2012-09-20

『金剛山』登山してきました(高天彦神社から)@御所市

『金剛山』登山してきました(高天彦神社から)@御所市

御所市の高天彦神社から『金剛山』へ登ってきました。標高千メートル強ありますが、難易度はそれほどでもありません。山頂にある一言主大神を祀る「金剛山葛木神社」や、葛城修験道の大本山「金剛山 転法輪寺」などにもようやくお詣りできました!


郵便配達人が使った「郵便道」を登ります

奈良県御所市と大阪府千早赤阪村の境界にある「金剛山」(Wikipedia)。金剛山地の主峰であり、標高は1,125m。大阪府の最高地点もこの山中にあります。千早赤阪村からは、村営(!)の「金剛山ロープウェイ」が出ていて、山頂まで簡単にアクセスできます。

私は以前、同じ金剛山地の「大和葛城山」や「二上山」にも登ってきましたが、金剛山は全く初めて。ようやく主峰に挑戦できました。

この日のスタートは、葛城古道の高天原に位置する古社『高天彦神社』から。参道入口に無料駐車場が8台分ほどありますので、ここを利用します。ちなみに、高天彦神社スタートのこのルートは、その昔、郵便配達人がここを上ったことから「郵便道(ゆうびんどう)」と呼ばれるそうです。

ちなみに、この日は自宅を出発するのが遅くなってしまい、登山スタートは14時20分でした。出発地点の高天彦神社の標高が約460mですから(標高の測定は、試験公開中の国土地理院「標高がわかるWeb地図を試験公開」を利用しました)、標高差は660mほど。身軽な大人が一人でほぼ休憩もなく登るのですから、特に問題はないと思いますが、下山時にはさすがに少し心細かったですね。もう少し早めに入山するべきだったと思います。


金剛山登山(高天彦神社から)-01

金剛山への登山ルートはいくつかありますが、この日は御所市の古社「高天彦神社」前の無料駐車場に車を停めさせていただきました。鳥居を向かって左手の道へ進みます。それほど危険な登山道ではありませんが、安全を祈願してしっかりと手を合わせておきましょう (14:20頃スタート。以降は出発してからの時間)

金剛山登山(高天彦神社から)-02
ほんの少し歩くと、小さな建物が見えます。このすぐ奥には滝があり、不動明王像もいらっしゃるとか。順路は、川にわたされた細い橋をわたります(0:03)

金剛山登山(高天彦神社から)-03
建物の奥にある「高天滝」(別名:不動の滝)。小さな滝ですが、歴史ある高天原の地のものですから、ちょっとした迫力があります

金剛山登山(高天彦神社から)-04
登山道の入り口(0:04)

金剛山登山(高天彦神社から)-05
登山道にあった掲示板の注意書き。高天村からの金剛山登山ルートは、<1>修験道コース <2>高天彦神社横から高天山コース <3>天孫降臨桜道コース <4>水越峠合流コース、こ の4コースあるとか。<3>のコース名がすごいですね!

金剛山登山(高天彦神社から)-06
いやなサイズの石がゴロゴロと転がっていますが、登山道は歩きやすいように整備されています(0:10)

金剛山登山(高天彦神社から)-07
登山道には、特に大きな分岐点もありませんので、迷うような心配も少ないと思います。ポイントごとにこうした看板が立っていますので、これを目印にしましょう(0:15)

金剛山登山(高天彦神社から)-08

金剛山登山(高天彦神社から)-09
こんな木の根地帯を歩いたりもします。不思議な雰囲気ですね(0:20)

金剛山登山(高天彦神社から)-11
片側がえぐれたような道も(0:25)

金剛山登山(高天彦神社から)-12
登山道の脇には小さな花が咲いていました

金剛山登山(高天彦神社から)-13
高天から金剛山山頂への登山ルートで、ほぼ唯一の分岐点ともいえる場所です(「い-4」付近)。看板がある山頂へ向かって左手に進みます。下りの際にはこの右手ルートを歩いてみましたが、一部崩れかけている部分がありましたが、歩けないほどではありませんでした(0:30)

