奈良ローカル「タウン誌」「ミニコミ誌」まとめました
奈良県には、ほぼ県内だけで流通している「タウン誌」や、ややお固めの学術的なテーマを取り上げる「ミニコミ誌」などが多数発行されています。他の都道府県のことは分かりませんが、人口規模から考えて、かなり多いのではないかと思います。他府県の方には馴染みがないものも多いと思いますので、販売されている奈良らしい雑誌たちをまとめてみました。
奈良ローカル雑誌その1『ぱーぷる』
奈良を代表するタウン情報誌。コンビニや書店、スーパーの店頭で販売されているのはもちろん、美容室や喫茶店に置いてある確率も高く、最も身近な存在だと言えるでしょう。対象年齢は10代~30代くらい。過去6号分の特集記事を見ても、親しみやすい使えるネタが掲載されていることが分かります。
●No.164 2011年10月号 特集「奈良の美味し洋食グルメ。」「工場見学in奈良」
●No.163 2011年 9月号 特集「奈良!格安トラベラー」「コスモス/ススキ/味覚狩り」
●No.162 2011年 8月号 特集「奈良のベストグルメ100」「ママ座談会。」
●No.161 2011年 7月号 特集「花火と夏イベント2011」「奈良的夏遊び。」
●No.160 2011年 6月号 特集「パーフェクトスイーツ」「奈良のオシャレ人」「ビューティ特集」
●No.159 2011年 5月号 特集「嗚呼、カレーが食べたい!」「あの店のあのランチ」「ファミリーグルメ特集」
他府県の方にはあまり馴染みはないかもしれませんが、お値段も手頃ですし、奈良に旅行に来た際には一冊購入してみるといいかもしれませんね。
■ぱーぷる
HP: http://www.digi-pa.com/papuru/papuru.php
出版元: 株式会社エヌ・アイ・プランニング
創刊日: 1998年2月
発売日: 毎月25日
体裁: A4版・約150ページ
価格: 400円
バックナンバー: http://www.digi-pa.com/papuru/backnumber/backnumber.php#
・1冊 400円など(定価は時期によって違います。送料 1冊 70円、2冊 90円、3冊 110円、4冊以上 200円)
・定期購読 1年間 4,800円(送料無料・税込)
奈良ローカル雑誌[2]『naranto(奈良人)』
上記の『ぱーぷる』と出版元は同じです。対象年齢は40代~50代ほど、大人向けのハイクオリティな情報誌です。紙面はオールカラーで上質。ゆったりと贅沢な構成になっています。
●No.29 2011年秋冬号 特集「奈良で出会った感動の食・遊・農」「奈良を愛する人たち」
●No.28 2010年春号 特集「花を想えば、春。」「奈良人が愛する奈良のいい品、いいお店へ」
●No.27 2009年冬号 特集「『技』際だつ、新世代」「旨いもの奈良に集う 名産地から奈良へ」「王族たちの華麗なる食膳」
●No.26 2009年秋号 特集「紅葉狩りへの誘い」「極上のもてなし処 地産地消編」「粋な大和の紅葉絵図」
●No.25 2009年夏号 特集「夏の麺面」「風に誘われ、小さな旅へ」「日帰り湯浴みと和膳の至福」
●No.24 2009年春号 特集「地元通に聞いた幸せセレブランチ」「春爛漫写真紀行 桜との蜜月に酔う」
ハイレベルでそれなりに高価なお店などが掲載されているため、私などには少し縁遠い感じですが、毎号目を通しています。
■naranto(奈良人)
HP: http://www.digi-pa.com/papuru/naranto/index.php
出版元: 株式会社エヌ・アイ・プランニング
創刊日: 2003年7月
発売日: 1日(季刊?)
