
全国最大級の農産物直売所『まほろばキッチン』@橿原市
旧耳成高校のグラウンド跡地にオープンした、JAならけんファーマーズマーケット『まほろばキッチン』へ行って来ました。全国最大級という巨大な農産物・畜産物直売所ですから、とにかくスケールが大きい!あの野菜も、このお肉も、そのお花も、あれもこれもが奈良県産ですから、見ているだけでも楽しいですね。産直バイキングレストランなどもありますので、ぜひ行ってみてください!(※実際に行ったのは「2013年4月15日」です。最後に追記あり)
奈良県産食材を揃えた「地産地消」の拠点
JAならけんファーマーズマーケット『まほろばキッチン』が、2013年4月14日にグランドオープンしました。橿原市常盤町の中和幹線沿い、旧耳成高校のグラウンド跡地(約1.8ヘクタール)を利用した、全国でも最大規模の農産物直売所になるそうです。
農業の生産者と消費者をつなぐJAならけんの複合施設「まほろばキッチン」(橿原市常盤町)が4月14日、オープンする。約1100人の農家が出荷登録する全国最大規模の農産物直売所と、地元食材を使用したフレンチレストランのほか、観光案内所も備えた「地産地消」の拠点として、年間100万人の来客を見込んでいるという。
県内の千人以上もの農家さんが関わっているというのですから、普段見かけるような農産物直売所とは桁違いの巨大さです。ここまで多数の農家の方が、自分で育てた野菜やお花などを直売形式で販売するのですから、店舗オペレーションも大変だろうと心配もしてしまいますし、とても楽しみな施設だと思います。
農業協同組合新聞の記事なども総合すると、売り場面積は「1,236平方メートル」で、年間来客者数「100万人」、年間売上「10億円」を見込むというのですからすごいですね。
JAさんが総力を上げて作った巨大施設だけに、並んだ数字だけ見ても、スケールが大きすぎてピンと来ませんが、実際に施設を拝見したらあまりの迫力に圧倒されました!
中和幹線(県道105号線)沿い、桜井市に近い橿原市という場所にオープンした、JAならけんファーマーズマーケット『まほろばキッチン』。大きな看板もありますし、たくさんののぼりもはためいていますので、車で走っていてもとても目立ちます
2006年に閉校になった県立耳成高のグラウンドを使用しているため、とにかく敷地も広大。駐車場も310台分という広さですが、オープン間もないこの日は、平日の昼過ぎだというのに、ほぼ満車でした。駐車場の向こうに見える山は、大和三山のひとつ「耳成山(みみなしやま)」です
まほろばキッチンの建物は3棟に分かれていて、手前から産直レストランの「かぐやま」、農産物直売所の「うねび」、フードコートと観光案内所の「みみなし」と、それぞれ大和三山から名付けられています。いいですね!
総合案内図もこのシンプルさ。駐車場の広さが際立っていますね。手前に見える「憩いの広場」は見てくるのを忘れましたが、公園のようなスペースでしょうか。これだけ広い敷地ですから、そういった使い方も出来れば嬉しいですよね
とにかく広い!あれもこれも奈良産ばかり!
まほろばキッチン農産物直売所の「うねび」に入ってみると、その広さに驚きます!ちょっとした大手スーパーくらいの広さがあり、そこに並んでいる商品の大多数が、登録農家さんが地元で大切に育てた奈良県産のものですから、迫力がありますね。
この日は、グランドオープン直後でとんでもない大混雑でしたし、私たちはお昼すぎに行ったため、お野菜はだいぶ売り切れたものが目立っていました。想像以上の売れ行きとのことでしたから、騒ぎが収まるまでは午後は品薄気味になってしまうかもしれませんね。
ただし、販売品目はかなり豊富で、野菜のみではなく、肉・卵・酒・パン・豆腐・加工食品・お弁当・スイーツ・乾麺・切花・庭木などなど、ほぼありとあらゆるものが揃います。しかも、それのほとんどすべてが奈良県産。この近辺で採れたり作られたりしたものが並んでいます。「夕食の食材をすべて奈良県産のものだけで揃える」なんてことも可能かもしれません。そのくらいの品数でした!
中には「お麩」や「湯葉」などの食品や、「多肉植物」や「杉玉」なども奈良県産だったりして、その生産場所を見てみるだけでも楽しいんですよね。お子さんの社会科の勉強になりそうです(笑)
まほろばキッチンの農産物直売所「うねび」の様子。売り場面積が広い!天井が高い!普通のスーパーであればこのくらいの店舗面積は珍しくありませんが、これが産直食材のマーケットと思うととんでもないスケールです!
