2015-06-22

歴史ある建物で竜田揚げランチを『和CAFE 布穀薗』@斑鳩町

歴史ある建物で竜田揚げランチを『和CAFE 布穀薗』@斑鳩町

世界遺産・法隆寺からほど近く、天誅組の変にも参加した北畠治房の立派なお屋敷を活用した『和CAFE 布穀薗』さんへ行ってきました。立派な門をカフェスペースにしていて、窓から重厚な建築を観ながらくつろげます。雰囲気は抜群ですし、斑鳩が発祥の名物「竜田揚げランチ」もとても美味しかったです!


由緒ある「長屋門」をカフェスペースに

斑鳩町に位置する世界遺産寺院・法隆寺。入口となる南大門から東へ300mほどの距離に、歴史ある旧家の建物をリノベーションした『和CAFE 布穀薗』(ふこくえん)さんがあります。

法隆寺の境内地に隣接する場所で、幕末から明治にかけて活躍した「北畠治房(きたばたけはるふさ)」(Wikipedia)が、晩年に暮らしていた屋敷を活用しています。昭和29年からは結婚式場として使用されていたのだとか。

北畠治房という方は、生まれも法隆寺の方です。過激な尊王攘夷論者で、大和国で起きた「天誅組の変」(Wikipedia)にも参加。追ってから逃れながらも天狗党に参加したり、過激な活動を繰り返しました。明治維新後は司法官となり、最終的には男爵まで叙任されたという、波瀾万丈な人生を送った方なのです。

男爵が住まわれた住居ですから、とにかく立派!外観を拝見できるだけでも楽しいのに、そこで食事したりできるのですから、贅沢ですね!


和CAFE 布穀薗 @斑鳩町-01

法隆寺近くに、2014年12月にオープンした『和CAFE 布穀薗』さん。法隆寺の入口にあたる南大門へ向かって右手、約300mほどの位置にあります。法隆寺参拝の際に立ち寄るのにちょうどいいですね。隣接して駐車場も完備されています

和CAFE 布穀薗 @斑鳩町-02
重厚な門にかかる、美しい暖簾

和CAFE 布穀薗 @斑鳩町-03
門をくぐったところ。この「長屋門」の部分を利用してカフェとして営業しています。太い梁、美しい石畳など、本当に美しいですね。「淀城」の門を移築したものといわれているとか

和CAFE 布穀薗 @斑鳩町-04
門の奥にはお屋敷が。1887年(明治20年)に北畠治房が建てたもので、法隆寺の宮大工として有名な西岡常一さんの祖父・西岡常吉さんが棟梁を務めたそうです。立ち入ることはできませんが、カフェの窓からこの建物を眺めながらくつろげます!

和CAFE 布穀薗 @斑鳩町-06
店内にあった建物についての説明書き。「正面やや右手の玄関は、高貴な方が使用するもので、一般人は左側の通用口から出入りしていた」「屋根の真ん中くらいが盛り上がった『起り屋根(むくりやね)』」「4ヶ所ある格子はすべてデザインが変えられている」など、分かりやすく解説されています

和CAFE 布穀薗 @斑鳩町-05
店内の様子。窓が大きくて広々としています。写真の右奥側にも席があり、とてもゆったりしています。帰り際に撮影したのでいくらか席が空いていますが、お昼過ぎに入店した際にはほぼ満席でした。また、店内の家具インテリアは、すべて下北山村の流木作家・本田昭彦さんの作品だとか。落ち着く素敵な家具です

和CAFE 布穀薗 @斑鳩町-16
門に向かって左側を主に利用して営業していますが、逆の右側もこんな個室のようなスペースになっています。混雑した時にはこちらも使用するとか。お子さん連れで人数多めの時などにも便利かもしれませんね(※事前に予約するとベターでしょう)


斑鳩名物「竜田揚げ」。和スイーツも充実

『和CAFE 布穀薗』さんのメニューを見ると、新たな斑鳩名物として知名度を上げてきている「竜田揚げ」をメインとした「斑鳩名物 竜田揚げランチ(@1,400円)」など、3種類が用意されています。

