屏風岩をバックに咲く桜『屏風岩公苑』@曽爾
奈良県内では最も遅い時期に開花する桜を見るために、曽爾村の『屏風岩公苑』へ行ってきました。
天然記念物の「屏風岩」の前には、300本のヤマザクラが咲き誇っていて、まだ満開の直前くらいでしたが、とても素晴らしい眺めでした。想像以上の絶景ですね!
大迫力の見事な桜が見られます!
奈良県の曽爾村にある、国の天然記念物「屏風岩」。遠目からも雄々しい岸壁が見える「兜岳」の南西にあり、長さ約1.5kmにもわたって柱状の巨大な岸壁が連なっています。その屏風岩をバックに、300本の山桜が咲く光景は、かなり見事なものでした。
屏風岩の桜を見るためには、「屏風岩公苑」を目印にして細い山道を上がっていくのですが、意外とルートが分かりにくく、しかも道もかなり細めですので、運転にはくれぐれもご注意ください。
また、屏風岩の桜については、全体的に情報が少ないため、開花状況が分かりにくくなっています。下界ではほぼ桜が終わった頃に咲き始めるため、感覚がつかめないんですよね。この日(2009年4月19日)は、事前に電話で確認してみたところ、「8分咲きくらい」と教えていただきましたが、到着してみるとほぼ満開近い状況でした。
毎年、「屏風岩桜まつり」が4月中旬~5月上旬くらいの期間で開催されます。この時期だけは、500円の駐車料金を徴収されますが、桜のライトアップなどもありますので、ぜひ行ってみてください(他の方の写真などを見てみると、夜の屏風岩もかなり見事なようです!)。
なお、私たちは、曇り空の日の午後遅めの時間帯ということもあって、写真を見ると全くマトモに写っていません・・・。全くキレイに見えませんが、実際にはかなりの大迫力でした!桜の見納めに最適なところですので、ぜひ行ってみてください。本当に見事ですよ!
曽爾村にある国指定の天然記念物『屏風岩』。「標高868m、兜岳の南西に屏風のように柱状節理の巨大な岸壁が連なっています。高さ約200m、長さ約1,500mにわたる。」とのことで、奈良県内では最も遅い時期に桜の見頃を迎えます
雄々しくそびえたつ屏風岩と、その前には見事な桜。開花状況は8分咲きほどで、しかもお天気もイマイチ・・・という状況のため、写真的にはそれほどキレイではありません。いつ物の方が圧倒的に見事でした
約1.5kmにも及ぶ岸壁は、下から見上げているだけでも大迫力です
屏風岩の桜は、近い部分に多く、岸壁近くにはほとんどありません。品種はヤマザクラ・ソメイヨシノなどで、4月下旬から5月までが見頃となります
お天気が悪いのが残念でしたが、ここは桜の季節以外にも来てみたいですね
屏風岩は春と秋がオススメです
また、「屏風岩公苑」は桜だけではなく、他の季節にはススキや紅葉の時期も見事なんだそうです。
屏風岩はいつの季節に見ても素晴らしいものだと思いますが、敷地内には、他に見るべきものはほとんどありませんでした。できれば春や秋に行くのがベストでしょう。
「屏風岩公苑」から下界を眺めたところ。曽爾村のかなり標高の高いところにあるため、なかなかの眺めです
晴れていたらここからこんな眺めが見られるそうです。ただし、あまり聞いたことのない山の名前が多めでした
屏風岩公苑には、こんな簡素な神社もありました。ご神体クラスの立派な屏風岩の前ですから、もう少し大きなお社があっても不思議じゃないんですけどね
「鎧岳」などの岩山も迫力です
曽爾村には、「屏風岩」の他にも「鎧岳」「兜岩」「小太郎岩」などの、荒々しい岩肌がむき出しになった岩山がいくつか見られます。この写真では全く魅力が伝わらないと思いますが、曽爾村へ行った際には、ドライブしながらが眺めてみてください。
屏風岩の周辺には、やはり同様の岩壁が多く存在しています。これは「長走りの滝」というところで(水は枯れていたようですが)、奥に薄っすらと見えるのが「屏風岩」です
屏風岩から少しだけ進むと、荒々しい山肌が見える「鎧岳」が見えます。お天気が悪すぎたため、ほとんど見えていませんが、曽爾村に行ったらぜひ遠目から眺めてみてください
鎧岩から、さらに少し奥にある「小太郎岩」。道路沿いから見上げるだけなんですが、なかなかの迫力です。もう少し進むと、紅葉の名所として有名な「香落谷(こおちだに)」に続きます
■屏風岩公苑
HP: http://www.vill.soni.nara.jp/sight3_01.shtml
住所: 奈良県宇陀郡曽爾村
電話: 0745-94-2101(曽爾村)
駐車場: 無料(屏風岩桜まつり期間中は500円)
アクセス: 近鉄大阪線「名張駅」から山粕西行きバス「長野」下車、徒歩60分
※4月中旬~5月上旬の間、「屏風岩桜まつり」が開催されます。桜のライトアップもあります。ただし、情報が少ないため、お電話で開花状況を問い合わせてから行った方が安全かもしれません