2012-05-28

奈良の地酒が試飲できる立飲み屋『なら泉勇齊』@奈良市

奈良の地酒が試飲できる立飲み屋『なら泉勇齊』@奈良市

奈良県内30の酒蔵から、120種前後の日本酒を取り揃えて試飲・販売しているお店『なら泉勇齋』に行ってきました。奈良酒造組合認定店だけに、奈良県内の美味しい日本酒をグラス単位(150円~)で試飲できる、日本酒好きにはたまらないお店です!


奈良の日本酒を少しずつ試飲できます

なら泉勇齋』さんは、もちいどの商店街から西林寺町へ入った場所にあり、以前は『酒蔵ささや』という名前のお店が営業していました。その当時は、奈良県酒造組合の直営のような営業方式で、奈良の日本酒の美味しさを気軽に味わえるアンテナショップ的な嬉しい存在でした。


しかし、ささやさんは閉店となり、2012年4月、経営母体が変わって『なら泉勇齋』としてリニューアルオープンしました。奈良県内の30の酒蔵で醸造された、120種類もの地酒がズラリとそろっていますし、以前の設備をほぼそのまま引き継いでいますので、奈良の日本酒を少しずつ立ち飲みできるというスタイルは変わっていません。



 ならまちの一角、奈良市西寺林町に県内の地酒だけを扱う専門店「なら泉勇斎(いずみゆうさい)」が今月、オープンした。県酒造組合に加盟する30酒蔵から選りすぐりの銘酒約120種をそろえ、全て試飲できる。店主は奈良をこよなく愛する元県工業技術センター所長、山中信介さん(63)だ。

 真新しい白壁の軒先に杉玉が下がる。品質保持のため5度に保たれた冷蔵庫には酒瓶がずらり。小ぶりなカウンターがしつらえられてある。

 清酒発祥の地とされる奈良。正暦寺で造られていた僧坊酒「菩提泉」が原形という。発酵化学などが専門の山中さんは県職員時代、食品の技術支援に従事。この「菩提泉」の再現に酒造会社と共に取り組むなど、深く関わった。09年に定年退職したが「研究だけでなく今度は販売でもお手伝いしたい」と自宅兼店舗を現在地に新築した。(後略)


元県工業技術センター所長さんが引き継がれたのですから、これは本格派ですね。私も日本酒好きですから、この日も楽しくお酒をいただきました。しかし、この日は他で少しビールなどを飲んでから立ち寄ったため、すでに少し酔いが回っていて、大事な写真があれこれ抜けていたりしますがご容赦ください…。


なら泉勇齋@奈良市-01

奈良の地酒を30蔵・120種類取り揃えてて、販売・試飲(有料)できるお店『なら泉勇齋(ならいずみゆうさい)』さん。以前は『酒蔵ささや』という名前のお店でした。もちいどの商店街を少しだけそれた場所にあり、近鉄奈良駅から徒歩7分程度なので、気軽に立ち寄りやすいでしょう

なら泉勇齋@奈良市-02
店内の様子。L字型のカウンター席だけの立ち飲みスタイルです。6名も入ればいっぱいでしょうか。狭いだけに、この日もスタッフの方や、旅行で奈良にいらっしゃった老夫婦の方などと、自然に話が弾みます。カウンター席の裏側には、販売用のお酒が入った巨大な冷蔵庫があって、気に入ったお酒はすぐに購入できます。また隣接してギャラリーもあり、アーティストさんの個展などが開催されています


まずは飲み比べのセットメニューから

なら泉勇斎さんでは、120種類ものお酒が試飲できる(1グラス・50cc 150円~)システムですので、選択肢が多くて、お酒好きな人間にとってはあれこれ迷ってしまうでしょう。菊司醸造・喜多酒造・梅乃宿酒造・千代酒造・今西酒造・長龍酒造・澤田酒造などなど、お好きな蔵のお酒を片っ端から飲んでみたりするのもいいですね。

それほど詳しくない方は、まずはセットを注文してみるといいでしょう。純米酒セット・吟醸セット・生酛セット・辛口セット・原酒セットなどがあり、それぞれ2種類のお酒がいただけて、お値段は300円~500円程度です。特徴を意識しながら飲み比べると、違いがよく分かって楽しいんですよね。

