2011-04-01

EXPO'70パビリオン1周年記念『太陽の塔 黄金の顔展』

EXPO'70パビリオン1周年記念『太陽の塔 黄金の顔展』

万博記念公園では、大阪万博の資料を展示する『EXPO'70パビリオン』という施設があります。その開館1周年記念として、そして岡本太郎の生誕100年記念として、『太陽の塔 黄金の顔展』という企画展示が行われていました。


大阪万博「鉄鋼館」が生まれ変わっています

万博記念公園内に2010年3月にオープンした『EXPO'70パビリオン』。万博の出展施設「鉄鋼館」を利用したもので、大阪万博の様々な資料を展示しています。

2011年3月5日(土)~ 5月10日(火)の間、EXPO'70パビリオンの開館1周年記念、そして岡本太郎の生誕100年記念として、『太陽の塔 黄金の顔展』という企画展示が行われています。


太陽の塔黄金の顔展@EXPO'70パビリオン-01

2010年3月にオープンした大阪万博の記念館『EXPO'70パビリオン』。1970年の日本万国博覧会の出展施設であった「鉄鋼館」を利用した建物です。太陽の塔から歩いて5分ほどの位置関係です

太陽の塔黄金の顔展@EXPO'70パビリオン-02
EXPO'70パビリオンの入口部分。2ヶ所の入場ゲートも、恐らく1970年の大阪万博の時のままなんでしょうね。この日は平日でしたので、まだひっそりとしていました

太陽の塔黄金の顔展@EXPO'70パビリオン-03
EXPO'70パビリオンの通常時の看板。「1970年へタイムスリップ」「覗いてみませんか?大阪万博」「そこはまさに大阪万博の真っ只中」などの文字が踊りますが、その言葉に偽りなしの充実度でした

太陽の塔黄金の顔展@EXPO'70パビリオン-04
『太陽の塔 黄金の顔展』のポスターなど。岡本太郎さんの生誕100年記念事業「TARO100祭」の一環として行われています。好評のため期間延長されていて、2011年5月11日までの開催となりました


万博ユニフォームにジオラマなどが展示

1階のホール(「ホワイエ」という名称です)は、通常は無料スペースになっていますが、イベント期間中は入口部分で入場料金500円を支払います(通常は200円)。ここには、パビリオンホステスのユニフォームや会場全体のジオラマなど、大阪万博に関する貴重な資料がズラリと展示されていました。

レトロな「EXPO'70」というロゴを見るだけでも感動ものでしたが、万博当時に作られたという大きな「会場全体模型」が良かったですね。約330万平米の広大な会場に、独創的なパビリオンの建物が並ぶ様子を俯瞰できて、本当に臨場感がありました。

私はこの手のジオラマが大好きなんですが、2階の常設スペースには、これに匹敵するような太陽の塔周辺のシンボルゾーンのジオラマもありますので、楽しくて仕方ありませんでした(笑)


太陽の塔黄金の顔展@EXPO'70パビリオン-06

『太陽の塔 黄金の顔展』は、1階のホール部分を使って行われおり、2階は常設展示スペースです。まずはパネルと当時のコンパニオンさんの制服(パビリオンホステスのユニフォームと言うのだとか)などが並びます

太陽の塔黄金の顔展@EXPO'70パビリオン-07
ユニフォームにも時代を感じますね。2階の常設スペースにも、コスチュームは多数展示されていました

太陽の塔黄金の顔展@EXPO'70パビリオン-08
中央にあるのは「フーコーの振子」。どんなアトラクションだったんでしょうか?

太陽の塔黄金の顔展@EXPO'70パビリオン-09
記念撮影用らしい小型の太陽の塔。すぐ隣はグッズ売り場になっていました

太陽の塔黄金の顔展@EXPO'70パビリオン-05
柱に大きく「EXPO'70パビリオン」の文字。隣の赤いロゴも至るところで見かけます

太陽の塔黄金の顔展@EXPO'70パビリオン-11
大きな「会場全体模型」。大阪万博は、約330万平米の会場に、77ヶ国・4国際組織などが参加し、会期中の入場者数は6421万人あまりに達しました。その会場全体が見事なジオラマになっています。1970年当時に作られたものだとか

太陽の塔黄金の顔展@EXPO'70パビリオン-12
写真では上手く伝わらないかもしれませんが、すごい迫力のジオラマです。どのパビリオンも個性的で、その当時の人たちが考えた近未来の姿だったんでしょう。見ていて全く飽きませんでした


直径10mの「黄金の顔」実物展示がすごい!

