2体の重文像を祀った古社『鴨山口神社』@御所市
葛城古道にある神社『鴨山口神社』もお参りしてきました。それほど規模の大きくないお社ですが、「延喜式神名帳」にもその名を記された格式高い古社です。
山口社十四社の本社だったお社です
御所市櫛羅にある『鴨山口神社』。古くから朝廷に皇居の用材を献上する「山口祭」を司っていた由緒ある神社です。
葛城山麓の扇状地、櫛羅大湊の位置する本社は、古くから朝廷に皇居の用材を献上する山口祭を司った由緒深い神社であります。祭神は、大山祇神、大日霊命。御霊大神、天御中尊をお祀りしています。
『延喜式神名帳』には、山口社は十四社あるが、その内、葛上郡の鴨山口神社が本社であるとされており、即ち式内の大社として格式の高い神社であります。
本殿は、春日造桧皮葺(八尺に七尺)であり、拝殿は、瓦葺(五間に二間)であり、本殿に安置されている大日霊貴命坐像、御霊大神坐像は国の重要文化財に指定されています。鴨山口神社前の案内看板より
本殿には、藤原時代前期(800年代)の作とされる、衣冠をつけた「大日霊貴命坐像」、女神とされる「御霊大神坐像」という2体の像(ともに重要文化財)が祀られているそうですが、残念ながら完全に非公開です。画像なども公開されていないようですので、遠くからその姿を想像するしかありません。
それほど大きな神社ではありませんので、葛城古道の散策途中にぜひ立ち寄ってみてください。
御所市櫛羅にある『鴨山口神社』。古くから朝廷に皇居の用材を献上する「山口祭」を司っていた由緒ある神社です。現在の境内はそれほど広くありませんので、葛城古道を散策する途中にぜひ立ち寄ってみてください
鴨山口神社前にあった、真新しい案内看板。境内社の説明があります。また、本殿には「大日霊貴命坐像」「御霊大神坐像」という2体の坐像(ともに重文)がいらっしゃいますが、残念ながら拝観不可です
拝殿脇にある石灯籠。乱雑に置かれたように見える石たちがいい味を出してますね
拝殿の背後に見える「本殿」。それほど大きな建物ではありません。こちらに「大日霊貴命坐像」「御霊大神坐像」の2体の重要文化財に指定された像が祀られているそうですが、残念ながら一般公開されていないそうです。いつかお会いしてみたいですね
鴨山口神社の本殿を背後から見たところ。春日造の桧皮葺の建物です。屋根のカーブが美しいですね
鴨山口神社の境内社の一つ「稲荷神社」。御祭神は倉稲魂命とのこと
こちらは、菅原道真公を祀った「天満神社」。この他、八幡神社・春日神社・椿山神社・天照皇大神宮などの境内社がありました
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■鴨山口神社
HP: 参考サイト(御所市HP)
住所: 奈良県御所市櫛羅大湊2428
電話: 不明
主祭神: 大山祗命・大日霎貴命・御霊大神・国常立命
創建: 不明
拝観料: 境内無料
駐車場: なし
アクセス: 近鉄「御所駅」から、葛城ロープウェイ前行バス「櫛羅」下車、徒歩約5分