
快適なのんびり登山コース『大和葛城山』@御所市
奈良の身近な低山「二上山」や「大和三山」に登ってきたシリーズとして、御所市にある『大和葛城山』登山をしてきました。標高は959.2m、登山道は整備されていてとても気持ちよかったです。
「櫛羅の滝コース」と「北尾根コース」が
奈良県御所市と大阪の境にそびえる「葛城山」(正式には「大和葛城山」)。標高959.2mで、葛城山ロープウェイが山頂まで通じています。春には「一目百万本」と言われるツツジの大群生で知られていて、私たちもこの春見てきたばかりです。
この葛城山は、山頂まで登山道が整備されていますので、ロープウェイに乗らなくても山頂へ到達できます。ロープウェイの葛城登山口駅の周りには駐車場がありますので、ここから登山をスタートできますが、駐車料金は一律1,000円。つつじのシーズン以外は無料になるかと思っていたのですが、甘かったようです(笑)
登り始めてすぐに、「櫛羅の滝コース」と、2010年3月に開通した「北尾根コース(別名:秋津洲展望コース)」の分岐点が現れますので、どちらを進むか決めておきましょう。大きな分岐はここだけですから、それほど迷うようなこともないでしょう。
奈良県御所市にある「葛城山ロープウェイ」の葛城登山口駅。駅周辺には駐車場があり、ここまでは車で来られます。葛城山の標高が959.2m、葛城登山口駅は約400mの位置にあるようですので、高低差は560mほど。ロープウェイを使えば、わずか6分(往復で1,200円)の距離です。歩いてもそれほど厳しい道のりではありません
登山道を登り始めてすぐ、「櫛羅(くじら)の滝コース」と「北尾根コース」の分岐点が現れます。御所市の公式サイトを見る限り、北尾根コースの方が見晴らしは良さそうですが、一部で通行止めになっているようでした(迂回路あり)。今回は、櫛羅の滝コースを進みました。いずれも冬季は登山道が凍結するため、アイゼンなどの装備が必要になります
登り始めて10分もたたないうちに、もう「櫛羅の滝」が見えてきます
「弘法大師がこの地を訪ずれ、天竺のクジラの滝によく似ているので、供尸羅(クジラ)と名づけた。この供尸という字は「供に屍」と書くので良くないといって領主の永井信濃守が供尸の二字を櫛と改めたという。この滝は尼ヶ滝又は不動滝とも呼ばれ、この滝に浴するものは不動明王の功徳によって脳病によく効くといわれている。この滝は昭和五十七年の災害により、滝つぼ等ほとんどが崩壊しましたが、その後平成元年に修復されたものです。」
櫛羅の滝。高さは10mほどで、それほど水量も多くありませんでした。弘法大師の時代の天竺のクジラの滝の姿や、ここで修行した人たちの姿を想像してみると、より迫力が出ますね
きれいに整備された登山コースは快適
葛城山の登山コース(櫛羅の滝コース)は、全てきれいに整備されていて、とても上りやすかったです。ただし、登り始めてしばらくと山頂付近は、やや傾斜が急になっていました。最初の30分くらいはややしんどいかもしれませんが、それさえ乗り切ってしまえばあとはそれほどの難易度ではありません。山中の神秘的な風景を見ながらのんびりと歩いてください。
個人差はあると思いますが、私一人で軽装で登ったため、山頂に1時間15分ほどで到着しました。
葛城山への登山道は、全てのルートがきれいに整備されていて、特に荒れたところもありません。前半部分に段差の大きいやや急な道が続いてしんどいですが、中盤はなだらかになります
「二の滝」への分岐点。二の滝方面は行き止まりで、またこの地点まで戻ってくることになるので、今回はパスしました。看板に「4」とありますが、山頂までおそらく10分割した表示だと思います。スタート地点から4まで、8くらいから山頂までがややしんどくなっています
木々の間に伐採された木が横たえてあります。不思議な光景ですが、ちゃんと手入れが行き届いてます
通行禁止の橋などもかかっています。ここの他は特に危険なところも見当たりません
山頂近くまで来ると、舗装道路と合流します。葛城山ロープウェイ「葛城山上駅」のお客さんも通り、ここから少しだけ賑やかに。春のツツジのシーズンには、とんでもない人が押し寄せます
葛城山の山頂へ到着。軽装の男の足で、上りは1時間15分でした
葛城山の山頂部分は、こんな広場のようになっています。ハイカーに混じって、家族連れがのんびりとボール遊びなどをしていました。売店もトイレも完備されていますし、最悪の場合、帰りはロープウェイを利用できますので、登山の難易度は低めでしょう
葛城山の山頂にある「観光大和路展望図」。正面に大和三山や三輪山などが一望できます
葛城山山頂からの眺め。薄曇りの夕方だったため、下界の景色はかすかに見えた程度でした。写真では分かりづらいですが、ちゃんと大和三山くらいは見えていました
山頂付近には、「ダイヤモンドトレールから北尾根コース登山口へ3.2km」の表示がありました。ダイトレをつたって縦走もできますので、いつかチャレンジしてみたいと思います!
快適でも無理は禁物!お気をつけください
結局、この日は山頂まで1時間15分、山頂で10分休憩、帰り道は約30分。トータル約2時間で下山しました。
私は、登山というよりも、不整地を走るトレイルランニングのようなつもりで山に登っています。下り道の走れる場所は全て走っていますので、他の方とはだいぶ事情が違うと思いますので、参考程度にしておいてください。
ちなみに、装備も登山靴ではなくトレイルランニング用シューズ(底が固めのジョギングシューズ)です。他の人のご迷惑にならないように、あえて遅めの時間にスタートするようにしていますし、万が一に備えて上着や非常食も携帯しています。
…とはいえ、最近はずっと運動不足だったところに、急に張り切ったものですから、下りのラスト10分くらいから太ももに力が入らず、いわゆる「膝が笑う」状態になってしまって、怖い思いをしました。翌日から2日間くらいは、強めの筋肉痛に悩まされましたので、次回からはほどほどに頑張りたいと思います(笑)
※マップは山頂の「葛城高原ロッジ」のもの
■大和葛城山
HP: http://www.city.gose.nara.jp/gyousei/kikakukankou/16newroute.html
住所: 奈良県御所市櫛羅
■参考にさせていただきました!
登山日和[大和葛城山] ルートガイド|eoおでかけ
大和葛城山 - Wikipedia
葛城高原登山ルート
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