特典いろいろ!奈良の寺社・博物館の『友の会』まとめ
奈良の寺社や美術館・博物館には『友の会』が存在するところが少なくありません。友の会会員は、拝観料金が無料になったり、グッズがもらえたり、特別な講演会に参加できたりと様々な利点があります。新年度から入会すると、最大限にメリットを享受できますので、この春、入会を検討してみるといいでしょう。
「東大寺 友の会」@東大寺
■HP: http://www.todaiji.or.jp/contents/tomonokai/
■費用: 入会金(初年度会費)は「3,000円」(翌年の年会費は3月に収める)
■特典:
・大仏殿、法華堂、戒壇堂の無料参拝。東大寺ミュージアムにも無料入館(会員証記名の本人1名のみ)
・東大寺の諸行事、講演会、展覧会などの案内
・東大寺友の会主催の演奏会(会員特別割引)の案内
・東大寺手帳や宗報『華厳』の配布など
単純に考えても、大仏殿・法華堂(2013年3月まで拝観停止)、戒壇堂の入堂料「東大寺ミュージアムの入館料は、それぞれ500円ですから、年に何度か東大寺にお参りする方であれば入会しておくべきでしょう。行事や講演会も参加できるのも魅力ですね。
「興福寺 友の会」@興福寺
■HP: http://www.kohfukuji.com/member/guide.html
■費用: 入会金(初年度会費)は「3,000円」(翌年の年会費は3月に収める)
■特典:
・会員証を持参すると、東金堂・国宝館の年間拝観料などが無料に
・年中行事や春秋2季の特別開扉などの案内
・寺誌『興福』を年4回配布
・年1回、興福寺の寺宝(美術品など)を収録した卓上カレンダーを配布
・友の会専用サイトにアクセス可能に(貫首の「今日のことば」や「おみくじ」など)
●東大寺友の会と同じようなシステムです。東金堂と国宝館(共通拝観券 800円)の入館料を含むのはもちろん、カレンダーがいただけたり、専用サイトが用意してあったりと、サービスは充実しています。個人的には、ちょっとした空き時間に国宝館に気軽に立ち寄れるのが最大の魅了だと思います。
「奈良国立博物館 パスポート」@奈良博
■HP: http://www.narahaku.go.jp/05.html
■費用: 一般-3,000円、学生-2,000円、家族-6,000円(購入日から1年間有効)
■特典:
・奈良博と、さらに東京・京都・九州の国立博物館の「平常展(名品展)」などが何回でも拝観可能
・特別展・共催展などは、各館の各展覧会ごとに1回、 合計6展覧会まで拝観可能
・「家族パスポート」は、(奈良博のみ)平常展は5名まで何回でも、特別展・共催展などでは5名まで1回のみ拝観可能に
・ミュージアムショップで展覧会目録1冊が1割引に
・地下レストラン「葉風泰夢」の料金が5%割引に など
●奈良国立博物館の窓口で年中購入できます。通常展は500円、特別展は1,000円前後するものも多いので、年間に2回じっくりと回れば元は取れる計算になります。「家族パスポート」のシステムを利用すれば、5名以内のご家族ならば6,000円で収まりますので、これも覚えておくと便利ですね。注意事項がやや複雑ですので、必ずホームページをご確認の上でご購入ください。
「万葉文化館 友の会」@万葉文化館
■HP: http://www.manyo.jp/sub/tomonokai/index.html
■費用: 一般会員 2,000円、特別会員(法人)10,000円(翌年の年会費は4月に収める)
■特典:
・入館引替券の配布(一般会員は年4枚、特別会員は1口年12枚)
・入館料の割引(団体料金で入館可。※特別展は除く)
・友の会主催事業のご案内及びご優待
・ミュージアムショップで割引(一部商品を除く)など
●4枚の入館引換券をもらえます。通常の観覧料は「600円」ですから、ほぼ3回入館すれば元はとれる計算ですね。また、別途料金が必要なものもありますが、友の会主催の講演会などもあり、そういった点でも魅力的ですね。
「大和文華館 友の会」@大和文華館
■HP: http://www.kintetsu.jp/yamato/tomo/index.html
■費用: 一般会員 2,000円、学生会員 1,200円(次年よりの年会費は3月に収める)
■特典:
・平常展・特別展が入館無料に
・「松伯美術館」の入館料金が50%割引
・年間展覧会、各展覧会、講演会等の行事案内
・季刊会報「美のたより」配布
・ミュージアムグッズ10%割引(対象外あり)
・会員の同伴者2名まで団体料金
●入館料は、平常展600円・特別展・900円。ほぼ3回で元が取れる計算です。季刊誌が届いたりする会員サービスはもちろん、「松伯美術館」の入館料金が50%割引になるのは嬉しいですね。よく美術館へ行かれる方であれば、入会する価値は十分にあるでしょう。
「松伯美術館 友の会」@松伯美術館
■HP: http://www.kintetsu.jp/shohaku/about/about.html
■費用: 一般会員 5,000円、賛助会員 20,000円
■特典:
・会員証提示による無料入館
・展覧会・美術館行事の案内
・旧佐伯邸喫茶處のお茶券進呈 など
●通常の入館料が800円(特別展は1,000円)のため、拝観だけだとやや割高感を感じてしまいます。しかし、お茶もいただけたりということも考えると、意外と便利かもしれませんね。入館料は「大和文華館友の会」で50%割引になるので、そちらに入会するのもいいかもしれません。
「橿原考古学研究所 友史会」@橿考研
■HP: http://www.kashikoken.jp/museum/top.html
■費用: 一般 4,000円、学生 2,000円 (4月から翌年3月まで1年間)
■特典:
・博物館展示エリアの入館無料
・例会、講演会へ参加可能に
●1955年に発足した「橿原考古学研究所附属博物館」の友の会のような組織です。施設入館料が…というよりは、専門的な例会・講演会に参加できるようになり、遺跡巡りへ行ったり、研究員学芸員の方々と交流できたりというメリットが大きいでしょう。
「民俗文化財保存会」@元興寺文化財研究所
■HP: http://www.gangoji.or.jp/kenkyusho/hozonkai/hozonkai.htm
■費用: 賛助会員 10,000円、法人会員 100,000円
■特典:
・元興寺拝観の優待券
・研究所主催の講演会、展覧会への招待
・民俗文化財保存会総会、報告会へ出席可能
●一般的な知名度はそれほどではありませんが、世界遺産・元興寺には「財団法人元興寺文化財研究所」という優れた組織が存在します。この民俗文化財保存会は、友の会ではなく賛助会員という形になりますが、合わせてここにご紹介しておきます。