セットなどで気に入った味のものが見つかったら、それと同じ蔵のもの、それに似たテイストのものなどをスタッフの方に聞いて、試飲させてもらうといいですね。また、飲んで気に入ったお酒をすぐにその場で購入できるというのも、大きなメリットですね(飲んでると銘柄なんて大抵忘れます)。


なら泉勇齋@奈良市-03

なら泉勇斎さんの、この日のセットメニュー。セットに入るお酒は定期的に入れ替わるのでしょう。また、本日のおつまみ(@200円)のラインナップも、はちくの煮物・高野豆腐ゴマ豆腐・奈良漬・山ぶきのさんしょ煮など、渋くていいですね!

なら泉勇齋@奈良市-04
新入荷商品などもしっかりと試飲できます。また、この少し前に鑑評会で金賞を受賞した、「豊祝(奈良豊澤酒造)」「萬穣(中谷酒造)」「吟和(千代酒造)」などの販売もありました

なら泉勇齋@奈良市-05
お酒から派生したアイテムも販売しています。春鹿「大吟醸 手作り 酒粕アイスクリーム(@500円)」、そして長龍酒造「吟醸酒粕くりいむちーず(@840円)」など。このチーズはおつまみメニューにあったのでいただいてみましたが、ねっとり濃厚でお酒のアテにピッタリでした!


奈良は美味しい日本酒の宝庫なんです

この日は、お店で適当に思いつくまま注文してみただけでしたが、やっぱり奈良の日本酒はどれも美味しいですね!さすがは「清酒発祥の地」だけあると思います。そんな地酒たちを、小さめのグラスであれこれと飲み比べできるんですから、こんな幸せなことはありません。

ちなみに、以前は奈良県酒造組合が直接運営にかかわっていたため、近隣の飲み屋さんのお客さんを奪うわけにもいかず、「メインは奈良の地酒の紹介・販売、試飲はほどほどに」という空気が感じられました。しかし、現在ではその制約も外れて、「気軽に奈良の地酒を試飲できる立ち飲み屋」という雰囲気になりました。

酒飲みにはますます嬉しいお店になりましたが、奈良のお酒は美味しすぎますから、くれぐれも飲み過ぎには注意しましょう!


なら泉勇齋@奈良市-08

この日は、まずは「生酛(きもと)仕込みセット(@350円)」から。吉野町の北村酒造の「猩々 生酛特別純米」と、広陵町の長龍酒造の「篠峯」でした。どちらもコクと深みがあって美味!

なら泉勇齋@奈良市-10
お次は「辛口セット(@350円)」を。生駒市の菊司醸造「菊司 菩提もと」と、奈良市の今西清兵衛商店「切辛」。辛口のスッキリとした日本酒が好きなので、ストライクゾーンのド真ん中でした

なら泉勇齋@奈良市-09
なお、試飲はこのようなグラスでいただきます。色んな形があって楽しいですね。また、飲み比べをするときは、スタッフの方にお願いしてお水をいただくといいでしょう

なら泉勇齋@奈良市-11
最後に、葛城市の梅乃宿酒造「山廃仕込 純米吟醸」をいただいて〆ました。一緒にチーズの盛り合わせなどもいただいたのですが、写真に撮るのを忘れました…



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■なら泉勇齊

HP: http://www.naraizumi.jp/
住所: 奈良県奈良市西寺林町22
電話: 0742-26-6078
定休日: 木曜日(祝日は営業)
営業時間: 11:00 - 20:00
駐車場: なし(近隣に有料駐車場を利用)
アクセス: 近鉄奈良駅から徒歩約8分、JR奈良駅から徒歩約10分


■参考にさせていただきました!

【西寺林商店街】なら泉勇斎
奈良の食探訪:地酒専門店「なら泉勇斎」 /奈良- 毎日jp(毎日新聞)


●【食べログ】の該当ページへ

なら泉勇斎日本酒 / 近鉄奈良駅奈良駅
夜総合点★★★★ 4.0


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