体裁: A4版・約100ページ・オールカラー
価格: 980円
バックナンバー: http://www.digi-pa.com/papuru/naranto/back.php
・1冊 980円(送料 1冊 70円、2冊 90円、3冊 110円、4冊以上 200円)
奈良ローカル雑誌[3]『あかい奈良』
年4回発行の季刊誌。50ページほどで、広告を一切入れないという、独特の紙面づくりをなさっています。ひねりの効いた特集記事が魅力で、アカデミックな内容を分かりやすく取り上げているのもいいですね。お固めの内容ですが、大人の奈良ファンには読み応え十分だと思います。
●2011年秋号(53号)特集「被災文化財を救う」
●2011年夏号(52号)特集「奈良の巨樹」
●2011年春号(51号)特集「大和あやかしがたり」
●2010年冬号(50号)特集「残していきたい奈良 伝えていきたい奈良」
●2010年秋号(49号)特集「奈良朝の紙」
●2010年夏号(48号)特集「知らなかった遣唐使の旅」
県内の図書館などでも読めるため、私もよくチェックしています。郵送もしてくれますので、県外の方にもオススメですね。
■あかい奈良
HP: http://www.akai-nara.net/
出版元: グループ丹
創刊日: 1998年秋
発売日: 年4回発行(3月10日、6月10日、9月10日、12月10日)
体裁: A4版・48ページ・フルカラー
価格: 500円
購読案内: http://www.akai-nara.net/info.html
・バックナンバー 1冊 500円(税込)+ 送料
・メール便送料 ・3冊まで80円 ・7冊まで160円 ・8冊以上は宅配便送料(全国一律600円)
・定期購読1年間 2,500円(4冊分の送料含む)
・定期購読5年間 10,000円(20冊 2,500円割引)
販売店: http://www.akai-nara.net/shop.html
奈良ローカル雑誌[4]『月刊大和路ならら』
こちらも独特の特集記事が素晴らしい、とても魅力的な雑誌です。奈良の歴史や文化を語るだけではなく、かといってただのガイドブックでもない。実際に使えるアカデミックな情報が掲載されているのがいいですね。最近では、2号続いた特集「とっておき奈良のミュージアム」などは秀逸でした。
●2011年10月号(157号)特集「第63回正倉院展」
●2011年 9月号(156号)特集「大和1700年の自然災害史特集:大和1700年の自然災害史」
●2011年 8月号(155号)特集「奈良生駒乙田村一座がゆく!!特集:奈良生駒乙田村一座がゆく!!」
●2011年 7月号(154号)特集「とっておき奈良のミュージアム2」
●2011年 6月号(153号)特集「とっておき奈良のミュージアム」
●2011年 5月号(152号)特集「八角形墳の時代」
ホームページでは「立ち読み」もできますので、内容が気に入ったら取り寄せたり、定期購読してみたりするといいでしょう。
■月刊大和路ならら
HP: http://www.narara.co.jp/
出版元: 地域情報ネットワーク株式会社
創刊日: 1998年10月1日
発売日: 毎月1日発行
体裁: B5判・基本頁/64ページ・中とじ一部フルカラー・本文モノクロ
価格: 400円
購読案内: http://www.narara.co.jp/sub/tyumon.html
・バックナンバー 1冊400円/2001年3月号【30号】までは1冊300円(送料は1冊100円から冊数により変動)
・定期購読(1年間/送料込)/ 4,800円
・なららギフト(送料込)半年間 2,400円、1年間 4,800円、2年間 9,600円
販売店: http://www.narara.co.jp/sub/toriatukai.html
奈良ローカル雑誌[5]『月刊奈良』
「社団法人 現代奈良協会」が発行する、B5版・140ページの月刊誌。何と、2011年6月に50周年を迎えたという老舗ミニコミ誌です!
