2009-11-19

「遊中川」本店にカフェ登場『中川政七茶房』@奈良町

「遊中川」本店にカフェ登場『中川政七茶房』@奈良町

奈良市元林院町にある「遊中川(本店)」さんに立ち寄ってみたところ、お店の奥の座敷などを利用して『中川政七茶房』というカフェがオープンしていました。

さっそくいただいてみたのですが、建物・雰囲気・味・サービスなど、どれをとっても「さすが!」と思うような上品さでした。古民家カフェ系がお好きな方は要チェックですね!


和雑貨「遊中川」さんに喫茶スペースが

1716年創業、「奈良晒」と呼ばれる麻製品など、和雑貨の製造・販売を手がける『株式会社 中川政七商店』さん。「遊 中川」「粋更kisara」などのブランドを持ち、現在では全国に直営ショップが8店、百貨店さんなどへのインショップが12店と、全国展開を果たしています。

その中でも、唯一の路面店となるのが、奈良市元林院町にある『遊中川 本店(奈良町)』です。もちいどのセンター街から一本路地を入ったろころにあるため、あまり目立ちませんので、「全国展開しているショップの本店がこんなところにあるのか!」と驚かれるかもしれません。

店内に入ると、シックな和雑貨が上品に陳列されていて、人気店らしい魅力的な品揃えです。混雑を避けて撮影したため、写真にはそれほど写っていませんが、この日は「お堂でみる阿修羅」の開催期間中だったこともあり、たくさんのお客さんがいらっしゃってました。


中川政七茶房@奈良町-01

奈良市元林院町にある『遊中川 本店(奈良町)』さん。2009年10月13日に、店舗内に喫茶スペース「中川政七茶房」がオープンしたため、メインの暖簾も店名が追加されたものに新調されていました

中川政七茶房@奈良町-02
『遊中川 本店(奈良町)』さんの店内の様子。ショップスペースそれほど広くはありませんが、いかにも奈良らしい、そして女性に喜ばれそうな上品な和雑貨が並んでいます

中川政七茶房@奈良町-03
遊中川さんは、「奈良晒」と呼ばれる麻を使った製品がメインですので、平台もこんな上品な印象に。お財布なども本当に手触りがいいんですよね

中川政七茶房@奈良町-04
クリスマスが近づいてきたということで、こんなクリスマスグッズのコーナーもありました。遊中川さんにはほとんどクリスマスのイメージがありませんが、あまりはしゃぎすぎておらず、小さくお祝いしたい方にはちょうどいいのかもしれませんね


築120年の日本家屋は見どころいっぱい

お店の奥へ進むと、座敷の間が現れます。ここは、以前はギャラリースペースのような使い方をしていたのだそうですが、2009年10月13日より、奥の間と洋間部分を『茶菓席 中川政七茶房』としてオープンさせています。

私はここに上がるのは初めてでしたが、建物から調度品から、とにかく素晴しいんですよね。築120年の日本家屋を改装したもので、大きな鹿の屏風絵などが目を惹きます。家具類はもちろんクラシックな雰囲気の漂うものばかりですし、奥には立派な日本庭園があったり、大きな蔵までありました。

古い建物らしく、凝った欄間があったり、ガラス窓が少し歪んで見えたり・・・と、レトロな空気が感じられて、とにかく楽しかったですね!スタッフの方に詳しく説明していただけますので、(お店が空いている時に)ぜひ色々と質問してみてください。


中川政七茶房@奈良町-05

お店の奥のお座敷と、そのさらに奥の洋間部分が、新しくオープンした「中川政七茶房」となります。これまでは商品展示やギャラリースペースとして使用されてきたのだとか。趣のある落ち着ける空間になっていました

中川政七茶房@奈良町-06
「手づくりの甘味と厳選した月ヶ瀬の煎茶などご用意しております」とのこと。期間限定で「懐紙」のプレゼント企画なども開催されていました

中川政七茶房@奈良町-07
この暖簾の先が喫茶スペース「中川政七茶房」となります。レジを置いてある和箪笥や、グラスなどが入った棚など、とにかく雰囲気があります

中川政七茶房@奈良町-09
入ってすぐのところにある渋いテーブル席。椅子といいテーブルといい、すごいですね!この隣には、座布団の座敷席も何席か並んでいます

中川政七茶房@奈良町-10
座敷席の背後には、鹿たちを描いた巨大な屏風絵が!建物や調度品については、スタッフの方に詳しくご説明をいただいたのですが、メモをとっていなかったため、作者名などは失念・・・。とにかく奈良らしい雰囲気がタップリです!

中川政七茶房@奈良町-11
和室の奥にはこんな見事な庭園が!庭を見下ろす廊下や手すり、少し歪みのある古いガラスなど、素晴しいですね!

