2011-12-05

奈良中心部で楽しめる庭園の紅葉『吉城園』@奈良市

奈良中心部で楽しめる庭園の紅葉『吉城園』@奈良市

奈良公園に隣接して広がる『吉城園(よしきえん)』で紅葉を見てきました。興福寺の子院・摩尼珠院(まにしゅいん)があった跡地を庭園にしたもの。私も初めて拝見したのですが、思わず「京都っぽい!」と言いたくなるほど、手入れの行き届いた美しい庭園でした。


奈良県庁のすぐ東にある日本庭園です

奈良県庁の東側、奈良国立博物館の北側のエリアに、ひっそりと美しい庭園が広がっています。一つは寧楽美術館を併設する『依水園』、もう一つがそれに隣接する『吉城園(よしきえん)』です。

奈良には、京都のような作りこまれた庭園は数少なく、奈良市内の中心部に手入れが行き届いた美しいお庭があることをご存じない方も多いでしょう。

吉城園は、江戸時代までは興福寺子院・摩尼珠院(まにしゅいん)があったところとされています。明治時代に民間所有となり、1919年に現在の建物と庭園が完成。昭和の終わりに奈良県が取得し、1989年から一般公開を開始しました。



当園は、名勝奈良公園の一角(奈良市登大路町及び水門町)に位置し、万葉集にも詠まれた吉城川に隣接する明治・大正時代に造られた庭園です。この地は、かつて興福寺子院の摩尼珠院(まにしゅいん)があったところとされています。
奈良県が昭和59年に取得し、庭園鑑賞や茶会等に広く利用して頂く施設として整備を進め、平成元年4月1日に開園致しました。
庭は自然の地形を巧みに取り入れ建物と一体となった主庭と、杉苔を中心とした離れ茶室東側の閑静な庭園からなり、南東の高台には茶花園もあります。
春にはサツキやツツジなどが新緑に映え、秋には紅葉が杉苔に彩りを添え、季節の移り変わりをたのしませてくれます。

説明看板より


園内は「池の庭」「苔の庭」「茶花の庭」からなり、苔の庭の茶室も利用できます(詳しくはこちら)。また隣接する『国際奈良学セミナーハウス』には宿泊施設もあります。


吉城園@奈良市-01

向かって右手が『吉城園』の入り口で、左手が『依水園』と『寧楽美術館』の入り口です。奈良県庁や奈良公園からすぐのところに、広々と美しい庭園が2つもあるのをご存じない方も多いでしょう

吉城園@奈良市-02
吉城園の案内看板。12月28日~翌年2月末までは閉園しています。この日は紅葉シーズンの終わりかけでしたが、春のサツキやツツジの季節も美しいでしょうね


地形の起伏や曲線が美しい「池の庭」

「池の庭」は、江戸時代から残っている、地形の起伏や曲線を取り入れた造りになっています。園内には、万葉集にも詠まれた「吉城川」の清流が流れ、高台のあずまやからは若草山の姿が。ちゃんと手入れされた庭園でありながら、どこか自然っぽさが感じられるあたりが、奈良のお庭っぽいのかもしれません。

紅葉が終わりかけの平日で、しかも曇り空という条件でしたが、園内は人影もまばらでのんびりできます。縁側に座ってのんびりと紅葉を眺めていたくなりますね。


吉城園@奈良市-03

受付を済ませてすぐに「池の庭」が広がります。お天気が今ひとつだったため、せっかくの紅葉もやや暗めに写っていますがご容赦ください…

吉城園@奈良市-04
すぐ左手には、少し高い位置に「四阿(あずまや)」があります

吉城園@奈良市-05
あずまやからは、遠くに若草山が見えます。すぐ手前の藁葺き屋根は、おそらくお隣の依水園のもの。小川を挟んですぐお隣です

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あずまやからの池の庭の眺め

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敷地内に建つ日本家屋は、詳しい解説などはありませんでしたが、さすがに立派で趣きのあるものでした

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縁側に座って池の庭を眺めることもできます。ここで使用されているガラスは、波打って見える「手打ガラス」というもの。「手吹き円筒法」という古い製法を用いて造られているとか。雰囲気があって素晴らしかったです!

吉城園@奈良市-11
園内には、万葉集にも詠まれた「吉城川」の清流が流れています。奈良市の中心部ですが、若草山や春日山原生林にも近く、豊かな自然が残っているところだけに、人の手が加えられた庭園とはいえ、自然に近い雰囲気があります


モダンで閑静な「苔の庭」も見事でした

その先に進むと、「苔の庭」に建つ「離れの茶室」が見えてきます。お庭と一体になった落ち着いた佇まいでした。苔の庭は、全面が杉苔に覆われていて、いただいたパンフレットによると、「飛火野と同系の地下水脈が園内を流れている」のだそうです。どこかモダンな雰囲気もあって、とても素敵なお庭でした。その奥にある「茶花の庭」は、茶席に添える草花などが植えられた場所です。

奈良市の中心部にあるとは思えないほど、とても静かで閑静なお庭でした。入園料金もわずか「250円」とお安いですし、また季節を変えて何度も拝見したいと思います!


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池の庭から「苔の庭」へのアプローチ。紅葉が見事でした

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苔の庭に建つ「離れ茶室」。もちろん有料ですが、予約すれば茶室を利用することもできます

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離れの茶室の様子。正面の騎馬武者を描いた杉戸絵は「羅浮山(らふさん)」というもの。中国広東省の、大洞窟がある仙術修験の山のことだそうです

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苔の庭側から茶室を眺めたところ

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吉城園の「苔の庭」。美しい緑の杉苔の上に、紅葉を終えて散った葉が落ち、色合いが見事でした。道のつけかたなど、どこかモダンさを感じますね

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元気な杉苔の上に散ったもみじ葉

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苔の庭の逆側からの眺め

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最も奥まったところにある「茶花の庭」。庭園というよりも、茶席用の草花を植える栽培スペースのようになっていました

吉城園@奈良市-19

吉城園@奈良市-20



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■吉城園(よしきえん)

HP: http://www.nara-manabi.com/yoshiki.html
ブログ: http://www4.atword.jp/yoshikien/
住所: 奈良県奈良市登大路町60-1番地
電話: 0742-22-5911
入園料: 大人 250円、中学生以下 無料
開園期間: 3月上旬~12月27日までの毎日
開園時間: 9:00 - 17:00
駐車場: 近隣に有料駐車場あり
アクセス: 近鉄奈良駅から徒歩10分


■参考にさせていただきました!

奈良公園へようこそ - 奈良公園ガイド::吉城園(よしきえん)
奈良で学び、奈良で過ごす┃国際奈良学セミナーハウス










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