2007-12-05

『長谷寺』の長くて渋~い「登廊」がイイ!

長谷寺-登廊

「紅葉には遅くて、寒牡丹には早い」という、非常にビミョウなタイミングでしたが、個人的に好きなお寺『長谷寺』へ行ってきました。西国三十三ヶ所観音霊場の第八番札所ですから、いつ行っても観光客の多いお寺です。

あまりお花の類に興味の無い私、長谷寺の最大の楽しみは長~くて渋~い「登廊(のぼりろう)」ですね。京都の伏見稲荷大社の真っ赤な鳥居が連なる「千本鳥居」なども迫力がありますが、それとはまた違った種類の、どこまでも続いてどこか異次元へでも連れて行かれそうな雰囲気がいいんです。


登廊と舞台造りの本堂がいい!

ここは「全399段」の長い石段で、それなりに体力を使いますが、その雰囲気に浸りながら、そして登廊の脇にある牡丹などを眺めながら登れば、どれだけ時間を過ごしても飽きないと思います。

石段の先にある「本堂」も、簡単に言えば「清水寺タイプ」の建築物で、なかなかの眺めを楽しませてくれます。この日は紅葉がほぼ終わりかけていたため、それほど派手な写真も撮れませんでしたが、それでも絶景が楽しめました。紅葉のピーク頃には、とんでもない数の人がやってきていたと思われますので、個人的にはこの時期で正解だったと思いますけどね(苦笑)

この本堂には、長谷寺のご本尊、10mを超す巨大仏像「十一面観世音菩薩立像」が祀られています。大きい上にお堂の内部が薄暗いため、なかなかじっくりと見られないのですが、お寺の中の放送によると、左手の「水瓶」だけではなく、右手に「錫杖」を持っているのが特徴なのだそうです。

木造 像高1,018.0cm 重要文化財 室町時代 本堂

長谷寺のご本尊さまは、右手に錫杖、左手に水瓶を持って方形の大盤石という台座に立つ、いわゆる長谷寺式十一面観世音菩薩です。

開山徳道上人が造立して以来、度重なる火災により再造を繰り返してきました。
現在の御尊像は、室町時代の天文七年(1538)に大仏師運宗らによって造立されました。

像高三丈三尺六寸(1018.0cm)。我が国で最も大きな木造の仏さまで、その堂々としたお姿には全国に広がる長谷信仰の根本仏像としての威厳を十分に伺わせます。

長谷寺ホームページより


この室生の一帯は、室生寺聖林寺なども十一面観音さまがいるお寺なんですね。それが宗派や時代によるものかは分かりませんが、色んな個性が見られて面白いですね。

また、どーでもいい話題かもしれませんが、ここのホームページはなかなか凝っていて、トップページはフラッシュを使用、ブログがあり、無料のグリーティングカードまで送れるんです!実際に利用するかどうかは別ですが、他にはなかなか無い趣向ですね。

さらに、パンフレットの境内の見取り図には、オススメの「ビューポイント」まで掲載してあるんです。大きなカメラを持ち込む中高年の方も多いですし、こんなアピール方法はアリでしょう。あまりに観光化してしまうお寺もどうかとは思いますが、マーケティング的には上手いですね。

しかし、観光シーズンのピークを外せば、京都のお寺ほど混雑することもありません。渋い登廊をゆっくりと眺めるだけでも価値はあると思いますよ。

長谷寺-入り口
長谷寺の山門前。西国三十三ヶ所観音霊場の第八番札所であり、長く美しい登廊と、一面の紅葉、そして何より「牡丹のお寺」として有名です

長谷寺-仁王門
仁王門の内側から外を眺めたところ。風情がありますが、案内の放送が延々と流され続けていて、ちょっとウザかったです(笑)

長谷寺-
どこまでも続いていきそうなほど、長い登廊。静かでありながら、同時に力強さがあるんですよね

長谷寺-登廊と本堂
長谷寺の「登廊」と「本堂」を、少し離れた地点から眺めました。杉が大きすぎて、なかなか見晴らしのいいポイントが見つからないんです

長谷寺-礼堂
本堂の「礼堂」の部分。奥の方にご本尊の「十一面観世音菩薩」さんがかすかに見えますね。巨大で迫力のある仏さまです

長谷寺-五重塔
本堂脇から五重塔を眺めます。あと1週間早ければ紅葉で真っ赤だったと思いますが・・・

長谷寺-本堂から
本堂から一帯を眺めた図。断崖絶壁に「舞台造り」という方法で作られただけに、眺めはバツグンですね

長谷寺-ご朱印
長谷寺のご朱印です。「大悲閣」と書いてあります


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■画像の一覧は【Flickr】でどうぞ。



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■長谷寺

HP: http://www.hasedera.or.jp/
住所: 奈良県桜井市初瀬731-1
電話: 0744-47-7001
宗派: 真言宗豊山派総本山
本尊: 十一面観音(重要文化財)
創建: 686年(朱鳥元年)
開基: 道明
拝観料: 500円(特別寺宝展は別途100円)
拝観時間: 8:30 - 17:00(10月-3月は 9:00-16:30)
駐車場: 民間の有料駐車場あり
アクセス: 近鉄大阪線「長谷寺駅」下車、徒歩15分

※西国三十三ヶ所観音霊場の第八番札所
※牡丹・桜・紅葉など、四季折々の花のお寺






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