2009-08-24

大阪・中之島の歴史的建造物たち(@水都大阪2009)

大阪市中央公会堂(@水都大阪2009)

大阪・中之島地区で開催されている『水都大阪2009』。この辺りは近代を代表するような歴史的建造物が立ち並ぶ一帯で、これらを見て周るだけでもとても面白かったです。

また、『水都アート回廊』というアート作品の展示もありましたので、ぜひじっくりとご覧ください!


辰野金吾氏の設計『日本銀行大阪支店』

まずは、淀屋橋駅近くにある『日本銀行大阪支店』から。

ここには、『水都アート回廊』の一環として、河口龍夫さんの「関係-大阪」という、かなりシュールなアート作品が展示されています。水を張った大きな黄色いプールの上に、上からステッキが吊るしてある・・・というシュールな作品でした。

この大阪日本銀行の建物は、1903年の竣工のネオ・ルネサンス様式となっています。設計者は、奈良ホテルと同じ「辰野金吾氏」。いかにもそれっぽい堂々たる建築物ですね。

内部は拝見することはできませんが(事前申し込みすれば可能のようです)、「日本銀行大阪支店 支店博物館」このページを見てみると、辰野金吾氏の建築物の特徴でもある「マントルピース」も残されているようです。いつか拝見してみたいものですね!


水都大阪「日本銀行大阪支店」-01

「水都大阪2009」の期間中、『水都アート回廊』というアートの展示が行われている「日本銀行大阪支店」。1903年の竣工で、1980年に復元・改築工事が行われています。設計者は、日本銀行本店・東京駅、そして奈良ホテルと同じ「辰野金吾氏」です

水都大阪「日本銀行大阪支店」-02
堂々たる正面玄関の前に置かれた、黄色の巨大プール。上からはステッキらしきものが吊るされています。これは河口龍夫さんの「関係-大阪」という作品。まぁとにかくシュールな光景ですね!

水都大阪「日本銀行大阪支店」-03
「関係-大阪」を横から見たところ。パンフレットによると『昔から大阪の人々にとって変わることのない水との関係を「芸術と水」に置き換え、表現します。』とのことです

水都大阪「日本銀行大阪支店」-04
日本銀行大阪支店の建物は、ネオ・ルネサンス様式と呼ばれるもの。歴史を感じさせる重厚な建物です。今は旧館と呼ばれていて、1980年からの改築の際に背後に新館が建てられ、新旧の対比が見られます


■日本銀行大阪支店

HP: http://www3.boj.or.jp/osaka/index.html
住所: 大阪府大阪市北区中之島2-1-45
水都アート回廊-作品展示時間: 10:00-20:00


ジャイアント・トらやん登場『大阪市役所』

日本銀行大阪支店のお隣の『大阪市役所』には、水都大阪2009でも最も目立つ存在の巨大ロボット「ジャイアント・トらやん」が展示されています!

高さ7.2mの大きなロボットが、シックなホールに立つ姿は、なかなか面白いですね。係員の方がいらっしゃって、記念撮影のシャッターも押してくれますので、ぜひどうぞ!見物できるのは20時までですので、お早めに。


水都大阪「大阪市役所」-01

日本銀行大阪支店の真向かいに立っている「大阪市役所」。1986年に建て替えられたビルとのことですが、1912年に建てられた旧庁舎の名残があるそうです。正面から撮るのを忘れてしまいましたが、連続する窓と街灯がシックです

水都大阪「大阪市役所」-02
大阪市役所のホールに現れた巨大ロボット「ジャイアント・トらやん」!大迫力です!水都大阪2009のメインアーティストともいえる「ヤノベケンジ」さんの作品です

水都大阪「大阪市役所」-03
ジャイアント・トらやんを横から見たところ。背中にはジェット噴射しそうなものを背負ってます。設定では「子どもの命令にのみ従い、歌って踊る、体長7.2mに巨大化したトらやん人形」とのこと。ちなみに、製作は2005年だそうです

水都大阪「大阪市役所」-04
ジャイアント・トらやんの全体像。水都大阪2009の全体が「トらやんの大冒険」というテーマになっているため、ヤノベケンジさんの作品は多数展示されています

水都大阪「大阪市役所」-05
大阪市役所のホールの天井部分。全体的にとてもクラシックな設計になっていて、とても美しいものでした

水都大阪「大阪市役所」-06
水都大阪2009の総合アドバイザーになっている、世界的建築家「安藤忠雄」さんが手がけた模型「大阪vsベニス」も展示してありました。これもかなり巨大です

水都大阪「大阪市役所」-07
薄暗くなってから見た、大阪市役所の裏側(東側)。幾何学的な面白いデザインになっています


■大阪市役所

HP: 参考サイト(Wikipedia)
住所: 大阪府大阪市北区中之島1-3-20
水都アート回廊-作品展示時間: 平日 9:00-20:00(土日祝は10:00~)


圧巻の図書館!『大阪府立中之島図書館』

大阪市役所の隣にある『大阪府立中之島図書館』。ここでは、子ども用核シェルター(!)という設定の、トらやんの「森の映画館」が展示されていました。

それはともかく、需要文化財にも登録されている「大阪府立中之島図書館」の建物が見事なんです!
1904年に竣工したネオ・バロック様式の建物で、ドーム型になった天井と、木製の手すりが付いた階段がシックなんです。そんな建物が図書館として使われているんですから、よりいっそう雰囲気があるんですよね(映画「ダヴィンチコード」やゲーム「バイオハザード」的な感じです)。

図書館としては、蔵書数は50万冊、ビジネス・大阪・古典などの専門になっています。入り口でかばんを預けたり・・・と、ちょっと手間ではありますが、とにかく一度見てみてください。オススメです!


