2008-03-06

平城遷都1300年祭マスコットに思うこと

平城遷都1300年祭のマスコットキャラクターに関して、様々な批判が続出しているようです。一応は(少ないながらも・・・)奈良県民として税金を納めている私としても、個人的に思うことは色々あるのですが。。。。

※名前が決まっておらず不便ですので、ここでは「鹿角童子(ろっかくどうじ)(仮)」と呼ぶことにします。


<問題1>選考過程には明らかな問題が

このマスコットキャラ「鹿角童子(仮)」は、協会が約1000万円の予算をかけ(うち作者への著作権料が500万円)、デザイナー12人の計21作品から選定委員会が選んだものだそうです。その金額の多寡は分かりません。私には公募にしていた場合の経費がどのくらいになるか分かりませんので、単純に「税金の無駄遣いだ!」という言い方はここでは避けたいと思います。

しかし、マスコット案を公募した段階からイベントの告知はスタートしていると考えるのが普通のこのご時世に、いくらなんでもこの選考過程はマズイでしょう。事業協会の方たちは批判を受けて当然で、「あ~、電通さんに上手いことやられちゃったんだね~」としか思えません。


<問題2>このキャラで成功するのか?

今どきの流れとして、ほのぼのした脱力感を漂わせる「ゆるキャラ」が全盛期です。「国宝・彦根城築城400年祭」があれだけ話題になったのも「ひこにゃん」の力が大きいでしょうし、少し前の「愛・地球博」の成功には「モリゾーとキッコロ」の貢献度も無視できないレベルだったはずです。

さらに、私はあまり詳しくはありませんが、「のじぎく兵庫国体」のマスコット「はばタン」もゆるキャラとして話題になった(Googleで12万件近いヒット!)など、イベントの成功には欠かせない存在であることは確かでしょう。実際、それ以前の国体ではこれほど人の話題にのぼることはあり得なかったのですから。

そこへ持ってきて、このマスコット「鹿角童子(仮)」です。問題点はいくらでも挙げられます。

1.写実的すぎて、明らかに親しみが湧きにくく、商品化しにくい
2.子供に理解されにくいため、集客面でも劣る
3.体に比較して角の部分が細すぎるため、立体化させるのも楽じゃない
4.ただでさえ恐れ多い仏様を、リアルに描いちゃマズイだろ・・・

マーケティング的な面から見たら、明らかに失敗だということになるでしょう。


<問題3>ネットで話題になったけど・・・

 現在ネットで話題になっていることに関しては、

「どんな形であれ、話題になっていることは非常にありがたいです。事業の方にも関心が集まり、嬉しく思っています」

と同協会の広報担当者は話す。

「J-CASTモノウォッチ」より引用

mixiの検索ランキングでトップになったり、「1300 マスコット」のキーワードで「637,000件」がヒットするなど、話題になったかどうかで判断すれば、今のところ大成功でしょう。予算1000万円程度で普通にやっていたのでは、なかなかここまで口コミを集めることはできないと思います。

しかし、それが実際の集客に結びつくかどうかは全く別の問題です。今、ネット上で面白がっている方たちが、2年後の「平城遷都1300年祭」の本番になって実際に奈良へ足を運んでくれるかというと、それも疑問でしょう。やはりまずは地元の方たちに愛されて、近隣地域の子供たちから「鹿角童子(仮)に会いに行きたい!」と言わせるようでなければ、集客が伸び悩むのは間違いありません。

今のままでは集客にプラスに働くどころか、マイナス要因になってしまっていますから、イベント終了後には「赤字拡大の一因だ」と戦犯扱いされていても不思議じゃないでしょう。


<問題4>目指すものとルックスの不一致

情報ソースは失念してしまいましたが、確か協会関係者の方が「このキャラの着ぐるみを、先輩のひこにゃん達のところへ挨拶に行かせたりするのもいいですね」というような発言をされていたと記憶しています。あのひこにゃんブームを見ていれば、そんな展開を思い描くのは当然のことなんですが、それだったらあのマスコットデザインを選ぶべきじゃなかったでしょう。誰がどう見たって場違いです(笑)

また、現在、彼の名前を公募していますが、ここに「ひこにゃん」的なぬるい感じの名前が付いたらなおさらヤバイ・・・。イメージ的には漢字4文字程度の堅めの名前(「鹿角童子」的な雰囲気のもの)が付けられるべきだと思いますが、そうなるとますます子供達からは遠い存在になっていく・・・。どっちに転んだとしても、あまりいい結果にならないでしょうね(笑)



・・・と、悪口を書いてきた後ですし、このまま計画を進めていったら高い確率で失敗すると思っていますが。。。。


<応援1>でも個人的に応援してます!

正直なところ、私は可愛いマスコットを愛でる性癖はありませんので、ひこにゃんだろうがはばタンだろうが、全く興味がありません。ディズニーもサンリオもミッフィーも、商業化されたキャラクターには全く思い入れが無いのです。

でも、この「鹿角童子(仮)」は好きなんですよね~。その思い切り突き抜けた感じと、どことなく怪しげな異形の様がいいですね。

(何度も引き合いに出して申し訳ないですが・・・)ひこにゃん的なマスコットであれば、キャラクター商品を購入したりすることも無いと思いますが、この「鹿角童子(仮)ストラップ」だったら絶対に買うと思います。そして県外の友達に自慢すると思います(笑)

また、普通のデフォルメタイプのマスコットなら近くにいたとしてもカメラも向けたりしませんが、この鹿角童子(仮)だったら行く先々を追いかけていって、自分のブログで逐一アップロードしていきたいくらいです。そんな模様を喜んで見たがる人も少なからずいることでしょうし。

「血税の無駄遣いの産物」と思っている方も多いであろうマスコットですが、個人的にはぜひ応援してあげたいですね。多少の判官びいきも混ざってますが、「意外と気に入っている人間もいるんだ」ということだけ表明しておきたいと思います。

ただし、何度も書きますが、このキャラのままでは肝心の「平城遷都1300年祭」本番の赤字幅が拡大すると思いますけどね(笑)


<オマケ>これならアリかも!?

このマスコット「鹿角童子(仮)」について、2ちゃんねるでもかなり話題になっているようですが、さっそく有志の方々が色んなマスコット案をアップロードされていました。いくつか簡単にご紹介します。

ちなみに、懐かしの「奈良シルクロード博」のマスコット「ナナちゃん・ララちゃん」の画像が久々に見てみたいという方は「万博バンバン!- ならシルクロード博覧会」へどうぞ。

平城遷都1300年祭-マスコット案-2ちゃんねる版
さすがにクオリティーが高くて、どれもアリですよね

平城遷都1300年祭-ビックリマン風
メチャメチャ芸が細かい(笑)










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