しかし、残念ながら私はまだ実際に紙面を拝見したことがありませんので、詳しいご説明はできません…。特集の内容を見る限り、地元の行政にかんする話題などが多いような印象です。
●平成23年9月号 県特集「富岡將人・県教育長に聞く」、地域特集「西本安博・安堵町長に聞く 富本憲吉の世界」
●平成23年8月号 県特集「奈良の元気な森林づくりと奈良の木の家づくり」、地域特集「広陵町 平岡仁町長に聞く」
●平成23年7月号 県特集「地産認匠TEAM奈良『地の味 土の香』」、地域特集「田原本町 寺田典弘町長に聞く」
●平成23年6月号 特集「月刊奈良創刊50周年特別企画」
●平成23年5月号 特集「サイクリングで大和路観光!」
●平成23年4月号 特集「創立20周年のあけぼの・保育学院が名称も新たに新施設でスタート」
■月刊奈良
HP: http://www.gekkan-nara.jp/
出版元: 社団法人 現代奈良協会
創刊日: 1961年6月
発売日: 毎月1日発行
体裁: B5版・140ページ
価格: 600円
購読案内: http://www.gekkan-nara.jp/buy.html
・1冊 680円(本誌1冊600円、郵送料80円)
・年間購読料 8,000円、半年間購読 4,000円
奈良ローカル雑誌[6]『かぎろひの大和路』
「奈良大和路を一歩深く紹介して散策にいざなう情報誌」というサブタイトルが付けられたミニコミ誌。サイトなどにもそれほど情報が掲載されていないため、不明な点も多いのですが、とても読み応えのある内容となっています。
●復刊27号 特集「葛城の道[2] 伝承と史実のはざま」
●復刊26号 特集「秋篠川 西岸に甍連ねる巨刹」
●復刊25号 特集「五條[1] 歴史の交差点」
●復刊24号 特集「山の辺の道[2] 柳本古墳支群」
●復刊23号 特集「飛鳥めぐり[2] 桧隈の里」
●復刊22号 特集「唐古・鍵遺跡と三古社(田原本たわらもと[1] )」
こちらのブログ「かぎろひNOW」もとても充実していますから、まずはこちらからご覧ください。
■かぎろひの大和路
HP: http://www4.kcn.ne.jp/~kagiroi/
出版元: 奈良出版館
創刊日: ??
発売日: ??
体裁: ??
価格: 300円
販売店: http://www4.kcn.ne.jp/~kagiroi/saisingou/27.htm
ブログ: かぎろひNOW
奈良ローカル雑誌[7]『明日香風』
「財団法人 古都飛鳥保存財団」が発行する、古代史の中心となった「飛鳥」の歴史や文化について紹介する季刊誌です。こちらは創刊30周年を迎えられました。
明日香という土地ですから、内容は考古学的な話題が多めです。決して誰にでも興味を持たれるようなものではありませんが、専門的に偏りすぎず、古代史ファンには十分に楽しめる内容でしょう。
●2011年10月 第120号 特集「明日香風30年」
●2011年 7月 第119号 特集「再考・飛鳥仏教」
●2011年 4月 第118号 特集「斉明天皇とその時代」
●2011年 1月 第117号 特集「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群紹介」
●2010年10月 第116号 特集「続・飛鳥保存の歩み」
●2010年 7月 第115号 特集「飛鳥保存の歩み/緊急報告・纒向遺跡」
奈良県内の啓林堂書店や若草書店で購入できますが、バックナンバーを取り寄せたりできるかどうかは不明です。
■明日香風
HP: http://www.asukabito.or.jp/asukakaze/
出版元: 財団法人 古都飛鳥保存財団
創刊日: 1981年
発売日: ??
体裁: ??
価格: ??
購読案内: http://www.asukabito.or.jp/asukakaze/02koudoku.html
奈良ローカル雑誌[その他]
●『大美和』
桜井市の古社「大神神社」が年に2回発行している社報(1冊300円)。私は図書館などで拝見していますが、三輪山・山の辺の道・纒向遺跡など、三輪周辺の考古学ネタが豊富で、講演会の内容がそのまま収録されていたりするので、かなり楽しめます。
●『マイ奈良』
定価150円。A5版・36ページの月刊誌。創刊30年を超えたとのことですが、今でも発行されているかは不明です。ここに連載されていた、ならまちの老舗「砂糖傳」の増尾正子さんのご著書「奈良の昔話 奈良町編」なども販売しています。
●『SAVVY』
京阪神エルマガジン社の関西全域の情報誌。毎号とても読み応えのある内容ですが、年に一度の「奈良特集」は必見。かなりマイナーな新店なども掲載されていて、永久保存版にしたくなる充実度です。
●『あまから手帖』
京阪神をカバーする「大人の愉しい食マガジン」。大人の上質なお店を紹介しています。時々、充実した奈良特集が組まれますので、その回は要チェック!