入口の目立つ部分に奈良県産いちご「あすかルビー」など。係の方が「このイチゴは今日の朝までハウスでなってた新鮮いちごですよ!」とおっしゃってました。数時間前まで畑にあった農産物がこれだけ大量に並ぶ場所は他にはありません
お野菜は、定番的なものから変わったものまで色々とありました。昼下がりにはすでに完売していたものも多かったのですが、(奈良県産とはいえ)どこにでもある野菜が普通に並んでいますので、実は野菜の写真をほとんど撮ってこなかったんです…。実際にはものすごい面積で、ものすごい量が並んでいましたよ!
お肉売り場も充実。奈良県が誇る高級地鶏「大和肉鶏」コーナーもすごい品揃えでした。大和肉鶏は決してお安くありませんので、他のお手頃なお肉も置いてありますのでご心配なく
奈良県産の高級牛「宇陀牛」コーナーも。冷凍モノなども並んでいます。大和ポークも買えますし、畜産物コーナーが充実し過ぎて目移りしますね
迫力の卵コーナー。「葛城山麓平飼いたまご」など、卵だけでも何種類もあるんです!地元産のたまごたちを何種類も買って帰って食べ比べしたくなりますね
柿の葉寿司はもちろん、十津川のめはりずしやコロッケなど、地場産の食材を使ったお惣菜もあります。本格的なパン屋さんも入っています。ここで簡単な食事を購入して、隣接する「憩いの広場」でいただく…というのもいいかもしれませんね
奈良県産の日本酒もずらり!
三輪素麺の本場からすぐ近くですから、素麺売り場も大迫力です!リーズナブルなものもたくさん並んでいて圧巻でした。こんな売り場は他の土地じゃまず見られませんね!
「大和野菜で作った飴」シリーズ!大和まな飴・結崎ねぶか飴・宇陀金ごぼう飴とありました。お隣にあるのは「奈良まほろば きじカレー」。色んなものがあるんですね(笑)
売り場の片隅には、他府県産の野菜のコーナーも少しだけあります。その時期に奈良県内で採れないものや、品揃えが難しいものなどが置いてありますので、普通のスーパーの野菜売り場のような気楽な使い方もできます
花きコーナーも充実。お供えのお花からプレゼント用まで、何でもそろってますね
庭木や観葉植物コーナーも。リーズナブルなものもたくさんありました
私たちが最近よく購入している多肉植物たちも販売されていました。これもちゃんと奈良県産!田原本町や橿原市でこんなものが栽培・出荷されてるなんて、ちょっとした驚きでした。奈良ってすごい!
飲食スペースは3ヶ所。バイキングやフレンチも
まほろばキッチン内に、飲食できる施設は3ヶ所あります。この日はオープン直後ということもあって、どこも大混雑でしたので食事はしませんでしたが、また日を改めて伺おうと思います。簡単にそれぞれのご紹介だけしておきますね。
フレンチレストラン「Tokiwa(トキワ)」
奈良県産の農畜産物を使ったフレンチレストラン「Tokiwa(トキワ)」さん。産直レストランが入った建物「かぐやま」の脇に入口がありました。
こちらは有名なフランス料理のシェフ「道野正さん」が総合監修・統括総料理長に就任しています(産直バイキングレストラン「かぐやま」も監修なさっているとか)。奈良県産の食材をどうやって食べさせてもらえるのか楽しみですね!
