『旅とくらしの玉手箱フルコト』オープン@きたまち
きたまちの一角に、ディープな奈良グッズなどを販売するショップ『旅とくらしの玉手箱 フルコト』さんがオープンしました。奈良に詳しい5名の店主が集まっての共同経営で、他のお店にはない独特の品揃えが魅力です。オープン初日からついつい長居してきました!
奈良市きたまちエリアの一角にオープン
2011年6月4日、きたまちエリアに『旅とくらしの玉手箱 フルコト』というショップがオープンしました。
フルコトでは、古本、古道具のほか、奈良や古代・古事記や万葉集などにまつわる商品や、古代から奈良と関係のあった土地のもの他にも木製品、奈良の作家さんたちの作品やオリジナルの古代や古事記をモチーフにしたデザインの雑貨・小物、奈良に関する冊子の発行、奈良ファンの作る小物なども販売もしていきます。また、そのご縁のあれこれを本で紹介して、そのモノや人、コトに触れる場所としても
活用していく予定です。奈良の地図を置いたり、奈良のフリーペーパーやショップカードなども
たくさん置いて、旅の情報交換スペースとしても使ってもらいたいと思ってます。
旅の計画を立てたりするのにぜひ使ってください。奈良を知って、楽しむ場所にしたいと思っています。
フルコトさんの運営者は、奈良界隈でちょっとした有名な方ばかりが5名集まっての共同経営になるそうです。それぞれTwitterでは仲良くしていただいている方ばかりですので、私もお店のオープンの日を楽しみにしていました。
●きたまちの住民であり「きたまちの達人」である新井シノブさん
●旅するふるほん屋「ぼちぼち堂」主の下村イゾウさん
●奈良に詳しいフリーランス編集ライターの砂川みほこさん
●時代意匠考案「藍寧舎」代表である金田あおいさん
●「奈良旅手帖」代表。奈良の達人の生駒あさみ さん
広くはありませんが、ディープ奈良です!
民家の脇の細い路地を進むと、フルコトさんの看板が見えてきます。玄関を入ると、古くて懐かしい昭和の民家の佇まい。急な階段を上って2階へ進むと、きれいに行き届いた店舗スペースが見えます。
民家の2階で、一部屋が事務室のようになっているため決して広くはありませんが、奈良好きな方ならきっと楽しめるような、ちょっとディープな商品が集められています。
『旅とくらしの玉手箱 フルコト』さんの入り口部分。古い民家の脇の細い路地を進むと見えてきます。昭和(のかなり古い時期)の雰囲気が感じられます
2階のフルコトさんへと続く、狭くて急な階段(1階部分は『器人器人』さんという器屋さんです)。古い民家そのものなので、お子さん連れの方は特に足元にお気をつけください
階段を上がったところから見た、フルコトさんの全体像。二間のうちの一室は事務室となっているため、ショップスペースは一間と少々のみ。パッと見は狭く感じますが、奈良好きにはたまらないアイテムがギュッと濃縮して並べられています!
店内を別角度から。いい雰囲気ですね。床の間なども上手く利用してありますし、使用されている棚や布など、どれもいちいちいいんですよね(笑)
買い物はもちろん、読書や情報収集にも
販売している商品が、他のお店ではほぼ見かけないようなディープなものも多いので楽しいのですが、それだけではありません。
店内に使用されているちょっとした布地が鹿柄だったり、商品プレートが木簡型だったり、什器として使用している「二月堂机」という台が、本当に東大寺・二月堂で使われていたものが混ざっていたり、民家の間にあるので窓からの眺めが殺風景かと思いきや、良い角度で若草山が見えたり。細かいところまでいいんですよね。
また、お買い物が出来るだけではなく、若草山が見える窓際には、3台の「二月堂机」が並んでいて、のんびりと読書できたりするスペースになっています。一角には、ライター多田みのりさんの蔵書(もちろんマニアック。大仏鉄道の本などもありました)が置かれていたりします。
お店のスタッフさんは奈良に詳しい方ばかりですから、旅行の途中に気軽に立ち寄ったり、地元トークを繰り広げるのもいいですね。
階段の突き当たりには、ディスプレイ兼陳列スペースになっています。大震災の義援金を募るために発売されたチャリティーTシャツも販売されていました
移動販売の古本屋「ぼちぼち堂」さんの販売スペース。店内に数ヶ所あります。陳列されていた本は、歴史・エセイ・カメラなど多種多様。奈良本が多いわけではありませんが、思わず手に取りたくなるラインナップでした。この日、私は『街道をゆく 12.十津川街道』司馬遼太郎、『西行』白洲正子、『古代史紀行』宮脇俊三の三冊を購入してきました
廊下部分に面して、昔の学校の下駄箱を使用した素敵な陳列棚があります。奈良柄のポストカードや『奈良旅手帖』などがピッタリと収まっていました
棚の上に並んだ「一筆箋」。古代モノのデザインなどを手がける藍寧舎さんのものです。可愛らしい鹿柄などではなく、落ち着いた色合いと絵柄がいいですね
藍寧舎さんの商品の「銅鐸絵画ミニタオル」!こんな古代モチーフのアイテムは他ではなかなか見かけませんよね
同じく、藍抜染の「古代軒瓦シャツ」。藤原京と平城京から出土した軒瓦の紋様が染められた、何ともマニアックな商品です!この他、弥生土器の形の変遷を現した「弥生土器Tシャツ」という、よりディープなアイテムもありました!
