オススメ!中国茶・日本茶の『心樹庵』@奈良町
奈良町界隈をウロウロしている途中で、今回の主な目的だった、中国茶・日本茶の専門店『ならまち茶房 心樹庵(しんじゅあん)』さんへ行ってきました。
それなりに立派な日本茶の飲み比べにチャレンジしてみたのですが、これが想像以上に楽しかった!とても雰囲気のいいお店で、「ほっこり」という言葉がピッタリでしたね!
奈良町にあるお茶の専門店です
『心樹庵』さんは、奈良町のド真ん中、「奈良町資料館」のすぐ目の前にあります。落ち着いた雰囲気の外観に「茶」の看板が出ていますが、奈良町という場所柄もあり、何も知らずにここを通っていると、観光客相手の普通の喫茶店に見えてしまうかもしれません。
しかし、実際は中国茶・日本茶の専門店で、それぞれ17種類・16種類と、かなりの品揃えを誇る、ある意味ではかなりマニアックなお店なのです。ご夫婦お二人で運営されているようですが、私たちがお邪魔した時にはカウンター席に座られていた常連さんと、ずーっとお茶談義に花を咲かせてました。
そう書いてしまうと、初心者にはとっつきにくいように感じられるかもしれませんが、全くアウェーな感じなどはしませんでしたので、ご安心ください。ご夫婦お二方ともとてもにこやかで、丁寧に説明してくれましたので、全く戸惑うようなこともありませんでした。
奈良町の真ん中にある、中国茶・日本茶の専門店『ならまち茶房 心樹庵(しんじゅあん)』さん。2008年6月のオープンとのことで、内装もとてもキレイ。奈良町散策の合間にゆったりくつろげるお店ですね
奈良産の大和茶を中心に、静岡産や中国茶などが揃っています。日曜・祝日がお休みなので、ちょっと注意が必要ですね
木製の茶壷を模した「茶」の看板が目印。店前のお庭も、ちゃんと手入れが行き届いてます
内装が洗練されていていいんです!
ちなみに、私たちがここへ来ようと思ったのは、雑誌「SAVVY」さんの奈良特集号で『心樹庵』さんの記事を見たからでした。
実は私は、基本的にオシャレなカフェなどはあまり好きじゃありません(高いばっかで美味しくない)。しかし、店内の写真は数カットしかありませんでしたが、ここだけはあまりに雰囲気が良さげで、かなり興味を惹かれたんですよね。「和のテイストをベースにしていながら、決して垢抜けていない印象はなく、余計なこともせず、スッキリと洗練されている」そんな感じでしょうか。
その印象は、実際にお店に行ってみると、余計に強くなりました。雑誌の写真なんて、最高にかっこよく見える角度から見た一枚を掲載するものですから、行ってみて大抵はガッカリしてしまうものですが、ここだけは違いましたね。内装や照明、器からBGMまで、とにかくシンプルで美しく、本当に感心してしまいました。
ホームページには、「資金的にあまり余裕がなかったので、自分たちのできるところは、試行錯誤しながら改装したので、開店するまでにかなりの時間がかかってしまいました・・・」とありますが、まぁ素晴しいセンスだと思います。個人的に、ここのインテリアは大好きですね。
とても落ち着いた雰囲気の店内。カウンター裏の茶器を並べてある棚が、とにかくカッコイイ!内装から照明から、全てが完璧で、ものすごく落ち着きますね
通路の脇にある飾り棚。ここにも茶器がズラリと並んでいます。こう見るとオモチャみたいに見えますが、どれもシンプルで味のあるものばかりでした
店内は、テーブル席が3つと、座敷席が6つあります。奥の小庭を眺めながらお茶を飲むのもいいですね。とにかく調度の一つひとつまでしっかりとセレクトしてあって、どこを見ても素敵です
座敷部分から見える小さなお庭。その脇を通って、奥手にはトイレがあります
時間を忘れてお茶の飲み比べを
さて、肝心のお茶ですが、正直なところ、私たちには全く知識がありませんので、何を頼んでいいのかも分かりません。
