奈良県のデカ盛りの聖地!『とんまさ』@大和郡山市
「奈良県のデカ盛りの聖地」ともいえる『とんまさ』さんへ行ってきました。
噂には聞いていましたが、皿からこぼれ落ちんばかりのかつのタワーは、とにかくものすごい迫力!お店の雰囲気も含めてデカ盛りというエンターテイメントを楽しんできました!
「サンプルを信じないでください」
デカ盛りで有名な『とんまさ』さんは、県道9号線の「矢田口」交差点近くにあります。
何件か商店が並んだ長屋形式の中の一店舗ですので、お店の間口は広くありません。しかし、店舗の隣の駐車場を20台分借りてあるため、車で行く方も全く心配はないでしょう。この日は土曜日ということもあって、大阪などの他府県ナンバーの車が多数見られました。
お店前には食品サンプルが飾ってありますが、そこには「サンプルを信じないでください」という貼り紙があります。普通なら、サンプルの方が立派で実物はガッカリ・・・というパターンが多いのでしょうが、とんまささんは全く逆。「サンプルは普通だけどデカ盛り」というパターンですのでご注意を!
大和郡山市にある、全国的にも有名なデカ盛りのお店『とんまさ』さん。県道9号線の「矢田口」交差点近くにあり、それほど大きなお店ではありませんが、すぐお隣に20台分の駐車場を借りているほどの繁盛店です
とんまささんの店構え。「デカ盛り」などとは一言も書いてありませんので、一見どこにでもある普通のとんかつ屋さんに見えますが・・・
店前のサンプルを見ても、特に珍しいこともありません。普通のとんかつ屋さん風ですが、貼り紙には「サンプルを信じないでください」とあり、いきなりサンプルの存在理由を全否定しています!
頻繁にTV取材も行われる有名店です
店内に入っても、お店の作りは特に変わったところは見られません。席数は30席程度で、テーブル席・座敷席もあります。カウンター席からは調理場が見えて、美味しそうな油の香りが漂ってきました。
他のお店と確実に違うのは、壁面を「●●の番組に紹介されました」という内容の貼り紙で埋め尽くされていることでしょう。高視聴率の有名番組の名前がズラリと並んでいましたが、奈良県内でここまで全国区になっている飲食店は、他にはまず見られないでしょう。
とんまささんの大将は、「最近スザンヌちゃんが来たんだよ!」と、全員で撮った記念写真をお客さんに自慢してました(笑)
とんまささんの座敷席の様子。カウンター席とテーブル席を含めて、全部で30席ほどだと思います。壁には、TVで紹介された内容がズラリ!「黄金伝説」「ごきブラ」など人気番組の名前が並んでいました。奈良県の(しかも大和郡山市)のお店でここまで話題になるなんて、なかなかありません
「二人で一つの料理を食べる」のは不可
とんまささんのメニューを見ると、どこにも「大盛り」「デカ盛り」というような文字は見られません。「お持ち帰り用容器あり」というところにだけ、普通のとんかつ屋さんとの違いがある程度でしょう。
有名なメニューは、まずは「百匁とんかつ(@2,730円)」。その重量は「約650g」もあり、揚げるのに20分以上もかかるほどの大きさなんだそうです!もう一つは、「若鶏かつ定食(大)(@1,523円)」でしょう。並サイズ(@1,134円)でも、かなりの迫力があるそうですが、これが大になると、とんでもない量になるのです!
注文する前から、明らかに食べられる量じゃないことは分かっていたのですが、店員さんに「食べ切れなくてもお持ち帰りできますから、記念にどうですか?」と勧められたため、面白半分で大サイズを注文してみました。
なお、とんまささんのシステムは、「食事をされない方のご入場はお断りします」とのこと。誰か一人が食べて他の人は見学・・・というのは、お店の方の迷惑になりますので遠慮しましょう。
ちなみに「二人で一つの料理を食べる」というのもお断りされているそうですので、最低限でも「一人一品」は注文してください(お子さんは別だと思いますが)。
とんまささんのメニューその1。注目すべきデカ盛りメニューは「百匁とんかつ(@2,730円)」と「若鶏かつ定食(大)(@1,523円)」。メニューを見ても、一言も「デカ盛り」などの言葉は無く、「お持ち帰り用容器あり」のところだけ、その気配を感じさせています
とんまささんのメニューその2。ハヤシ・カレー・丼物と、意外とメニューは豊富です。他の方がカレーを注文していましたが、なかなか巨大で美味しそうでした。また、大将がこだわっているという牡蠣の丼もかなりそそられるルックスでした!
かつのタワー!「若鶏かつ定食(大)」
そして、ついに「若鶏かつ定食(大)(@1,523円)」が登場!
店員さんがカツのタワーのてっぺんを指で押さえながら運んでくるほどで、とにかくうず高く若鶏かつが積み上げられています!店内の他のお客さんから「お~っ!」というどよめきが聞こえてくるほどです(笑)
話によると、大量の千切りキャベツの上に、鶏胸肉のカツが5枚分(!)も乗っているのだとか。ご飯も普通サイズありますし、とにかくとんでもない量であることは間違いありません。
ただし、「デカ盛り=美味しくない」ということは無く、本当に美味しいかつでした。
衣の内側の黄色い層(卵かな?)が厚いのが特徴で、衣はサクサクッとして、お肉はしっとり。きっといい油を使っているんだと思いますが、お腹いっぱいまで揚げ物を食べても、油による胸焼けはしませんでした(食べ過ぎによる胃もたれは諦めましょう)。
普通のメニューでも量は多めですし、味もいいです。他のお店と比較するとお安いワケではありませんが、デカ盛り目当ての方以外でも利用する価値はあるかもしれません。
これがデカ盛りの有名店とんまささんの「若鶏かつ定食(大)(@1,523円)」!カメラに入りきらないほどの大迫力!鶏胸肉のカツが5枚分(!)も乗っているそうです。下にキャベツの千切りがあるんですが、全く見えません(笑)
カメラを縦位置に構えなおしても、まだ収まりきりません!店員さんがこのカツのてっぺんを手で押さえながら持ってくるのですが、その瞬間に店内で「お~っ!」という歓声が上がるほどの大迫力でした!