また、「地産地消」を目指し、お米は柳生産、黒米は斑鳩町産、卵は都祁産。さらに県産の大和まな、原木しいたけ、三輪そうめん、大和いもの豆腐など、地元の食材にこだわっているとか。

和菓子や和スイーツのメニューも豊富ですし、コーヒーも注文を受けてから豆を挽き、サイフォンで淹れる本格的なもの。カフェとしても十分に使えますね。


和CAFE 布穀薗 @斑鳩町-07

『和CAFE 布穀薗』さんのランチメニュー。「斑鳩名物 竜田揚げランチ(@1,400円)」「まほろばランチ(@1,100円)」「やまとランチ(@800円)」など。すべてプラス300円でドリンク付きになります。詳しくは「メニュー」ページをご覧ください

和CAFE 布穀薗 @斑鳩町-08
和スイーツのメニュー。「水出し珈琲ゼリィ(@600円)」「和パフェ~大和の抹茶パフェ~(@800円)」など。この他にも「大和の抹茶 シフォンケーキ(@500円)」「りんご黒胡麻タルト(@550円)」などがいただけます

和CAFE 布穀薗 @斑鳩町-10
斑鳩町が「竜田揚げ」で町おこしをしていることを報じた新聞記事の切り抜き。竜田揚げという名前は、斑鳩町を流れる紅葉の名所「竜田川」に由来しています。旧日本海軍の軽巡洋艦「龍田」の料理長が考案したという説もありますが、これも竜田川から名前をとったもの。詳しくは「竜田揚げ上げ↑プロジェクト」ページをご覧ください!


地元食材にこだわり、どれも美味でした

和CAFE 布穀薗 @斑鳩町-11
『和CAFE 布穀薗』さんの「斑鳩名物 竜田揚げランチ(@1,400円)」をいただきました。国産鶏を使用した竜田揚げ・三輪素麺(吉野産の原木しいたけ入)・おにぎり2種・小鉢2種・サラダ・香の物・ミニデザート。お茶は大和ほうじ茶です。なかなかボリュームもありますし、満足度の高いランチです

和CAFE 布穀薗 @斑鳩町-12
竜田揚げのアップ。衣はカラッと香ばしくて適度な歯ごたえもあり、使用している国産鶏は肉汁がジュワッとあふれるほどジューシー。かなり美味しいです!ボリュームもありますし、味付けも濃すぎたりせず、胃にもたれたりもしません。大人も喜ぶ真っ当な揚げ物ですね!

和CAFE 布穀薗 @斑鳩町-14
三輪素麺は、温かいにゅうめんで。吉野の原木しいたけとニンジンなど、シンプルにいただきます。上品なお出汁でつるつるっと軽やかにお腹に収まります

和CAFE 布穀薗 @斑鳩町-15
さらに、小さめのおにぎりが2つ。軽くふりかけを振ったものと、手前は枝豆を混ぜ込んだもの。枝豆が入るとぐっと高級感が増しますね。ちょっとしたひと手間が満足度を高めてくれています

和CAFE 布穀薗 @斑鳩町-13
小鉢やデザートなど。抹茶風味のムースなど、どれも本当に美味しかったです。ちなみに、器は伝統工芸品「赤膚焼」(大塩正人窯)を使用しているとか。雰囲気も抜群ですし、お料理もまったく文句ありません。また必ずお邪魔したいと思います!



■和CAFE 布穀薗(ふこくえん)

HP: http://fukokuen.com/
住所: 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺2-2-35
電話: 0745-44-8787
定休日: 火曜・水曜
営業時間:  10:00 - 16:00
駐車場: あり(9台分)
アクセス: JR関西本線「法隆寺駅」から徒歩17分ほど


■参考にさせていただきました

和CAFE 布穀薗 斑鳩町 - 奈良っこグルメ - 奈良県情報サイト 奈良っこ
「竜田揚げ」の由来は竜田川って知ってた?|いかるがキャンパス PROJECT


●【食べログ】の該当ページへ

布穀薗 (フコクエン) - 法隆寺/カフェ






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