とりあえず、地元産を飲んでおこうということで、「特上大和茶(かぶせ)(@650円・月ヶ瀬地区)」をセレクト。そして、同じ煎茶の中から、それと飲み比べてみるのはどれがいいかと奥さんにアドバイスをいただいた上で「極上天竜懐山茶(@650円・静岡県天竜川流域)」も注文してみました。
程なく2種類のお茶が出てきたのですが、とにかく器が可愛いんですよね。男の私ですら「欲しい!」と思ってしまうほどでしたから、シンプルな茶器には何か不思議な魅力があるんでしょう。
お茶の飲み比べなんて経験はこれまでありませんでしたが、二つを目の前に並べて見ると、それぞれ個性があるものなんですね。また、最初の一杯と何杯目かでは、印象が次第に変化してくるのも面白いです。お茶の淹れ方の説明書があったので、それに従って4煎めまで飲みましたが、全く飽きませんでした。
付け合せには、柿のドライフルーツと黒糖が出てきましたので、私たちはサイドメニューは頼みませんでしたが、ケーキなどを食べながらの方が、より気楽に楽しめるかもしれませんね。
ただし、飲み比べですから、「4煎×2種類=8杯」も飲んでしまったため、最後にはかなりお腹が膨れましたね(笑)
さらに、ゆっくりとお茶を飲み比べるという行為は、思っていた以上に時間がかかるもので、フッと気付いた時には、ゆうに1時間は経過していました。しっかり時計を気にしながらお楽しみください。
心樹庵さんのメニュー。とっても丁寧に説明書きがあって分かりやすいです。でも、あまりの品数の多さに、迷うこと必至。大人しくお店の方の助言を仰ぐのが吉ですね。お値段は「500円-800円」くらいが平均です
心樹庵のメニューその2。ケーキなども用意してありますが、奈良っぽい雰囲気を満喫するなら「柿ケーキ(@300円)」かも。ただし、私は柿が得意ではないので遠慮しました(笑)
私たちは「特上大和茶(かぶせ)(@650円・月ヶ瀬地区)」と、「極上天竜懐山茶(@650円・静岡県天竜川流域)」の2種類を飲み比べしてみました。手前にそれぞれ並べてありますが、色合いからして全然違うんですよね
お茶と一緒にこんな飲み方の説明書きも出してくれますので、迷わずに済みます。この手順をそのままやってみたのですが、4煎めまで美味しくいただけました
向かって右の濃い色が大和茶。一言でいうと「まろやか」な味でした。左が天竜懐山茶で、こちらは「すっきり」という感じでしょうか。その違いを表現するのは難しいのですが、飲み比べると明らかに違いますね
小さめのシンプルで可愛らしい急須でいただきます。こんなに集中してお茶を飲む機会なんてあまりありませんが、かなり楽しめました
販売コーナーもハイクオリティー!
お店の入口部分には、お茶と茶器などの販売コーナーもあります。とにかく、ここのディスプレイもセンス良くまとめられていて、かなり物欲を刺激されることでしょう。ちょっとしたプレゼントなどにも十分に使えるクオリティーですね。
最後まで楽しませていただきました!
入口付近のお茶の販売コーナー。見せ方が上手いので、どれも本当に美味しそうに見えます。ジッと見ていると、急須だのお茶だの、色々と欲しくなってしまうので注意が必要です(笑)
お茶の銘柄をディスプレイしたもの。無印良品を思わせるような、整然とした美しさが感じられます。シカをモチーフにした、心樹庵さんのロゴもいいですね
■ならまち茶房 心樹庵(しんじゅあん)
HP: http://homepage3.nifty.com/shinjyuan/index.html
住所: 奈良県奈良市西新屋町22番地
電話: 0742-27-3083
定休日: 日曜・祝日
営業時間: 11:00 - 17:00
駐車場: なし
心樹庵 (しんじゅあん) (カフェ / 京終、近鉄奈良)
★★★★★ 4.5