古色蒼然!落ち着いた古刹『当麻寺』@葛城市
このお正月休みには、北陸から私の両親が出てきていたのですが、「我が家から一番近い国宝」として、ぜひ『当麻寺(當麻寺)』を見せておきたかったため、時間を見つけてお参りしてきました。
それほど全国的に知名度のあるお寺ではありませんが、東西の双塔や美しいお庭などを見て周り、のんびりと楽しめました。
東大寺などと違った魅力のあるお寺です
新年早々の当麻寺は、初詣としてお参りに来ている方が多いためか、それなりに賑わっていました。とはいえ、奈良市内のお寺のような混雑もなく、古色蒼然とした古刹の雰囲気が十分に味わえます。
東大寺や興福寺とはまた違った奈良のお寺の魅力を、両親にも感じてもらえたようでした。
1月2日の当麻寺「本堂」。いつもは静かな当麻寺ですが、初詣なのか、この日もたくさんの方がお参りにいらっしゃっていました
当麻寺の本堂から見た「金堂」と「東塔」。金堂には素晴らしい四天王さんがいらっしゃいますが、この日は仏さまの拝観はせず、お庭を見て周ることにしました
金堂の裏手にある「石灯籠(重文)」。何でもない灯籠に見えますが、白鳳時代に作られた日本最古の石灯籠です!
当麻寺の伽藍。正面に見えるのが本堂となる「曼荼羅堂(国宝)」ですが、元の本堂は左手にある「金堂」です(右手は「講堂」)。金堂が東側を向き、その両脇に東西の三重塔が立つ、ちょっと変わった伽藍配置になっています
東塔・西塔が見渡せる「西南院」
この日は本堂などには拝観せず、お庭のある塔頭「西南院(拝観料@300円)」へ。
こちらは「関西花の寺」の二十一番札所になっているお寺で、江戸時代の見事な庭園があります。また、当麻寺のシンボルでもある東塔・西塔が見渡せる高台もあるため、当麻寺で随一の撮影スポットとなっています。
さすがにこの時期は花が咲いているワケではありませんが、美しい音色が響く「水琴窟(すいきんくつ)」があったり、池の水面に写る西塔の姿を撮影したりと、のんびりと楽しんできました。
見事な庭園と茶室がある「中之坊」
お次は、当麻寺「中之坊(拝観料@500円)」へ。
こちらは、国の名勝・史蹟に指定されている、大和三名園の一つに数えられる庭園「香藕園(こうぐうえん)」があります。庭園内には、直径約1.8mの大きな丸窓がある、片桐石州作の茶室「丸窓席(重文)」なども建っており、見事な眺めでした。
また牡丹の名所としても有名ですが、もちろんこの時期は全く咲いておらず、千両・万両がたくさんの実をつけている程度でした。中将姫のゆかりの品も多く残されており、庭園脇には誓いの石・髪塚が、霊宝館には、日本最古のかみそり「中将姫剃髪剃刀」も展示されています。
■当麻寺(當麻寺)
HP: http://www.taimadera.org/
住所: 奈良県葛城市當麻1263
電話: 0745-48-2001
宗派: 高野山真言宗・浄土宗
本尊: 弥勒仏坐像(国宝)
創建: 7世紀前半ごろ
拝観料: 境内は無料(伽藍:500円、中之坊:500円、西南院:300円、奥院:300円、護念院:300円)
拝観時間: 9:00 - 17:00
駐車場: 有料(「二上山ふるさと公園(無料)」から歩くことも出来ます)
アクセス: 近鉄南大阪線「当麻寺駅」下車、徒歩20分