金剛山登山(高天彦神社から)-15
2つのルートは5分ほどで合流して、ちょっとした広場に出ます(0:35)

金剛山登山(高天彦神社から)-16

金剛山登山(高天彦神社から)-17
倒木の下をくぐったりする場面もありましたが、全体的によく整備されていて、それほど危険は感じません(0:45)

金剛山登山(高天彦神社から)-18
水場にプラスチックのコップがありました。冷たい水が湧いていますので、少し休憩するのもいいですね。水はチョロチョロとしか出ていませんでしたので、ペットボトルに溜めようなどと思うとかなり時間がかかるかもしれません。しかし登山道でこうした人工的な色合いを見ると、意味もなくドキッとしますね!(0:52)

金剛山登山(高天彦神社から)-19
山頂前の難所。金剛山地らしい木の階段ですが、段差が大きめでかなりしんどいです!横木には区切りの数字のところにナンバーが振ってありますが、どうやら500段ほど続いているようです。きついのはここだけですから頑張りましょう (0:55)


山頂は一言主大神と雄略天皇の出会いの地です

金剛山の山頂は、金剛山葛木神社の本殿裏の禁足地にありますので、とりあえずその辺りまでの所要時間は1時間20分ほどでした。

実はよく下調べしないで登ってみたのですが、山頂には葛木一言主大神をお祀りする「金剛山葛木神社」や、雄略天皇と出会った地とされる伝承地「御猪狩遺跡」、葛城修験道の大本山「金剛山 転法輪寺」などがあります。修験道の雰囲気が濃密に…というほどではありませんが、聖地らしい空気が感じられました。

その一方で、転法輪寺のすぐ近くにはちゃんと食堂のような店舗も営業していました。平日だというのにちゃんと店を開けているくらいですから、それなりに賑わっているんでしょうね。自動販売機などもありましたし、登山道には水場は少ないですが、山頂に小銭を持ってくれば最悪の事態は避けられるでしょう(※もちろん油断厳禁です)。


金剛山登山(高天彦神社から)-20

頭上が開け、ようやくダイヤモンドトレール(通称ダイトレ)と合流しました。いくつか分岐がありますが、それほどややこしいものではありません (1:00)

金剛山登山(高天彦神社から)-21
鳥居をくぐって進むと「葛木神社経由 転法輪寺 300m 10分」。左手へ向かうと「岩屋文殊経由 転法輪寺 600m 20分」。ダイトレ進むルートもとれます

金剛山登山(高天彦神社から)-22
鳥居の脇には、「史跡金剛山」の石碑が立ちます。ここから300m先には山頂がありますので、もう少しですね

金剛山登山(高天彦神社から)-23
葛木神社へのルートから少し下側にある「矢刺神社」があります。ここは、今から1500年前に雄略天皇が狩りをした場所と伝わる「御猪狩遺跡」で、ここで葛木一言主神と会い、猪を蹴り殺したと伝わっているとか。とてつもない歴史が眠っている場所ですね(1:15)

金剛山登山(高天彦神社から)-24
金剛山葛木神社の石段

金剛山登山(高天彦神社から)-25
金剛山葛木神社の拝殿。主祭神は「葛木一言主大神」、福祭神は大楠公・後醍醐天皇など。楠木正成公の生誕地・千早赤阪村とも近いため、南朝ゆかりの方々が祀られています。第21代雄略天皇と一言主さまが出会った逸話は有名ですね。なお、神社の創始は今から約2000年も前の第10代崇神天皇の御代のことで、事代主を奉祀していたと伝わっているそうです

金剛山登山(高天彦神社から)-26
葛木神社の由緒書き

金剛山登山(高天彦神社から)-27
葛木神社の本殿は、関西では珍しい「大社造」です。なお、本殿裏手あたりに金剛山の最高地点(海抜1,125m)がありますが、禁足地となっていて立ち入ることはできません

金剛山登山(高天彦神社から)-29
葛木神社から200mほどの位置にある、葛城修験道の大本山「金剛山 転法輪寺」。ご本尊は五眼六臂の「法起(宝基)大菩薩」です。本堂の外から拝見しましたが、腕が多い多臂系明王像ともまた違った雰囲気のある、独特な仏さまでした

