2007-12-10

231段の石段が男前な『紀三井寺』!

紀三井寺-結縁坂

普段は奈良・京都のお寺しか行く機会はありませんが、ブラブラと和歌山市内へドライブに行くことになったため、これまで何度もその前を素通りしてきた『紀三井寺』へ行ってみました。


どこか「男性的」な印象があります

決して他の地域のお寺を馬鹿にしたりするつもりはありませんが、やはり奈良のお寺の「歴史・渋さ・仏像」や、京都のお寺の「華やかさ・広さ・お庭」というような魅力のあるお寺は少ないと思います。せっかく行ってガッカリして帰ってくるのも失礼な話ですし、他の地域に行ってわざわざコースにお寺見物を組み込む理由も無かったため、これまではそんな気にさえなったことがありませんでした。

でも、今回の紀三井寺はさすがですね。奈良のお寺とも京都のお寺とも違う、独特の魅力があって、十分に楽しめました。

まず驚いたのが、いきなり「楼門」から色鮮やかな朱色に塗りなおされていたことですね。ホームページで確認した限りでは、古めかしい木の色合いの門の画像が使われているのですが、行ってみたらまばゆいくらいの朱色!

これは境内の上部にある「多宝塔」も同様で、私などは古めかしい建物を見て喜ぶタチですので、ちょっと残念というか・・・。最初から少し「汚し」の技術を取り入れたりして、「塗りたてだけど風情がある」って感じにできないものなんでしょうかね?

楼門の前にはずっとトラックが停車してるし、楼門の周りはコンクリートの工事中だし・・・。いろんな面でなかなか落ち着きませんでした(笑)

そして、次は拝観料で驚かされました。何と「50円」ですよ!よく考えたら「何でお寺見るのにお金取られなきゃいけないんだ?」とも思いますが、観光地化したお寺ばかり周っている私にとっては、なかなか新鮮でした。西国三十三箇所巡りの参拝者が多いでしょうし、もう少し値上げしてもいいんじゃないか・・・と、勝手に思ったりもしました。

そんな紀三井寺ですが、やはり一番の見所は231段の急な石段「結縁坂(けちえんざか)」でしょう。江戸時代の豪商・紀ノ国屋文左衛門の結婚と出世のきっかけとなったという伝説があるそうですが、そんなエピソードは抜きにしても、石造りで凛々しい雰囲気がある石段なのです。その脇には、まるで山城のような、薄めの石を何段も積み重ねて作った石垣があり、その両方がいい感じに「男性的」なんですよね。

紀三井寺-楼門
和歌山『紀三井寺』。西国三十三所観音霊場の第二番札所です

紀三井寺-石段
楼門をくぐった途端に現れるのが、紀三井寺を象徴する「結縁坂(けちえんざか)」。231段の急な石段で、下から眺めると見事なものです!

紀三井寺-石段2
石段途中にある、普通の民家風の建物。お寺関係者のお住まいだと思いますが、石垣がカッコイイですね


石段を登ると、和歌山の海が一望!

正直なところ、本堂や他の建物にはそれほどの見所はありませんし、古い仏像さんもいらっしゃいません。新しく出来た「新仏殿」には金箔で輝く「千手十一面観世音菩薩」の姿も見えましたが、あまりにも眩すぎます。楼門も多宝塔も、朱色がきつめです。この辺りは奈良・京都のお寺とは比較にならないでしょう。

でも、あの石段を下から見上げたときの「すごいなー」という感じは、十分に楽しめます。「一芸のあるお寺」って感じでしょうか(笑)。他の和歌山のお寺がどのような雰囲気なのかは分かりませんが、石造りの凛々しい雰囲気のお寺なら悪くないですね。

関西で有数の桜の名所だそうですし、高台にあるので和歌山の海を一望できるのも気持ちいいものです。また季節を変えて気楽にフラッと立ち寄りたいお寺でした。

ただし、ここのホームページはものすごく情報量が少ないですし(住所を調べるだけでひと苦労!)、拝観料が格安なだけにパンフレットのようなものも貰えません。私のように「後でホームページに感想をアップしよう」と考えている方は、本堂で売っているもの(300円程度だそうです)を買っておくのもいいかもしれません。

紀三井寺-六角堂
石段を上がりきった正面にある「六角堂」。江戸時代の建立で、西国三十三カ所の御本尊を祀ってあるのだそうです

紀三井寺-本堂
紀三井寺の「本堂」。前に植わっているのは全て桜の木で、桜の名所としても知られているそうです

紀三井寺-多宝塔
「多宝塔」。これも塗りなおされたばかりで、まばゆいばかりの朱色!

紀三井寺-新仏殿
2008年に落慶予定の「新仏殿」。現在でも拝観は可能でしたが、今回は周りを一周だけしてご遠慮しました。ご本尊は「木造千手十一面観世音菩薩(総漆金箔張仕上げにて)」だそうです

紀三井寺-ご朱印
紀三井寺のご朱印です!


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■画像の一覧は【Flickr】でどうぞ。


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■紀三井寺(紀三井山金剛宝寺護国院)

HP: http://www.kimiidera.com/
住所: 和歌山県和歌山市紀三井寺1201
電話: 073-444-1002
宗派: 救世観音宗総本山
本尊: 十一面観音(重要文化財)
創建: 770年(宝亀元年)(伝)
開基: 為光上人(伝)
拝観料: 50円
拝観時間: 8:00 - 17:00
駐車場: 有料駐車場あり
アクセス: JR西日本・紀勢本線「紀三井寺駅」から徒歩10分

※西国三十三ヶ所観音霊場の第二番札所
※桜の名所。関西の桜の開花宣言の基準となる「ソメイヨシノ標本木」がある










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