窓際には、3台の「二月堂机」が並んでいて、ここでのんびりと読書したりもできます。住宅街なので、窓のすぐ下は隣家の屋根ですが、遠くには若草山も見えます!いいスペースですね
フリーランス編集ライターの砂川さんプロデュースのコーナー。絵本の販売をメインに、奈良柄の、そして店名入りの編み物などが並んでいます。作家さんによって、そしてプロデュースする方によって、棚作りのテイストががらりと変わるのも面白いところですね
その隣には、「木の茶の間 輪」さんの、手作りの木製品やハンドメイド関連の同人誌(?)などが並んでいます。岡●太郎さん風の陶器のペンダントが異彩を放っていました!
部屋の中央の島には、奈良に関するグッズなどが陳列されています。とても全ては紹介できませんが、奈良好きなら飽きることなく楽しめるでしょう
奈良・五想庵さんの「散華しおり」と、奈良好きの「はらのはら」さんの「消しゴムはんこ」。どちらもお値段がお手頃のため、大好評だったようです
奈良モチーフの行燈(あんどん)などを作るカキモトさんの「ステンレスキーホルダー」シリーズ。鹿や孔雀、金魚に琵琶などがデザインされています。店内のあちらこちらに小さな行燈が写っていますが、これがカキモトさんの製品です。決してお安くはありませんが(万単位です)、すごく美しいですよ!
生駒あさみさんの著作『ふたりでいく奈良』や、彼女の目利きで選ばれた書籍たち。イラストレーターの上村恭子さんのポストカードやぽちぶくろなどが並んでいます
レトロな茶箪笥には、行燈や木彫りの仏さまなどが陳列されています
奈良市法蓮町にお住まいの仏師・渡邊一空さんの作品も販売されています
勾玉ペンダントや日本の神様をイメージして織られたマフラーなど。天川村で採れる希少な「レインボーガーネット」なども置いてありました。本棚に並ぶ奈良関連本は、ライター多田みのりさんの蔵書で、販売用ではなく、店内で閲覧するために置かれているのだとか。この一角だけでもものすごく楽しめます!
オープン当日からさんざん長居してしまって、結局、消しゴムはんこ2個に鹿柄の便箋、そして古本4冊を購入してきました。何が飛び出すか分からない楽しいお店でした!
お店の位置は、転害門から西へ200mほど
最後に、フルコトさんの所在地のご説明です。
奈良市東包永町(ひがしかねながちょう)の住宅地の中という、やや分かりづらい立地となります。東大寺・転害門から真っ直ぐ西へ200mほど進んだ辺りで、スーパー「ビッグナラ若草店」を目印にするといいでしょう。近鉄奈良駅からは、徒歩15分少々でしょうか。
『koharu cafe』さん(ご紹介記事)の裏手になりますので、ブログに掲載されている地図を参考にしてください。細い路地を進みますが、看板を追えばちゃんと到着できると思います(笑)
なお、フルコトさんが入居している建物の1階部分には、『器人器人(きときと)』さんという器のお店が、2011年6月26日にオープン予定なのだそうです。こちらも楽しみですね!
フルコトさんの店舗は、奈良市東包永町の、住宅地の中になります。道順はやや分かりづらくて、東大寺・転害門から真っ直ぐ西へ200mほど進んだ辺りです。スーパー「ビッグナラ若草店」を目印に、その斜め向かいの道を入ると、こんな看板が見つかります
店舗となる建物は、古い民家をリノベーションして、ショップとして利用しています。細い路地の奥まった場所にあります。ちなみに、フルコトさんは2階部分を使用。建具が美しい1階部分は「器人器人(きときと)」さんという器屋さんが入ります(6月26日オープン)
より大きな地図で 旅とくらしの玉手箱 フルコト を表示
■旅とくらしの玉手箱 フルコト
HP: http://www.furukoto.org/
住所: 奈良県奈良市東包永町61-2 2F
電話: 0742-26-3755
定休日: 木曜日
営業時間: 11:00 ~
駐車場: 2台分あり
アクセス: 近鉄「奈良駅」から徒歩約15分
※営業時間などは日によって変わります。必ず事前にホームページを確認してから来店するようにしてください。
※駐車場は、近隣の若草公民館近くの「山内モータープール」に2台分あるそうです
■参考にさせていただきました!