そして、企画展示『太陽の塔 黄金の顔展』のメインと言えるのが、実際に使用された直径10mにも及ぶ「黄金の顔」の実物展示です。



博覧会当時に会場を見続けた黄金の顔が再び登場

今回展示する「黄金の顔」は、1970(昭和45)年の大阪万博開催時から1992(平成4)年の大改修を行うまでの間、博覧会会場と万博記念公園を見続けてきた実物です。通常は、上空約60mにある黄金の顔。直径10mを超える大きさを感じることはできなかったのですが、今回展示会場の1階から間近で見たあと、2階から再び顔全体を見ることでさらにそのスケールの大きさを体感してもらいます。

※今回の展示は、顔の正面部分のみですが、改修の時に取り外した博覧会当時のものです。


改修工事によって取り外されていた、大阪万博当時の本物の黄金の顔が見られる・・・ということですが、これが何億人の人たちが見てきたものかと思うと、さすがに感慨深いものがありますね。造形自体はシンプルで、表面のムラも見えたりしますが、よく実物が残されていたものだと感心してしまいました。


太陽の塔黄金の顔展@EXPO'70パビリオン-13

『太陽の塔 黄金の顔展』のメインの展示物が、本物の「黄金の顔」です。1992年の太陽の塔の大改修の際に外されたもの。これは1階から見ていますが、2階のテラス部分からも見られるようになっています

太陽の塔黄金の顔展@EXPO'70パビリオン-14
2階の展示を見た後、黄金の顔が見下ろせるスペースへ出ます。そこには太陽の塔に関する様々な資料が展示してありました。これは「万国博テーマの塔建築工事図面」。貴重な資料ですね!

太陽の塔黄金の顔展@EXPO'70パビリオン-15
黄金の顔に関する詳細な説明パネルも

太陽の塔黄金の顔展@EXPO'70パビリオン-16
2階から見下ろした「黄金の顔」。鳥のくちばしのように見えます。目の部分は青い紙が貼られていますが、大阪万博の当時は、ここから光のビームを放っていたんですね。直径10mを超える大きな顔ですから、よくこんな大きなものが保管されていたと感動しました!


懐かしの大阪万博グッズがズラリ

この他にも、一般の方からも出品された大阪万博のグッズ(記念品・切手・宝くじ・プラモデルetc)のコーナーや、パネルや図面、当時に実際に使用された目玉の電球の展示、映像の上映など、驚くほどの充実ぶりでした。グッズの出品点数は、40年も前の出来事とは思えませんでした。

単品を見ていくとさすがに古さを感じるものばかりですが、プラモデルやペナント(!)など、そのまま復刻して欲しいものもたくさんありました。楽しい展示でしたので、ぜひじっくりご覧ください。


太陽の塔黄金の顔展@EXPO'70パビリオン-17

太陽の塔黄金の顔展@EXPO'70パビリオン-18

太陽の塔黄金の顔展@EXPO'70パビリオン-19

太陽の塔黄金の顔展@EXPO'70パビリオン-20

太陽の塔黄金の顔展@EXPO'70パビリオン-21

太陽の塔黄金の顔展@EXPO'70パビリオン-22

太陽の塔黄金の顔展@EXPO'70パビリオン-23

太陽の塔黄金の顔展@EXPO'70パビリオン-26

太陽の塔黄金の顔展@EXPO'70パビリオン-28

太陽の塔黄金の顔展@EXPO'70パビリオン-30

太陽の塔黄金の顔展@EXPO'70パビリオン-31



大きな地図で見る


■EXPO'70パビリオン(万博記念公園内)

HP: http://www.expo70.or.jp/index.html
住所: 大阪府吹田市千里万博公園
電話: 06-6877-4737
定休日: 水曜日(祝日の場合は翌日休み。季節によって営業の場合あり)
開館時間: 10:00 - 17:00
利用料金: 高校生以上 200円、中学生以下 無料
駐車場: 普通車1日 平日-800円、土日祝-1,200円

※入場料金は、別途、自然文化園の入園料(大人250円、小中学生70円)が必要です
※「太陽の塔 黄金の顔展」中は、2011年3月5日(土)~ 5月10日(火)まで。「高校生以上 500円、中学生以下 無料」となります


■参考にさせていただきました!

万博記念公園 - Wikipedia
太陽の塔 - Wikipedia
70年万博タイムスリップ | 独立行政法人 日本万国博覧会記念機構
Casa BRUTUS 2011年4月号 [あなたの知らない岡本太郎100]
EXPO’70パビリオン






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