2009-03-22

ダム直下にある温泉施設『きなりの湯』@下北山村

下北山温泉『きなりの湯』@下北山村

和歌山へ向かう途中、下北山村に『きなりの湯』の看板を発見。以前から名前は知っていたのですが、さすがに普段はここまで来る機会もありません。せっかくのチャンスを逃がさないように、立ち寄っておくことにしました。


まるでダムの底!変わった景色が見られます

『きなりの湯』とは、「きなりの郷 下北山スポーツ公園」の一角にある日帰り入浴施設です。とにかく真新しく立派な施設で、グラウンドやバンガロー、テニスコートにスレチックに会議場などがあり(近隣にはゴルフ場も!)、スポーツの合宿所としても利用されているようです。

また、下北山スポーツ公園のすぐ隣には、バス釣りのポイントとして有名になっているらしい、巨大な「池原ダム」があります。公園は、普通であれば「ダムの底」のような位置にあるため、フッと上を見上げるとダムの壁がそびえ立っていて、かなり不思議な感じが・・・。

私はそれほど神経質なワケではありませんが(尖端恐怖症ですが・・・)、今にもダムが決壊してきそうで、ちょっとした恐怖感を感じたほどでした(笑)

しかし、こんな山深いところにありながら、比較的温暖な気候らしく、下界よりもだいぶ早めに桜が開花していて、とてもキレイでしたね。山のあちらこちらに、そして国道沿いに桜が咲く様子は見事でしたので、お花見を兼ねたドライブにどうぞ。ぜひダムの底気分を味わってみてください!


下北山スポーツ公園@下北山村-01

この日は一日中雨で、「池原ダム」も煙っていました

下北山スポーツ公園@下北山村-02
奥に見える壁が「池原ダム」。その下に煙って見えるのが「下北山スポーツ公園」。桜も咲き始めていて、とてもいい眺めなんですが、ダムの底に建物があるようで、ちょっと怖い気もします・・・

下北山スポーツ公園@下北山村-03
下北山スポーツ公園から、池原ダムを見上げたところ。なかなかこんな風景も見られないかもしれません。「きなりの湯」などの施設も、このダムの底っぽい一角にあります

下北山スポーツ公園@下北山村-04
失礼ながら、「何故こんな田舎にこんな立派な施設が?」というほどキレイなんですよね。バンガローや球技場など、いい設備が1ヶ所にまとまっています

下北山スポーツ公園@下北山村-05
雨だったので、あまりキレイに写っていませんが、下界よりもだいぶ早く桜が咲いていました!下北山村の桜はかなり本数も多く、十分に桜の名所といえる規模でした


「きなりの湯」はぬめり系のいいお湯!

そんな一角にある『きなりの湯』は、飲食施設「きなり亭」(名産の「真菜」メニューが豊富!)なども併設された、かなり立派な施設です。合宿に来た方や、バス釣りの方、そして大台ケ原のトレッキング客などが利用するのでしょう。

で、肝心のお湯ですが、かなりぬめりが強い「ナトリウム炭酸水素・塩化物泉」で、かなり肌触りのいいお湯でした。

設備もとてもキレイなんですが、この日男性用として使用されていた自然石造りの「栃の湯」は、内湯が2種類+水風呂、露天風呂が一つと、それほど広いものではありません。小さな施設を有効活用するためにも、内湯の一つを源泉風呂にするとか、もうちょっと変化が欲しいように思いました。

しかし、露天風呂に入っていると、雨に煙った山が見えたり、ほぼ満開の桜の木が(一本だけ)見えたりしていましたので、そういう意味ではかなり満足できる温泉ですね。

一方、この日は女性用となっていた天然木造り「槙の湯」は、相方に聞いてみると、木の質感が気持ちいいお風呂だったそうですので、ぜひコチラにも入ってみたかったです。

それほど混雑するような立地でもありませんので、のんびりと楽しむには丁度いいですね。休憩所も広いので、疲れを癒すために立ち寄ってみるのもいいでしょう。


下北山温泉『きなりの湯』@下北山村-01

下北山温泉『きなりの湯』。まだ真新しいキレイな施設です。大台ケ原のトレッキング客なども、帰りにここで汗を流すことも多いんでしょうね

下北山温泉『きなりの湯』@下北山村-02
お風呂側から入口方面を見たところ。かなり大きめの施設です

下北山温泉『きなりの湯』@下北山村-03
「きなりの湯」の入口部分。建物の入口ではなく、ここで入浴の受付を行います。吉野らしく、木をふんだんに使った、とてもキレイな建物ですね。休憩スペースには「囲炉裏」まで作ってあります!