金剛山登山(高天彦神社から)-30
転法輪寺のご由緒。毎年7月7日、役行者の命日に催される「れんげ祭り」は、葛木神社と合同で行われる珍しい神仏習合のお祭りなのだそうです

金剛山登山(高天彦神社から)-31
転法輪寺のすぐ近くには、こんな茶店も。平日でしたが、ちゃんと営業していました。なお、この辺りからロープウェイ乗り口までは、約20分くらいで歩けるそうです。そちら側には展望台などもあり、大阪湾から奈良盆地まで見渡せるとか。この日は時間が足りずに行けませんでした…

金剛山登山(高天彦神社から)-32
飲み物にカップ麺の自販機も。金剛山へ登る方も、ダイトレを縦走する方も、小銭の用意をお忘れなく


登山の難易度は低め。のんびりと登れます

高天彦神社から金剛山へのルートで、上りが約1時間20分、山頂でうろうろしましたが、トータルで2時間10分ほどでした。ただし、下山の頃にはだいぶ日も傾いてしまったため、ロープウェイ乗り口近くにある展望台などへ立ち寄る余裕がなく、最後まで奈良盆地を見晴らすことはできませんでした。これが最大の反省点ですね。

標高差660mほどですから、低山ハイクのコースとしてもそれほど難易度は高くありません。特に林間の道をのんびり進むコース前半は拍子抜けするほど楽で、ダイトレに出る直前の長い階段(一段一段が高いので下りも膝にきます)以外はのんびりとしたものでした。

ただし、冬になると雪が積もりますので、季節によって厳しさは全く違ってくるでしょう。また、こぶし大の石がゴロゴロしている場所も多いので、捻挫しやすくなっています。くれぐれも油断せず、食料や衣料は忘れずに携帯しましょう。

なお、金剛山登山に関して、Wikipediaにこんな記述がありました。


登山回数

現在の金剛山には、他の山ではあまりみられない珍しい登山回数の記録システムがある。回数カードを購入すれば、登山毎に山頂で回数スタンプを捺印してもらえる。登山回数100回以上の金剛錬成会員(金剛山を敬仰して登拝を励行し、健全なる精神と身体を錬成する会)には毎年5月3日に表彰式が行われる。2005年(平成17年)4月現在で最高記録者は1万回の金剛登山回数が記録されている。毎日登山しても25年以上の年月が必要となる計算である。以前は一日に複数回捺印してもらえ、1日(24時間)で17回往復の記録がある[3]。現在は一日一回である。

大阪市内からでも車で60分程度の距離にある為、健康登山、回数登山の山としても有名。朝の出勤前や、夕方仕事が終わってから毎日登山に来る人も数多い。

金剛山へ何度も登頂なさっている方がいるというのは聞いたことがありますが、こんなシステムがあるんですね!機会があったら、私も挑戦してみたいと思います!

(※実際に金剛山へ登ったのは、2012年9月13日でした)



大きな地図で見る

※マップは山頂の「葛木神社」のもの


■参考にさせていただきました!

金剛山 (金剛山地) - Wikipedia
金剛山・登山ルートとハイキングコース/金剛山愛好会
金剛山登山道情報 -郵便道-
郵便道から金剛山


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 【『金剛山』登山してきました(高天彦神社から)@御所市】へのコメント
lako  12-09-30 23:51

nakaさん、いやー知りませんでした(~_~;)
小学校の頃から、耐寒訓練と称して毎年学校行事として、いやいや登らされた金剛山が、一言主さんと雄略天皇の伝説の地だったとは、、、
目からウロコ(~_~;)
ありがとうございました

naka  12-10-02 20:18

> lakoさん

そちら側のお子さんは、やっぱり金剛山に登ってたんですねー。ウチの奥さんはそれが二上山だったらしいです(笑)。私も登ってみて初めて知ったことだったんですけど、伝説の内容の濃さはさすがですよね。そんなディープな話は、中学生くらいじゃ理解できないでしょうし、大人になったからこその楽しみです。ぜひ今改めて登ってみてください!





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