日本の『桃源郷』で「桃」を食してきました@和歌山
和歌山方面へドライブの途中で、和歌山県紀の川市(旧桃山町)の『桃源郷』へ立ち寄ってきました。この辺りは日本でも有数の桃の産地で、「あら川の桃」というブランド名で販売されています。
「現代の桃源郷で桃を食べる!」なんて、どこか馬鹿馬鹿しくて楽しいかと思っただけなんですが、意外と地味な結果に終わりました(笑)
伝説の「桃源郷」が存在したんです!
一般的に「桃源郷」のイメージというと、「山間に密かに存在する理想郷」というような場所を思い浮かべるでしょう。これは中国の故事から発した言葉なのだそうです。
桃源郷(とうげんきょう)とは、中国における理想郷。俗世間から離れ、山水の中で仙境に遊んだり素朴な農耕をしたりできる世界である。また転じて、仙人がいる・あるいはそこにいけば仙人同様になれる聖地ともされる。武陵桃源(ぶりょうとうげん)ともいう。なお、桃源郷をサンスクリット語読みしたものが、中央アジアの理想郷伝説「シャングリ・ラ」である。
「そんな伝説の桃源郷が、現代日本にも存在したんです!」的なノリで、記事を書こうと思っていたのですが、さすがに現代の桃源郷は、仙人が住まうような場所ではなく、桃が美味しいちょっと地味な場所でした(笑)
和歌山県紀の川市(以前は桃山町でした)にある「桃源郷」。観光マップの「現在地」のすぐ上にあるのが分かるでしょうか?現代にも桃源郷があったんですよ!
「あら川の桃」で有名な一帯です
この桃源郷がある辺りは、有数の桃の産地で、春先には「ひと目10万本」と言われるほどの桃の花が咲き乱れるのだそうです。この地独特の「桃山白鳳」という品種など6種類の桃が栽培されており、6月下旬頃~8月上旬頃まで、この一帯は桃の果実の香りに包まれるのです。
とにかく、この辺りはどこを見回しても桃の直売所だらけ!隣接している・・・なんてレベルではなく、「桃の直売所が密集している」というイメージの方が正しいくらいでした。
今回お邪魔したのは『あら川仙果園』さんというところです。普通に箱単位で桃を販売しているのはもちろんですが、冷たく冷した桃を、その場でそのままムシャムシャと食べられるのんですよね。さすがにとっても美味しい桃でした!
この一帯は全国でも有数の桃の産地で、紀の川沿いの桃畑では「ひと目10万本」と言われるほどの桃の花が咲き乱れるそうです。今の時期は、桃の出荷の中盤戦。ピークは過ぎたようですが、木には沢山の桃がなっていました
桃の販売店が立ち並ぶ一角で、私たちがお邪魔したのは『あら川仙果園』さん。この辺りは、どこを見ても桃の直売所だらけで、かなり壮観な光景です。車から降りた途端に、ものすごい濃厚な桃の香りが漂ってきました!
一般的なピンクの桃「白鳳」は7月上旬頃までがピーク。7月中旬から8月上旬頃までは「白桃」がメインとなるそうです。桃なのに妙に色が白いと思ったら、そんな理由があったんですね
『あら川仙果園』さんのお店の一角には、冷蔵庫に入った桃が。完全セルフサービスで、その場で新鮮な桃をいただけます!ちなみにお値段は「大:400円」「小:300円」でした
お店の大将が立派な桃を選んでくれました。セルフ式ですので、もちろん自分で皮をむいて、ここで立ったままムシャムシャと食べるのです(笑)
ジューシーで、果汁があふれまくり!「桃源郷で桃を食べる」なんて、どこか仙人っぽくて、長生きできそうな気がしてきますね!
お店に貼ってあった桃の販売予定表。販売期間はほぼ2ヶ月ほどで、かなりの短期決戦のようです
すぐお隣では「桃(果肉入り)アイスクリーム」と「桃ジェラート」が販売されていました。今回は食べませんでしたが、こちらもなかなか美味しそうですね!
桃の特売所が密集しているんです!
そのすごお隣には「紀の川市桃山特産センター」があって、その少し向こう側にも別の販売所があって・・・。さらに道を挟んだ向かい側にも小さな販売所があって・・・と、この時期の桃源郷は、本当に桃づくしでした。
春先に満開の桃の花を見に来るのもいいですが、この時期に食欲をそそられるのも悪くありませんね!
同じ敷地にあった「紀の川市桃山特産センター」。ひょっとして、この建物自体が桃をモチーフにしているんでしょうか?
かなり異様な雰囲気のする桃のキャラクターと、「かおり風景100選」の文字。桃の花の香りで選ばれているんですが、桃の果実の香りもいいですね。この辺りは甘い香りに包まれていました
トロ箱一杯の桃が「2,000円」。24個入りだから、一個あたり80円少々。桃の相場はよく分かりませんが、かなりお安いかも?
そのすぐお隣も桃の直売所でした。とにかく派手なアイキャッチで、目立つことが必要なんでしょうね。見事な桃のオブジェです!
こちらは、白い箱に入った高級な「優品」。お値段もそれなりに豪華です。その下のランクの茶箱などもありますので、ご予算に合わせてどうぞ
「桃源郷」の表示はほぼ見つからず・・・
しかし・・・、私たちの当初の目的は、「デカデカと『桃源郷』と書いてある看板などを見つけること」でした。ただ単に、おもしろ半分の思いつきなんですが、これが意外と見つからないんですよね~。
唯一、見かけたのが「桃源郷運動公園」の看板のみ。せっかくネームバリューのある名前なんですから、もうちょっとアピールしてもらえると嬉しいんですが・・・。
「桃源郷」の文字が書いてある看板が見たかったのですが、残念なことにこれがなかなか見つからず・・・。唯一発見できたのが、「桃源郷運動公園」でした
桃源郷運動公園に到着して、あまりの豪華さにビックリ!仙人が住まうはずの桃源郷で運動する・・・というだけでも、ちょっと違和感があって面白いですが、まさかここまで本格的だとは思いませんでした(笑)
桃源郷運動公園の陸上競技場。観客席があったり、投擲競技用のネットがあったりと、ものすごーく本格的なグラウンドでした。全く桃源郷のイメージとはかけ離れてますね
■桃源郷
HP: 参考サイト(あら川の桃振興協議会)
住所: 和歌山県紀の川市桃山町段
電話: 0736-73-3311(紀の川市商工観光課)