梅「2万本」の迫力!『賀名生梅林』
特に出かける予定も無かった土曜日でしたが、朝から気持ちいいくらいの快晴となったため、フラフラッと『賀名生梅林(あのうばいりん)』まで出かけてみました。
私は毎年「月ヶ瀬梅林」には行っているのですが、賀名生へ向かうのは初めてでした。しかし今回は、相方のブログのお仲間から見どころ情報も教えていただいていたため、準備は万全。地図を片手にのんびりとドライブしてきました。
賀名生梅林に着く前からスゴイ!
奈良には「三大梅林」というものがあるそうです。梅の木の本数の順に「賀名生梅林(2万本)」「月ヶ瀬梅林(1万本)」「広橋梅林(5千本)」となり、賀名生梅林は奈良県下でナンバーワンの梅林なのです。吉野はやはり桜が有名ですが、梅も充実しているんですね。
賀名生梅林へ向けてドライブしていたところ、24号をそれてしばらく行った辺りから、早くも道路の脇には見事な梅林が登場します。実はその近辺をフラフラと歩いたり、写真を撮ったりしているだけで、十分に梅を堪能できたくらいでした。
梅を見るタイミングとしては、白い梅はほぼ満開~まだ少し早いくらい。赤い梅はやや散りかけのものも混じっていて、あと1日か2日早かった方がよりキレイだったかもしれません。そう考えると梅のピークにタイミングを合わせるのはかなり難しいですね。
吉野の「賀名生梅林(あのうばいりん)」は、山肌を覆いつくすように2万本もの梅が咲き誇る地域です。その梅の数は奈良県で最も多く、三大梅林の筆頭なのだそうです。この写真は賀名生梅林へ行く途中の梅林ですが、それでもこの数です!
満開の梅。さすがに桜ほどの迫力はありませんが、なかなかの美しさです
まだ賀名生梅林に辿り着く前なんですが、すでに道路の両脇には梅が満開!わざわざ賀名生梅林の真ん中まで行く必要がないかも・・・と思うほどでした
他ではまだそれほど見かけませんでしたが、ここはツクシがいっぱい!それも無数に生えてきているので、ありがたみが薄れます(笑)
梅の花は、桜ほどの強いインパクトはありませんが、薄っすらと雲か霞が広がったような、柔らかな雰囲気がいいですね
梅の花も確かにキレイだったんですが、ここは下も緑でフカフカしているので、写真栄えしていいですね
車を置いて歩くのがベターでしょう
そんなことをしながら、ようやく賀名生梅林に辿り着いた時には、すでに15時半頃になっていました。そんな時間にも関わらず、やはり沢山の観光客の方が狭い道路を歩いて散策していて、かなりの賑わいです。
私たちは、とりあえず駐車場を探しながら、山道をグルッと一周してみたのですが、山頂の辺りにはほとんど駐車場はありません。さらに一方通行になった細い道が続くため、運転しながら梅を楽しむなんて余裕もナシ。賀名生梅林の全貌を眺めるにはいいドライブでしたが、途中の「中千本」「見返り千本」などのビュースポットを通るのですが、そこらに停車させるようなスペースも無く、あまり梅を楽しむという雰囲気ではありませんでした。
やはり、最初から麓付近の無料駐車場に車を停めて、徒歩で上るのが正解なんでしょうね。時間が遅かったことと、ここに到着する前にかなり梅を楽しんできたこともあって、私たちはこの日は賀名生梅林の散策を断念。売店で草餅を食べただけで終了しちゃいました(笑)
ちなみに、「月ヶ瀬梅林」と比較してみると、賀名生梅林の方が「山一面の梅!」というような、吉野っぽい風景が楽しめます。迫力という点では賀名生梅林に劣る月ヶ瀬梅林ですが、ここは川辺に梅が咲き乱れる様子が美しく、賀名生梅林とはまた少し違った魅力のある風景だと思います。開花時期も少しずれていますので、タイミングを見計らって見比べてみるのもいいかもしれませんね。
賀名生梅林の「多目的広場・駐車場」からの眺め。山の麓の辺りにある無料駐車場ですが、ここに車を置いて山道を登るのは、なかなかの重労働でしょう
南朝ゆかりの「賀名生皇居跡」も!
賀名生梅林のすぐ向かいには、『賀名生の里 歴史民俗資料館』という施設がありました。ここ吉野は、南北朝時代には後醍醐天皇がいらっしゃった土地ですので、資料館には南朝三帝のゆかりの品や、明治維新の先駆けにもなった天誅組の資料などが展示されているそうです。
同じ敷地内には、巨大な古民家「賀名生皇居跡」が建っていますが、これがかなりの迫力です!現在でもちゃんと人が住んでいるため、中を見学したりすることはできませんが、年に2回の特別公開の際には、その内部を見せてもらえるのだとか。
タイミングが合わなくても、近くの橋の上から巨大な藁葺き屋根の全容が見られますので、ぜひこちらのアングルからもご覧ください。
向かって左手が「賀名生の里歴史民俗資料館」、右手がミーティングなどに使われる「伝承館」。どちらもまだ新しい施設ですが、いい雰囲気ですね
「賀名生の里 歴史民俗資料館」の外観。入館料「@300円」で、後醍醐天皇縁の品や、明治維新期の天誅組関係の資料などが展示されているそうです
歴史民族資料館の隣にある「賀名生皇居跡」。後醍醐天皇ら南朝三帝ゆかりの民家で、堂々とした藁葺き屋根がスゴイ!重要文化財に指定されているものですが、中にはちゃんと人が住んでいます
賀名生皇居跡の門ですが、見事な藁葺きでした。普段は一般公開していませんが、年2回、期間を決めて見学させてもらえるそうです(有料)
賀名生皇居跡を少し離れた地点から見てみました。かなり巨大な民家で、それが現存して、今でも住居として使われているのが驚きですね。川の流れもキレイで、とてもいい風景でした
この近辺にあった、かなり古い年代の自動販売機。当たり付き自販機の出始めの頃の作品だと思いますが、もちろん今は使えません。パネルのアイドルっぽい女性は誰だろう・・・?
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■画像の一覧は【Flickr】でどうぞ。
住所: 奈良県五條市西吉野町和田27-1
電話: 0747-32-9010
拝観料: 大人-300円
拝観時間: 9:00-17:00
休館日: 毎週月曜日、祝日の翌日、年末年始
駐車場: 無料駐車場あり
アクセス: JR「五条駅」から奈良交通バス十津川方面行き「賀名生和田北口」下車
※賀名生梅林は、基本的に全て無料ですが、梅の時期にはかなりの混雑となります。