怪しげな絶品タイ料理屋『ピサヌローク』@葛城市
葛城市と香芝市の境目くらいにある、やや怪しげなタイ料理店『エスニック タイ料理ハウス ピサヌローク』さんへ行ってきました。
我が家のご近所にあるお店ですので、前から気になっていたのですが、ネット上にも情報がほとんど見当たらなくて、ちょっと不安だったんですよね。今回、勇気を出して(?)お邪魔してみると・・・、かなり美味しかったです!
外観はとにかく「怪しげ」です
山麓線(165号線。大和高田バイパス)を香芝市から葛城市へと進むと、下側に黄色い建物が見えます。それが、『エスニック タイ料理ハウス ピサヌローク』さんです。
道沿いには看板なども出ていませんので、かなり分かりにくいんですよね。黄色い建物の壁に、店名や営業時間などがペンキで書いてあり、これがかなり怪しげな雰囲気を醸し出しています(笑)
この日は平日の夕食時にお邪魔したのですが、入口前の「営業中」「準備中」の札は、ずっと「準備中」を表に向けたまま・・・。ますます怪しげなんですが・・・。
葛城市(香芝市との境目くらい)にある、エスニック・タイ料理ハウス『ピサヌローク』さん。1階はマッサージ屋で、2階がレストランになってます。山麓線から下を見ると、意外と黄色い建物が目立ちます
店舗へはこの階段を上がります。これは帰り際に撮った写真ですが、とにかく怪しさ全開!お店に入る前から出てきた後まで、ずっと「準備中」の表示になっていました(笑)
階段を上がった入口部分。エスニックな雰囲気・・・というか、必要以上にチープ感が漂っていて、ちょっと入るのに勇気が必要かも・・・
店内はタイの雰囲気がいっぱい!
店内に入ると、タイ人の奥さんが出迎えてくれました。「準備中」になってましたが、ちゃんと営業なさってたみたいですね。
店内を見回してみると、タイ風の小物や、タイ国王の肖像など、タイの雰囲気がいっぱいです!mixiでは、「夜遅くなると、近くで勤めているタイ人の方々が集まってくる」なんて書き込みもあったそうですが、確かにそんな雰囲気かもしれませんね。
ピサヌロークさんの店内の様子。長テーブルがいくつか並び、30席近くはあるでしょう。タイ風の小物が飾られており、ちゃんと一角にはタイ国王の肖像もありました。奥さんがタイの方ですので、さすがに本格的です!
入口脇の棚に飾ってあった小物たち。タイの踊りを踊っていたり、ムエタイのハイキックを繰り出していたり、その横で仏様が拝んでいたり・・・。全て自宅に欲しいくらいです(笑)
メニューも(多分)かなり本格的!
私たちは、タイ料理の知識はほとんど無く、さらにそれほどパクチーなども得意ではないため、あまりディープなものは怖くて注文できません。メニューには、聞いたこともないようなお料理がズラリと並んでいるのですが、いきなり冒険するのもどうかと思いますし・・・。
とりあえず、失敗が少なそうなラーメン・カレー・ご飯モノの3品を注文してみることにしました。
ピサヌロークさんのメニューその1。もちろんタイ語と日本語の併記です。代表的なタイ料理「トムヤムクン(えびのタイ風スープ)」が、2人前@1,500円。意外と麺類メニューも豊富なんですね
メニューその2。タイ料理については全く知識がありませんが、「パパイアのサラダ」とか「内臓のヤム」とか、ものすごく本格的なんじゃないでしょうか?
日本語の、しっかりと値段が入ったメニューもありました。お値段を見ていくと「ラーメン(@700円)」「タイカレー(@1,500円)」など。パッシュ、パッタイ、ネムハン、ソムタムなど、名前を見ただけでは想像できないお料理もたくさんありますね
エスニックな「タイ風ラーメン」
注文してからやや待ち時間があって、まずは「タイ風ラーメン(@700円)」が登場しました。トッピングが魚の練り物というのにまず驚かされましたが、このラーメンがなかなか美味しいんですよね。
エスニックなテイストはあるものの、決して口に合わないようなものではありません。平打ちの麺も食べやすいですし、これならまた食べに来たいと思えるだけの味でした。
まずは「タイ風ラーメン(@700円)」。小芋みたいなのが二つほど乗ってますが、これは魚の練り物でした。いくらか日本風にアレンジしてあるのかもしれませんが、独特のタイっぽい風味はあるにしても、かなり食べやすくて美味しかったです!