水都大阪「中之島図書館」-01

大阪市役所の隣にあるのが「大阪府立中之島図書館」です。1904年竣工のネオ・ブロック様式の建物で、内部は重厚な素晴らしいものでした!正面の玄関からは入れず、その両脇の通用口から入館します

水都大阪「中之島図書館」-02
通用口を通って図書館の入り口へ。いきなり手洗い所があるのが面白いですね。利用方法は、まずは受付でロッカーキーをもらいカバン類を預けます。館内の撮影は許可制。すぐに許可されますが、ネットで公開するにはまた別の手続きが必要なんだとか。時間が掛かりそうでしたので、この日は諦めました

水都大阪「中之島図書館」-03
中之島図書館前のシックな街灯。重要文化財に指定されている建物だけに、色んなところが美しいですね

水都大阪「中之島図書館」-04
夕闇にライトアップされる姿も美しいですね

水都大阪「森の映画館」-01
中之島図書館の一角に(普段は倉庫だそうです)、水都アート回廊の作品として「森の映画館」という作品が展示されています。この黄色い宇宙服・ハゲ・チョビひげのキャラが「トらやん」。もちろん、ヤノベケンジさんの作品です

水都大阪「森の映画館」-02
中之島図書館をトらやんの家に見立てて、ここは子どもサイズの核シェルターの機能を持つ「森の映画館」という設定だそうです。小さな建物の内部ではトらやんの映像が流れています

水都大阪「森の映画館」-03
「森の映画館」の中では、トらやんの誕生秘話と有事を生き延びるための教訓を伝える教育フィルム「トらやんの世界」が流されています。子ども用の核シェルターですので、テーブルの上は駄菓子だらけです!


■大阪府立中之島図書館

HP: http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/
住所: 大阪府大阪市北区中之島1-2-10
水都アート回廊-作品展示時間: 10:00-20:00

※中之島図書館内部の様子は「建物紹介」のページからどうぞ


ライトアップが見事な『大阪市中央公会堂』

歴史的建造物が集まるこの一帯で、赤レンガとアーチ型の屋根が目立つのが『大阪市中央公会堂』です。1918年のネオルネッサンス様式の建築物で、1999年に再生工事を行った重要文化財です。

水都アート回廊の作品展示などはありませんが、夜のライトアップはとてもきれいで、かえって派手すぎるほど。水都大阪2009とは無関係ですが、ぜひ夜に立ち寄ってみてください。


水都大阪「大阪市中央公会堂」-01

大阪府立中之島図書館の隣には「大阪市中央公会堂」が。1918年のネオルネッサンス様式の建築物です。赤レンガと屋根のアーチが美しいですね。水都アート回廊の作品展示などはありません

水都大阪「大阪市中央公会堂」-02
大阪市中央公会堂の前に立っている街灯。こんなアングルで撮らなくても、十分にカッコイイです!

水都大阪「大阪市中央公会堂」-05
夜遅い時間になって、大阪市中央公会堂のライトアップが始まりました。屋根のアーチ部分が派手で、どことなくパチンコ屋に見えないこともないような・・・

水都大阪「大阪市中央公会堂」-06
闇夜に明々と浮かび上がる「大阪市中央公会堂」!1999年に再生工事を行い、その時からライトアップが行われるようになったのだそうです。もちろん重要文化財に指定されています

水都大阪「大阪市中央公会堂」-08
細部までくっきりと見えます。さすがに装飾過多ですが、とにかく美しいです!


■大阪市中央公会堂

HP: 参考サイト(Wikipedia)
住所: 大阪府大阪市北区中之島1-1-27


大阪の商業の中心『大阪証券取引所』

川辺から少しだけ離れて(中央区になるそうです)、ハリウッド映画に登場するような建物『大阪証券取引所』を見てきました。とにかく、いかにも証券取引所というようなルックスの建物の背後に、近代的な高層ビルが建っていて、その対比が面白いです。

こちらは、水都アート回廊の作品で、大久保英治さんの「気-森の水」が展示されているそうですが、残念ながら時間が間に合わず、見ることは出来ませんでした。中まで見たい方は、少し早めに行ってみてください。

なお、水都大阪2009の「水都アート回廊」については、私たちが周ってきたのは半分程度に過ぎません。興味がある方はホームページでチェックしてからお出かけください。


水都大阪「大阪証券取引所」-01

川から少しだけ離れた位置にある「大阪証券取引所」。1935年の建築で、2004年に改築。背後の巨大なビルとのコントラストがすごいですね。ハリウッド映画に出てきそうな雰囲気です

水都大阪「大阪証券取引所」-02
前に立つ銅像は、大阪証券取引所の前身の発起人となった「五代友厚」。大阪を代表する経済人で、渋沢栄一と比肩する人物として「東の渋沢,西の五代」と呼ばれたほどだったそうです

水都大阪「大阪証券取引所」-03
ステンドグラス調の窓と、それを守る金網がクラシックでいいですね。ちなみに、内部では水都アート回廊の作品で、大久保英治さんの「気-森の水」という作品が展示されているそうです。拝見できるのは18時までですので、お早めにどうぞ


■大阪市中央公会堂

HP: 参考サイト(Wikipedia)
住所: 大阪府大阪市中央区北浜1-8-16
水都アート回廊-作品展示時間: 90:00-18:00



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■水都大阪2009

HP: http://www.suito-osaka2009.jp/
電話: 06-7506-9024(水都大阪2009実行委員会事務局)
開催期間: 2009年8月22日(土)~10月12日(月祝)
開催時間: 10:00-21:00
駐車場: なし(公共交通機関の利用を推奨)
アクセス: 各線の「淀屋橋駅」「北浜駅」「天満橋駅」など






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