
ハイカラなメレンゲ和菓子『きみごろも』@宇陀市
宇陀市の松山地区にある老舗和菓子屋「松月堂」さんの銘菓『きみごろも』をいただきました。口に含んだ瞬間に溶けていくようなフワフワのメレンゲ状のお菓子で、他ではまず食べられないテイストの和菓子でした。
ここでしか購入できない奈良銘菓です
宇陀市大宇陀区の古い町並みの中に店舗を構える『松月堂』さん。創業90余年の老舗で、初代が創りだした銘菓「きみごろも」が有名です。この味は、一子相伝で受け継がれており、他に支店もなく、ここでしか購入できない「幻の銘菓」的な逸品となります。
お店は最近改装されたらしく、まだ真新しいものでしたが、歴史を感じさせる「きみごろも」の看板と、店内の「総本山長谷寺御用達」の表示が、老舗らしさを感じさせてくれますね。
なお、お店には駐車場はありませんので、道の駅に車を停めて歩くのがベターでしょう(ほんの数分です)。遅めの時間に行くと、すでに売り切れになっていることも多いとのことですので、早めの時間帯に来店してみてください。
宇陀市大宇陀区の古い町並みにある『松月堂』さん。創業90余年の老舗で、何といっても他では手に入らない銘菓「きみごろも」が有名です。店舗は最近改装されたらしく真新しくなっていましたが、「銘菓きみごろも」の看板はクラシックなまま残されていました
松月堂さんの店内の様子。この日は日曜日ということもあって、それほど広くない店内には、ひっきりなしにお客さんがやってきていました。きみごろもだけではなく、「葛の華」など、他のお菓子もあります
店内に置いてあった掲載誌。記事タイトルは、「明治時代に生まれたハイカラなメレンゲ菓子」でした
食感フワフワ!明治のハイカラ和菓子です
松月堂さんの「きみごろも(@105円)」をいただくのは、私も初めてでしたが、和菓子とは思えないフワフワの食感に驚きました!
きみごろもの製法は、大宇陀地区の新鮮な鶏卵を使用し、卵白は丁寧に泡立ててメレンゲ状にして、砂糖・ハチミツ・寒天を加えて固め、サイコロ状にカットしたところに卵黄をまぶして焼き色をつけたもの。食感はまるで洋風のメレンゲ菓子のようです。
味わいはとてもシンプルで、卵の風味が感じられますが、ハチミツの甘みがやや強めです。「食感が洋風で、味わいが和風」と言えば分かりやすいでしょうか。明治時代にきみごろもを食べた方は、斬新でハイカラな口当たりに驚いたことでしょう。
メレンゲのお菓子なので、腹持ちはよくありません。一気に3個食べましたが、全くお腹は膨れませんでした(笑)。また、私にはやや甘みが強すぎる感がありましたが、他ではまず食べられない面白いお菓子ですので、宇陀市に来たときには、ぜひ購入してみてください!
松月堂さんの「きみごろも(@105円)」の6個入りを購入しました。店内では食べるスペースはありませんので、近くにある「道の駅 宇陀路(足湯もあります!)」へ移動していただきました
こうして見ると、まるで厚揚げです(笑)。表面はしっとりとしていて、手にとっただけでフワフワ具合が伝わってきます
きみごろもを割ってみたところ。卵白を泡立てたメレンゲをそのまま和菓子にしたような、フワッフワな口当たりです。味わいはシンプルで、やや甘みが強め。食感が洋風でテイストが和風という、何とも面白いお菓子でした!
お隣りの『いせ弥』さんの奈良漬もぜひ!
また、松月堂さんへ立ち寄った際には、すぐお隣にあるお酒・奈良漬販売の『いせ弥』さんへも立ち寄ってみてください。
こちらも「1866年創業」という老舗で、自家製の奈良漬をお腹が膨れるほど試食させてくれましたし、そのどれもがとても美味しかったです!もともと奈良漬は好きですが、いせ弥さんのものはまろやかで食べやすかったですね。ぜひきみごろもと合わせて、お土産にどうぞ!
松月堂さんのお隣にある日本酒・奈良漬販売の『いせ弥』さん。慶応2年(1866年)創業という老舗です。店構えからして渋いですね
いせ弥さんの店内の様子。様々な種類の奈良漬が並んでいます。お店の可愛らしいおばあちゃんが、次から次へと試食を勧めてくれて、それだけでお腹いっぱいになりました(笑)。お土産に買って帰りましたが、とっても美味しかったです!
店内では全国ブランドの日本酒や奈良の地酒も豊富に揃っていました。お土産にぜひどうぞ!
■きみごろも(松月堂)
HP: 参考サイト(食べログ)
住所: 奈良県宇陀市大宇陀区上1988
電話: 0745-83-0114
定休日: 水曜
営業時間: 8:00 - 18:00
駐車場: 無し
アクセス: 近鉄大阪線「榛原駅」から、大宇陀行きバス「大宇陀高校」下車、徒歩5分
※実際に伺ったのは「2010年4月18日」でした
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