2011-04-01

1970年が蘇る『EXPO'70パビリオン』@万博記念公園

1970年が蘇る『EXPO'70パビリオン』@万博記念公園

万博記念公園の中にある『EXPO'70パビリオン』。2010年3月にオープンした大阪万博の資料を展示する施設で、2階部分が「常設展示室」になっています。このエリアが本当に楽しくて、自分でも驚くほどおおはしゃぎしてきました。昭和レトロな雰囲気がお好きな方は必見です!


まずはシンボルゾーン巨大ジオラマから

EXPO'70パビリオン2階の「常設展示室」は、大阪万博に思い入れがある方にはもちろん、私のようなこの時代のテイストが好きな人間にはたまらない展示内容になっていました。



2階 常設展示室(有料)
40年ぶりに公開となる、スペースシアターホールをはじめ、約3,000点もの貴重な実物資料や写真・映像を公開。精巧なクラフト製パビリオン模型の展示、「公式記録集」をデジタル化し、3Dパビリオン画像と合わせたデータベースなど、新作の資料も続々登場。

スペースシアターホール
鉄鋼館の中心となるホール、スペースシアターは、構造、音響、照明など当時の先端技術が駆使されており、ホールそのものが芸術作品といえるほど。万国博終了後は閉鎖、未公開となっていましたが、40年の時を経て遂に公開。その全貌をお見せします。


2階に上がってすぐには、太陽の塔の周辺のシンボルゾーンの巨大ジオラマが設置してあり、「EXPO'70への歩み」という万博の歴史を紹介するコーナーになっています。画像では伝わりづらいですが、このジオラマが迫力があって良かったですね。


常設展示室@EXPO'70パビリオン-01

「EXPO'70パビリオン」の2階は常設展示室となっています。階段を上がると、すぐに巨大なジオラマが登場。太陽の塔の周辺のシンボルゾーンの精密な模型です

常設展示室@EXPO'70パビリオン-02
別アングルから。明るいので外の灯りが写りこんでしまいますが、実物はもっときれいです


ホール内に「生命の樹」風のオブジェも

中心にある円形の「スペースシアターホール」の周囲の廊下と、各コーナーに様々な展示物が陳列してあります。赤く統一された廊下自体が美しく、ちょっとした展示物もレトロでいいんですよね。

角の部分の展示室からは、中央のスペースシアターホールが見えますが、中に入れるわけではなく、遠目に見るだけなので、正直なところ、それほどピンと来ませんでした。それ以上に他の展示物に目を奪われていたと言うべきかもしれません。


常設展示室@EXPO'70パビリオン-03

その先は、一転して赤が基調となります。鉄鋼館の中心には「スペースシアターホール」があり、その周囲の廊下と、角にある展示室を見て回ります

常設展示室@EXPO'70パビリオン-04

常設展示室@EXPO'70パビリオン-05

常設展示室@EXPO'70パビリオン-06
最初の展示室「無限の可能性を秘めた音楽堂」の内部。この鉄鋼館の建物の説明があります。総合プロデュースと設計は前川國男さんです

常設展示室@EXPO'70パビリオン-07
鉄鋼館の模型

常設展示室@EXPO'70パビリオン-15
「スペースシアターホール」の様子。薄暗い円形のシアターで、映像作品が映しだされます。中には入れませんでした。残念ながら、何が上映されているのかよく分からなかったです・・・

常設展示室@EXPO'70パビリオン-16
スペースシアターホールの一角には、大阪万博の当時、太陽の塔の中にあった「生命の樹」を模したオブジェがありました。奇妙な色合いの枝が伸びる樹の表面には、三葉虫らしき集団の姿が見えます

常設展示室@EXPO'70パビリオン-17

常設展示室@EXPO'70パビリオン-08
岡本太郎作の「施設の鍵」。説明には「1970年3月11日、完工引き渡し式典で石坂会長に手渡された万国博施設の鍵。製作:岡本太郎」とありました。これが実際に鍵の役割を果すとは思えませんが、象徴的な儀式になったんでしょうね。有機的で奇抜なデザインです

常設展示室@EXPO'70パビリオン-09

常設展示室@EXPO'70パビリオン-10

常設展示室@EXPO'70パビリオン-11

常設展示室@EXPO'70パビリオン-12

常設展示室@EXPO'70パビリオン-13


「体感する、人類の進歩と調和」がすごい!