下北山温泉『きなりの湯』@下北山村-04
お風呂の入口。男湯と女湯は日替わりになっているそうです

下北山温泉『きなりの湯』@下北山村-05
この建物は、地域のコミュニティー場も兼ねているため、休憩スペースもかなり広く作ってあります。舞台があったり、漫画本や情報誌まで置いてありました!

下北山温泉『きなりの湯』@下北山村-06
併設されているお土産処「きなり館」では、「池原」と入ったTシャツも販売されていました。どうやらバスフィッシングの有名なポイントとなっているようで、釣り愛好家が見たら「おっ!」と思うのかもしれませんね



大きな地図で見る


■きなりの湯

HP: http://www5.kcn.ne.jp/~ks-mtspa/onsen
住所: 奈良県吉野郡下北山村上池原282
電話: 07468-5-2001
定休日: 第二、第四火曜日(祝日の場合は翌日休み)
営業時間: 11:00-21:30
入湯料: 600円
駐車場: 無料駐車場あり




<追記>上北山村『薬師湯』もどうぞ

「きなりの湯」のもう少し北側には、上北山村『薬師湯』という入浴施設もあります。コチラは、数年前にドライブで来た時に利用したことがありましたが、清流を眺めながら入浴できる気持ちのいい温泉だった記憶があります。

パンフレットには「毎分350リットルの豊富な湧出量と泉質の良さは、県下で1,2です」とありますので、泉質にはかなりの自信があるのかもしれません。

これまでは、特に冬の間は営業時間が極端に短かったのですが、2009年4月からは、平日「15時-21時」、土日祝「11時-21時」へと変更になり、やや利用しやすくなりました。きなりの湯とは、定休日がかぶらないようになっていますので、どちらかがお休みの時でも、もう一方を利用してください。

『薬師湯』@上北山村-01
和歌山への道中にある、上北山村の「薬師湯」。まだ奈良に来たばかりの頃、この辺までドライブに来て、この温泉に入った記憶が甦ってきました!残念ながら入っている時間はありませんでしたが、またいつか行きたいと思います!

『薬師湯』@上北山村-02
薬師湯へは、この細い橋を渡って行きます。手前が道の駅になっているので、そこに駐車。なかなか風情がありますね

■薬師湯(上北山村)

HP: http://www.vill.kamikitayama.nara.jp/kankou_8.html
住所: 
電話: 07468-3-0308
定休日: 第一、第三火曜日(祝日の場合は翌日休み)
営業時間: 平日 15:00-21:00、土日祝 11:00-21:00
入湯料: 500円
駐車場: 無料駐車場あり



<追記2>「飛び地巡り」で先を越された・・・

今回、わざわざ下道を使って和歌山まで行ってきたのですが、その途中で、ぜひ「日本唯一の飛び地」のある和歌山県北山村へ寄ってみようと思っていました。

以前、自宅のトイレに奈良県地図を貼っていたことがあったのですが、便座に座ると、ちょうど目の高さに「飛び地」が来るようになっていたため、かなり気になっていたんですよね。

結局、時間が足らず断念したのですが、この下北山レポートを書いているその日に、何といつも楽しみにしている「デイリーポータル Z」さんにこんな記事が登場していました!

@nifty:デイリーポータルZ:飛び地のアイデンティティ

ちなみに、この飛び地とは、「奈良県と三重県の県境にある土地なのに、何故か所属は和歌山県北山村」という、かなり珍しいもの。

ものすごーく先を越された感があって悔しいですが、飛び地の内情を探る記事内容で、かなり面白いので、ぜひご覧ください!

コチラにも関連記事がありますのでどうぞ)






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