
どれも行きたい!博物館系のチラシたち(@2012年秋)
開催中の『第64回 正倉院展』(11月12日まで)を拝観してきた際に、博物館系のチラシを何枚かいただいてきました。来春の奈良博「特別展 當麻寺」や東博「飛騨の円空」など、思わずそそられる企画がいくつもありますので、簡単にご紹介しておきます。
現在開催中の「正倉院展」のチラシなど
2012年10月27日(土)~11月12日(月)の日程で開催中の『第64回 正倉院展』。私たちはすでに拝見してきましたが、今年も目がくらむような宝物が並ぶ素晴らしい内容でした。
また日を改めて詳しく書きますが、今年は、一室まるごと贅沢に使って展示された、コバルトブルーの器「瑠璃坏(るりのつき)」がメイン扱いになっています。
出陳は18年ぶりとなり、誰の目にも分かりやすい古の美しい色合いですね。また、それにちなんで、今年はガラス製の宝物が一挙に登場しているのも特徴的でした。今では「ガラス玉」というと価値のないものの例えとして使われてしまいますが、当時はこんな色合いのガラスは宝石以上に珍重されたのでしょうね。
また、細やかな造作と曲線美が素晴らしい琵琶「螺鈿紫檀琵琶(らでんしたんのびわ)」や、それに附属する透き通るような素材の「紅牙撥鏤撥(こうげばちるのばち)」。繊細な形の鏡入れ「銀平脱八稜形鏡箱(ぎんへいだつはちりょうがたのかがみばこ)」など、時間を忘れてしげしげと見つめてしまいました。
昨年と比べてやや小粒で地味目な印象はありましたが、それでも素晴らしい体験ですね。正倉院展に合わせた年に一度の奈良旅行を、何年もずっと続けている方もいらっしゃるそうですから、やはりそれだけの魅力があるんでしょう。皆さんもぜひ!
2012年の『第64回 正倉院展』のチラシ。メインビジュアルは、コバルトブルーの器「瑠璃坏(るりのつき)」です。実際には、印刷物で見るよりも青が濃かったように思いました
正倉院展のチラシ裏面。細かな造作が美しい、素晴らしい工芸品ばかりです。天平時代の品々が時を超えてこんなに美しい状態で現代に伝わっているなんて、まさに奇跡としか言いようがありません!
奈良国立博物館では、正倉院展が終わった後は、こちらもお馴染みの「おん祭」企画が始まります。「特別陳列 おん祭と春日信仰の美術」は、2012年12月8日~2013年1月20日まで
ただいま開催中の企画展示など
『東大寺ミュージアム』では、「特別展 奈良時代の東大寺」が開催中(2013年1月14日まで)。東大寺法華堂の御本尊・不空羂索観音立像さまの美麗な「宝冠」などが拝見できます
『松伯美術館』では、「特別展 つらつら椿」を開催中(2012年11月25日まで)。万葉集に詠まれた椿の花にちなんだ、川合玉堂・横山大観・上村松篁・上村松篁などの大家の作品が登場されているとか!
お隣の大阪府の『近つ飛鳥博物館』では、「秋季特別展 南九州とヤマト王権-日向・大隅の古墳-」が開催中(2012年12月2日まで)。渋くて面白そう!
奈良博「特別展 當麻寺」・東博「飛騨の円空」
まだ詳細は出ていませんが、奈良国立博物館では、2013年春に「當麻曼荼羅完成1250年記念」として『特別展 當麻寺 -極楽浄土へのあこがれ-』という企画展示が行われます(2013年4月6日~6月2日)。国宝で滅多に目にすることができないご本尊「當麻曼荼羅」を目にするチャンス!今から楽しみで仕方ありません♪
こちらは『東京国立博物館』で来春に開催される、トーハクの140周年特別展「飛騨の円空―千光寺とその周辺の足跡―」のパンフレット(2013年1月12日~4月7日)。表紙から鳥肌モノですが、見開きになっていて円空仏がズラリ!これを観るためだけに東京へ行きたくなるほどのすごさです!