麺は平打ち。あまり意識せずに食べましたが、おそらく米粉を使ったビーフンではなく、小麦粉を使った麺だったと思います。いつも食べているような味からすると、かなり変化球になると思いますが、これはこれでかなり美味しいんですよ!
おかずonご飯の「牛ライス」が美味
さらに、アジアといえば「おかずonご飯」だと思ったので、何となく「豚・牛肉炒め御飯(@700円)」というものも頼んでみたのですが、これもかなり美味しくて、二人とも大のお気に入りになりました。
イメージとしては、「お肉を焼肉のタレで炒めてご飯に乗せたもの」っぽい、かなりジャンクな一品なんですが、やや甘めの味付けが妙にイケるんですよね。やや脂っこい感はありましたが、それほど気になりません。次にお邪魔したとしても、きっとまた注文すると思います!
「豚・牛肉炒め御飯(@700円)」。またの名を「牛ライス」というそうです。アジアの街角で気軽に食べるっぽい一品ですが、これがメチャ美味しかったですね!やや甘めですが、クセになりそうな味付けです。二人揃って気に入りました!
しっかりとスープまで完食。この時点でかなり満腹なんですが、さらにカレーも注文してあって、ちょっと後悔し始めたのですが・・・
辛いけど美味い絶品「タイカレー」!
そして、前の2品を食べ終わった頃に登場してきたのが、「タイカレー(@1,500円)」です。
こちらもラーメンと同様に、具材のメインは魚の練り物で、その他はタケノコ・キノコなど。スープはココナッツミルクのためか白色で食べやすそうに見えますが・・・、かなり辛いんですよ!奥さんのお話だと「これが一番辛い」とのことですので、かなりのものなんでしょう。
しかし、決して辛いだけではなく、ココナッツミルクでまろやかになっているため、しっかりと旨味も感じられます。口の中は確かに辛いのですが、額から汗が吹き出るほどではなく、最後まで飽きずに美味しくいただけました!
お値段は「@1,500円」と、決してお安くはありませんが、これはまた食べたくなりますね。
他のお料理を食べ終わった頃に出てきた「タイカレー(@1,500円)」。緑と赤の2種類ありましたが、これは緑です。このカレーがしっかりと辛いのですが、ココナッツミルクの甘みと旨味もあるため、いい具合に中和されてます。だいぶ待たされましたが、まぁ美味しかったですね
ラーメンにも乗っていた魚の練り物がメイン。さらにタケノコや大きめのキノコ類などが入ってます。奥さんによると「これが一番辛いメニューだ」とのことですので、辛いものが得意でない相方には、やや手強かったようでした。私には丁度いい辛さで、大満足ですね!
辺鄙なところですが、行く価値アリ!
外観はとっても怪しげなピサヌロークさんでしたが、お料理は絶品です!私たちはあまりタイ料理を食べた経験が無いので、これがどのくらい本格的で、どのくらい日本向けにアレンジしてあるのか分かりませんが、「これならまた食べたい!」と思える味でした。
ピサヌロークさんについて、詳しく書いてある「唐辛子屋さん」のページを見ると、「お店を始めて17年、現在の場所に移ってきて約8年」とのことですので、それほどいい立地ではないにもかかわらず、ちゃんと固定ファンはついているんでしょう。期待していただいてもいいと思います!
ただし、奥さんお一人で切り盛りされているみたいですので、この日の3品でもかなり待ち時間がありました。大人数で行くとかなり厳しいことになるかもしれませんので、時間の余裕を持ってどうぞ。
できれば事前に予約を入れておいた方が安全かもしれませんね。
お店のテーブルの上にあったお花。「タイのお花だよ!」ということで、少しいただいてきたのですが、とっても甘い香りがするんですよね!お花の名前は・・・忘れました!
タイカレーを食べて「辛い辛い」と言ってたら、あめ玉と一緒に、店名入りマッチ三箱と、何故か「雪の宿」をもらっちゃいました(笑)
帰り際に写した一枚。山麓線から見下ろすと、手前が田んぼのため、この建物だけが闇夜に浮かび上がります。決して怪しいことはありませんので、ぜひ行ってみてください!
■エスニック タイ料理ハウス ピサヌローク
HP: 参考サイト(唐辛子屋さん)
住所: 奈良県葛城市染野153-1
電話: 0745-48-7779
定休日: 火曜日
営業時間: 17:00-23:00
駐車場: 数台分あり
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タイ料理ハウス ピサヌローク (タイ料理 / 当麻寺)
★★★★☆ 4.0