がここまでになると違いますね。
また、今なお「女人禁制」を守る大峯山は、女性の方は清浄大橋を渡って数十メートル先にある「女人結界門」までしか立ち入ることができません。そんな特別な場所であることを感じながら、静かに手を合わせてみてください。
清らかな湧き水があふれ出る『龍泉寺』
また、温泉街に近い位置にある『龍泉寺』も、冬の空気に包まれていました。
修行中の行者さんが水行する池もあり、その冷たさを想像するだけで身震いしてしまいそうです。しかし、境内から清らかな水がこんこんと湧き出ているため、意外と夏は冷たく、冬は温かなんですよね。夏とはまた違った姿が観られますので、ぜひ冬の洞川へ行ってみてください。
■龍泉寺(大峯山)
HP: 参考サイト(Wikipedia)
住所: 奈良県吉野郡天川村洞川494
電話: 07476-4-0001
宗派: 真言宗醍醐派(大本山)
本尊: 弥勒菩薩像
創建: 8世紀ごろ(伝)
開基: 役行者
拝観料: 境内は無料
駐車場: 無料駐車場あり
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