展示室「体感する、人類の進歩と調和」には、岡本太郎作のオブジェあり、ジオラマあり、岡本太郎が登場する映像ありと盛りだくさんです。この部屋だけでお腹いっぱいになってしまいそうな混沌とした展示ですし、中央のスペースシアターホールに目をやれば「生命の樹」のようなオブジェが見えたりと、まさにカオスでした。


常設展示室@EXPO'70パビリオン-14

各展示室の入り口には、関連する絵がプリントされたすだれが下がっています

常設展示室@EXPO'70パビリオン-18
展示室「体感する、人類の進歩と調和」。手前は岡本太郎作のオブジェ。奥は埴輪をかたどったもの。何とも奇妙な空間です

常設展示室@EXPO'70パビリオン-19
部屋の中央にはジオラマが。それを真上から「太陽の顔」が見下ろしています

常設展示室@EXPO'70パビリオン-21
このジオラマが本当によく出来ていて、ずっと見ていても見飽きません。また、周りが暗いので、写真写りも最高でした

常設展示室@EXPO'70パビリオン-22

常設展示室@EXPO'70パビリオン-23

常設展示室@EXPO'70パビリオン-20


「手の椅子」に座って記念撮影もできます

その先にも「手の椅子」が展示してあって記念撮影ができたり、パビリオンホステスさんのユニフォームの実物が展示してあったりします。また、全ての画像は紹介しきれませんが、パネルや写真の展示も多数ありますので、全く見飽きませんでした。

全ての展示物から、1970年の万国博の香りが感じられて、その当時を知らない私でも懐かしいような気分になりますし、レトロなグッドデザインの連続に大喜びしてしまいました。本当に楽しい展示ですので、このテイストがお好きな方はぜひ行ってみてください。

常設展示室@EXPO'70パビリオン-24
岡本太郎作の「手の椅子」。実際に座って記念撮影もできます。座り心地は、見た目よりも悪くありませんが、何だか不思議な感触でした(笑)

常設展示室@EXPO'70パビリオン-25
吸い込まれるようなオブジェ

常設展示室@EXPO'70パビリオン-26
階段部分にも当時のユニフォームを着たマネキンが立っています。どれもデザインがすごいです

常設展示室@EXPO'70パビリオン-27

常設展示室@EXPO'70パビリオン-28

常設展示室@EXPO'70パビリオン-29

常設展示室@EXPO'70パビリオン-30

常設展示室@EXPO'70パビリオン-31

常設展示室@EXPO'70パビリオン-32

常設展示室@EXPO'70パビリオン-33

常設展示室@EXPO'70パビリオン-34

常設展示室@EXPO'70パビリオン-35



大きな地図で見る


■EXPO'70パビリオン(万博記念公園内)

HP: http://www.expo70.or.jp/index.html
住所: 大阪府吹田市千里万博公園
電話: 06-6877-4737
定休日: 水曜日(祝日の場合は翌日休み。季節によって営業の場合あり)
開館時間: 10:00 - 17:00
利用料金: 高校生以上 200円、中学生以下 無料
駐車場: 普通車1日 平日-800円、土日祝-1,200円

※入場料金は、別途、自然文化園の入園料(大人250円、小中学生70円)が必要です
※「太陽の塔 黄金の顔展」中は、2011年3月5日(土)~ 5月10日(火)まで。「高校生以上 500円、中学生以下 無料」となります


■参考にさせていただきました!

万博記念公園 - Wikipedia
太陽の塔 - Wikipedia
70年万博タイムスリップ | 独立行政法人 日本万国博覧会記念機構
Casa BRUTUS 2011年4月号 [あなたの知らない岡本太郎100]
EXPO’70パビリオン






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