中川政七茶房@奈良町-12
この建物は、築120年ほどの日本家屋で、蔵などもそのまま残されています。本宅の部分に後から少し改修したような痕跡がありましたが、豪勢な古民家としての風格が感じられました

中川政七茶房@奈良町-13
廊下の欄間部分も、繊細な擦りガラスが入っていて美しいですね。今ではなかなか手に入らないものだと思います

中川政七茶房@奈良町-14
中川政七茶房さんの、さらに奥まった位置にあるテーブル席。2人掛けと4人掛けの2席あります。椅子の背には小さな物入れがあり、元は教会で使われていて聖書を入れたものなのかも・・・とのことでした(詳細は不明)。左側の扉は、昔の電話ボックスの跡。現在は物置になっているそうです

中川政七茶房@奈良町-15
4人掛け席。こちらの椅子も机も、いい味を出してますね!障子の向こう側には、まだ客席があったようですが、ずっとお客さんがいらっしゃったため拝見できませんでした。全部で30席ほどあるそうです


2010年からはランチも開始します!

中川政七茶房さんの甘味メニューは、「黒米の三色おはぎ(@700円)」「季節のお汁粉(@800円)」「季節のあんみつ(@800円)」「抹茶葛プリン(@600円)」「ジンジャーケーキ(@600円)」「あずきとカカオのケーキ(@600円)」など。お茶やコーヒー類もありますので、組み合わせてお楽しみください。

この日は、私はコーヒーを、相方は「抹茶葛プリン(@600円)」+「煎茶・月ヶ瀬(@650円)」(セットでいただくと200円引きになります)をいただいたのですが、プリンは驚くほど美味しかったですね。甘すぎたりすることも無く、とっても上品な味わいでした。

また、テーブル上のちょっとした小物や食器など、細かいところまでしっかりと気配りができていて、本当に気分よくゆったりとした時間が楽しめました。遊中川のブランドイメージに相応しい、上等な大人のカフェというイメージでしょう。全体的にお値段はやや高めですが、味・サービス・雰囲気など、それ以上の満足感があると思います。

また、2010年からは、昼のランチなどの提供を開始することが決定しているそうですので、こちらも楽しみですね。またぜひお邪魔してみたいと思います!


中川政七茶房@奈良町-17

中川政七茶房さんのメニュー・おしぼり・グラス。メニューは鹿革(!)を使った、とても手触りの優しいものでした。おしぼりの下に敷いてあるのは吉野杉、コースターには奈良晒と、とにかく全く手抜きがありません!

中川政七茶房@奈良町-18
私がいただいた「有機珈琲(@750円)」。味も器も、高級感が漂いますね。小さなクッキーが付いていて(お店で販売されています)、甘さ控えめでまるで干菓子のような食感。ところがこれが驚くほど美味しかったです!

中川政七茶房@奈良町-19
「抹茶葛プリン(@600円)」と「煎茶・月ヶ瀬(@650円)」(セットで200円引き)。美味しいのはもちろんですが、器から何から、とにかく上質ですね。お値段は決してお安いとは思いませんが、これだけの贅沢気分が味わえるなら、全く文句はありません

中川政七茶房@奈良町-20
抹茶葛プリンには、濃い目の抹茶シロップをかけていただきます。甘さは控えめで、ミルクの甘味と抹茶の苦味が混ざり合い、とても美味しかったです。このくらい上品だと、甘いものが苦手な男性の方でもペロリと食べられるでしょう!

中川政七茶房@奈良町-21
「煎茶・月ヶ瀬」は、鹿柄の急須にお湯を入れて、3杯くらいは楽しめるとのこと。また、小瓶に入った「金平糖(こんぺいとう)」が付いてくるのですが、これが思った以上に美味しいんです!金平糖なんて何十年も食べませんでしたが、これならいけますね。二人で一瓶を食べ尽くしました!

中川政七茶房@奈良町-22
テーブルの上には、真ん丸いお砂糖(手作業で包んでいらっしゃるのだとか!)と、こよりを巻いた小石は、伝票を押さえる重しでした。小さなところまで気配りが行き届いてましたし、スタッフの方の接客も素晴しかったですね



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■中川政七茶房

HP: http://www.yu-nakagawa.co.jp/
住所: 奈良県奈良市元林院町31-1
電話: 0742-24-2267
定休日: 年末年始
営業時間: 11:30 - 18:00
駐車場: なし
アクセス: 近鉄「奈良駅」下車、徒歩5分


■参考にさせていただきました!

JUN Nakagawa : 「中川政七茶房」オープン!! (※中川政七商店の十三代目社長のブログです)

●【食べログ】の該当ページへ

中川政七茶房 (カフェ / 近鉄奈良、奈良)
★★★★ 4.0






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