若鶏かつのアップ。衣の内側の黄色い層は卵か?衣はサクサクッとして、お肉はしっとり。デカ盛りばかりが注目されますが、味もとっても美味しいんですよ。ただし、「美味しいな~」なんて思っていられるのは、最初の数分だけ。すぐに満腹との戦いになります!
「天理の女子高生がペロリと完食」って!
私は特に大食いではありませんので、かつを数切れ食べた時点で、もうお腹が膨れてきているのが自分でも分かるくらいでした!
しかし、とんまささんの大将は、「天理の女子高生が20分ちょっとでペロリと完食したよ」などと煽ってくるんですよね。もう最初から戦意を喪失している私は、「じゃぁ完食まで頑張ろう!」なんて、全く思いませんでしたけど(笑)
だいたい、これだけの量になると、どれだけ頑張ってかつの山を崩していっても、全く減った気がしないんですよ!ヘロヘロになりながら頑張りましたが、結局は半分も食べ切れずにギブアップ!何故か鳩尾がチクチクと痛むくらいまで詰め込んだんですが、全く歯が立ちませんでした・・・。
ちなみに、とんまささんでは、持ち帰り用の袋のことを「弱虫袋」と呼んでいるだとか。大将から、「食べ切れなかったら『弱虫袋ください』って言ってくださいね」なんて言われてましたので、(特に屈辱感も無く)普通に残ったかつを弱虫袋に詰め込んで、お持ち帰りさせていただきました!
頑張って、ようやくカツのタワーの最上階付近は撤去完了。ご飯も残りわずかですが、この時点でもう限界寸前です・・・
ごめんなさい!これが限界です・・・。結局、若鶏かつは半分以上は残ってしまいました。大将から、「飽きたら醤油や塩で食べるともうちょっと行けるよ!」なんてアドバイスも受けましたが、もはやそんなレベルの問題じゃありません!
限界に達した後で、やっと後ろにレモンがあることに気づきました。千切りキャベツもタップリありますが、かつの山が崩れそうで、ほとんど食べられず・・・。
写真にすると何だか分かりにくいですが、持ち帰り用の容器と袋です。別名「弱虫袋」だそうです!「食べ切れなかったら『弱虫袋ください』って言ってください」と、大将に嬉しそうに説明されました・・・。屈辱を感じるにはほど遠いレベルの惨敗でしたので、腹も立ちません(笑)
楽しい「デカ盛りエンターテイメント」!
とにかく、私のような一般人には、とんまささんのデカ盛りに挑戦して、それを完食するような芸当は不可能です。普通のメニューでも十分にお腹いっぱいで美味しくいただけると思いますし、帰り道にはとんでもない満腹感に襲われていましたので、もう二度とデカ盛りメニューを注文しようなんて思いません。
しかし、お料理やとんまささんの大将の接客も含めて、「デカ盛り」というエンターテイメントを楽しむことはできました。話のネタとして行くだけの価値はあると思います。
帰り際には、大将がしっかりと「はい、1523万円いただきます!」「400万円のお返しです!」と、昭和的なベタなボケをかましてくれるのもお客さまへのサービスですからね。しっかりとエンターテイメントに徹していることが伝わってきて、清々しい気分にさえなりました!
ただし・・・、やはり私のように独りで行ったりせずに、何名かで行った方がより楽しめると思います。
一人客はカウンター席に座ることになりますが、厨房から若鶏のタワーが出てきた瞬間に、他のお客さんから「お~っ!」という歓声が上がります。観光気分で来ている方も多いので、「自分が頼むのはアレだけど、やっぱり見ておきたい」という心理状態なんでしょう。山のように盛られたお皿が見えた瞬間に、店内のあらゆるお客さんたちの会話が弾みだします(笑)
もちろん、それを食べる本人(=私)も、心の中では「お~っ!」と思っているんですが、独りでいるとそれを口に出すことも出来ませんから、これがつらいんですよ!
そうすると、他のお客さんからは、「あんなすごいものが登場しても平然としてるよ!きっとあの人はよほど大食いに自信があるに違いない!」という風に見られかねない・・・というプレッシャーを感じてしまうんです(被害妄想だと思いますけどね)。
ぜひ友人などと一緒に、奈良を代表するデカ盛りの名店のエンターテイメントを楽しんでみてください!
■とんまさ
HP: 参考サイト(食べログ)
住所: 奈良県大和郡山市南郡山町363-23
電話: 0743-55-2075
定休日: 年末年始
営業時間: 11:00 - 21:00
駐車場: あり
アクセス: 近鉄橿原線「近鉄郡山駅」から徒歩約10分
※撮影した画像がピンボケばかりでスミマセン!
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とんまさ (とんかつ / 近鉄郡山)
★★★★☆ 4.0