フランス料理シェフ・道野正さんプロデュースのフレンチレストラン「Tokiwa(トキワ)」さん。報道によると、すでに予約が殺到しているそうですから、お昼も事前予約をしてから来店した方が安全でしょう
店前にあったボード。ランチは「2,940円 or 5,040円」。ディナーは「5,250円 or 8,400円 or 10,500円」。なかなかの高級店ですね。コース以外のメニューがあるのかどうかは不明です
■レストラン トキワ(Restaurant Tokiwa)
電話: 0744-20-3374
定休日: 月曜日(祝日の場合は翌日休)
営業時間: 11:30~14:00、17:30~20:00(要予約)
産直バイキングレストラン「かぐやま」
産直バイキングレストランの「レストランかぐやま」さんは、奈良県産の食材を使用したバイキング形式のお店です。まほろばキッチンのメインの飲食店という位置づけで、この日のお昼時は大行列で、ほぼ1時間待ちという状態でした。
ここのメニューも、フランスシェフ道野正さんが監修なさっているそうで、バイキングメニューを拝見すると、和から洋からバリエーション豊富です。「奈良県産春ナスと若鶏のトマトあんかけ煮」「飛鳥鍋」「大和まなと切干し大根のきんぴら」「大和茶風味のブランマンジェ」など、奈良らしいメニューも豊富に並んでいました。メニューは時期によって入れ替わるでしょうし、とても楽しみですね。
なお、ここは営業時間が14時までと短めですのでお気をつけください。
1時間待ちという大混雑になっていた、産直バイキングレストラン「かぐやま」さん。オープン直後から大変な騒ぎでした。料金は、大人が「1,575円」、3歳~小学6年生までの子どもが「945円」です
バイキングメニューの例。和洋中にデザートまで、色々と揃っています。奈良県産の食材の美味しさを再認識させてくれるかもしれませんね
■産直バイキングレストラン「かぐやま」
定休日: 不定休
営業時間: 11:00~14:00
フードコートが入った「みみなし」
フードコートと観光案内所が入った「みみなし」の建物。ラーメンやうどんなどが500円前後で食べられたり、リーズナブルなメニューが揃っています。席数はそれほど多くないので混雑していましたが、席間もゆったりしていました。
画像の正面に見えるのが、あなら寿し・わさび葉すしなどでお馴染みの「梅守本店」さんによる「海鮮丼うめもり亭」。ここの海鮮丼には行列ができていました。営業時間・定休日などは不明ですが、おそらく農産物直売所に準ずると思います。
まほろばキッチンのフードコートの様子。奈良県産の食材にこだわって…ということも無さそうですから、気軽にお腹を膨らませましょう。正面に見える「海鮮丼うめもり亭」が大繁盛してました
より大きな地図で まほろばキッチン を表示
■JAならけんファーマーズマーケット まほろばキッチン
HP: http://www.ja-naraken.or.jp/mahoroba/about_mahoroba.html
住所: 奈良県橿原市常盤町616
電話: 0744-23-1301
定休日: 不定休
営業時間: 9:00 - 19:00
駐車場: 310台分
※実際に現地へ行ったのは「2013年4月15日」でした
■参考にさせていただきました
まほろばキッチン:橿原に地産地消の新拠点 JAならけんの大型複合施設、14日オープン 農家1100人出荷 /奈良- 毎日jp(毎日新聞)
奈良新聞WEB | 「まほろばキッチン」県の農畜産物味わって - 全面オープン盛況/JAならけん
※ 2014/04/25 追記
オープンからしばらくは大騒ぎの状態が続いていた『まほろばキッチン』。私たちは何度も利用していますが、ちょうど1周年を超えたあたりの様子を追記しておきます。
GW前の平日の14時過ぎにお邪魔したのですが、買い物客でいっぱいです!品揃えも良くなっていますし、採れたての野菜類が安いのがいいですね。立派なほうれん草が一把90円だったり、朝堀りのタケノコが大量に並んでいたり、朝摘みのイチゴが販売されていたり。時間帯によって印象は違うと思いますが、これなら何度も通いたくなりますね。
また、鮮魚コーナーが登場したことも大きいです。もちろん、ほとんどの魚類は奈良県産ではありませんから、当初の理念を曲げたとも言えるのですが、ワンストップで食料品のお買い物が済むのは便利ですね。
週末や連休などは、今でもかなりの混雑になるそうですが、とても楽しいお買い物ができますから、ぜひ行ってみてください!
とある平日午後の『まほろばキッチン』の様子。春になって野菜の種類も増えているため、たくさんのお客さんで賑わっていました
大きな鮮魚コーナーも登場!もちろんほとんどが奈良県産ではありませんが、魚類まで一緒に買えるのは便利ですね。この後も予定があったので購入はしませんでしたが、お値段もお手頃でした
店舗入口の平台には、朝掘りのタケノコが大量に積まれていました!小さいものなら200円くらいから買えます。アク抜きの作業は必要ですが(決して難しくはありません)、春の味覚を気軽に楽しめるのは嬉しいですね
こちらは「本日収穫」の表示があったイチゴたち。種類も豊富で、お値段もお手頃です
立派なほうれん草も、90円ほどから購入できました。菜っ葉類だけでもかなりの売り場スペースですね
こちらはきのこ類など。お野菜にしろ、これだけの売り場面積があると、ちょっと変わった品種なども置いてありますので、見ているだけで楽しくなりますね!