2016-06-18

初の天覧相撲の勝者に与えられた土地『腰折田』伝承地 @香芝市

初の天覧相撲の勝者に与えられた土地『腰折田』伝承地 @香芝市

奈良県は、日本の国技「相撲」の発祥の地とされ、たくさんの縁の地があります。その一つが、香芝市良福寺付近にある『腰折田伝承地』です。初めての天覧相撲で腰の骨を折られて負けてしまった當麻蹶速の領地が、勝者の野見宿禰に与えられたもので、なかなか直接的なネーミングですね。説明看板が立っているだけですが、近くの相撲関連のスポットとともにまわってみてください!


腰の骨を折られた場所=『腰折田』

奈良県は、日本の国技「相撲(すもう)」と縁の深い土地で、さまざまな縁の地が点在しています。そのひとつが、香芝市磯壁・良福寺付近にある『腰折田(こしおれだ)伝承地』です。

現地には以下のような説明書きがあります。

『腰折田』伝承地 @香芝市-03



腰折田伝承地 香芝市磯壁・良福寺付近

『日本書記』垂仁天皇七年七月七日の条に、「當麻郷には當麻蹶速という勇敢剛力がいて、天下に敵なしと豪語していた。天皇が郡臣に力くらべ(角力)をするものを求められた。そこで、出雲の野見宿禰が召され、両人に力くらべをおさせになった。たちどころに蹶速は腰の骨を折られて死んだ。これにより、蹶速の領地が没収され野見宿禰に賜った。」とあります。江戸時代に編纂された地誌『大和誌』には、「腰折田は良福寺にあり」とみえ、両人の決闘の地として今に伝えられています。この伝承は、奈良時代に宮中で始まる相撲節会(七月七日)の起源とされています。なお葛城市當麻には、伝當麻蹶速塚とされる五輪塔が祀られています。
また野見宿禰については、同三十二年七月条に、殉死の悪習にかえ陵墓に埴輪を立てることを進言し、日葉酢媛命墓に埴輪を立てたことから土師職に任じられ、天皇の喪葬を司ったとする伝承があります。
なお、出雲は現在の桜井市出雲が候補地の一つで、同地には、十二柱神社が鎮座し、野見宿禰墓とされる塚に建てられていた五輪塔が移転祭祀されています。また、同市穴師座兵主神社の摂社で宿禰を祀る相撲神社の境内には、宿禰と蹶速が相撲をとった「カタヤケシ」と呼ばれる場所があり、この地における野見宿禰伝承や相撲との深い関わりが注目されます。


「腰折田伝承地」説明より


つまり、初めての天覧相撲に挑み、腰の骨を折られて負けてしまった「當麻蹶速(たいまのけはや)」の領地が、勝者の「野見宿禰(のみのすくね)」に与えられ、その土地を「腰折田(こしおれだ)」と呼んだ(さらに、後の時代にはここが決闘の場所だったと伝わった)、という内容です。

腰の骨を折られたという死因から「腰折田」と名付けられるというのもひどい話ですね(笑)

この場所は、香芝市の国道168号線「良福寺」交差点から数十メートル西側(マップの「株式会社ウエブリーディング」さんの近く)、立派なバイパス沿いにひっそりと位置しています。近くには車を停める場所もありませんが、興味のある方は散策途中に立ち寄ってみてください。


『腰折田』伝承地 @香芝市-01

香芝市の『腰折田』伝承地は、聖なる山・二上山(にじょうざん、ふたかみやま)へと真っ直ぐ向うバイパス沿いにあります

『腰折田』伝承地 @香芝市-02
逆方面(良福寺交差点側)を見ると、大きな鉄塔がたっていたりして、あまり風情はありません

『腰折田』伝承地 @香芝市-04
現在の『腰折田』伝承地の様子。普通に田んぼとアパートに囲まれていて、それらしい気配はまったくありません(笑)。単に敗者の領地を勝者に下げ渡したという伝承だったようですが、江戸時代の地誌『大和誌』ではここで決闘が行われたとされているとか。それが事実だとしたら、二上山の麓で決闘が行われたことになりますね。いろいろと脳内で補完しながら味わってみてください!

『腰折田』伝承地 @香芝市-05
<オマケ>『腰折田』伝承地から南へ300mほどの位置にある「千股池(ちまたいけ)」では、池に映る二上山が美しく見られます(紹介記事)。これはその隣の田んぼに映った二上山の姿。このエリアでは美しい二上山の姿は慣れ親しんだランドマークになっています!


この他にも相撲関連のスポットが

また、腰折田の説明の中に「葛城市當麻には、伝當麻蹶速塚とされる五輪塔が祀られています。」という場所も、ここから比較的近い位置にあります。戦いに敗れた當麻蹴速の生まれ故郷である當麻村(現・葛城市)には『當麻蹶速の塚』が建ち、立派な土俵と大相撲の資料が展示された施設『相撲館 けはや座』が開館しています。




また、以下のように説明されていた、桜井市の『相撲神社』は、車で数十分の距離にあります。
なお、出雲は現在の桜井市出雲が候補地の一つで、同地には、十二柱神社が鎮座し、野見宿禰墓とされる塚に建てられていた五輪塔が移転祭祀されています。また、同市穴師座兵主神社の摂社で宿禰を祀る相撲神社の境内には、宿禰と蹶速が相撲をとった「カタヤケシ」と呼ばれる場所があり、この地における野見宿禰伝承や相撲との深い関わりが注目されます。

こちらも最初の天覧相撲の舞台となったと伝わる場所で、相撲神社では勝者の野見宿禰を祀っています。ぜひ合わせて「相撲発祥の地」をめぐってみてください!



■腰折田(相撲発祥の地)

HP: http://www.city.kashiba.lg.jp/kanko/0000004441.html
所在: 奈良県香芝市磯壁6丁目地内
駐車場: なし
アクセス: 近鉄南大阪線「二上神社口駅」から徒歩約16分、またはJR和歌山線「JR五位堂駅」から徒歩約17分










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