奈良県内の6つの蔵の共通ブランド『奈良のひや酒』が、2017年も発売になりました。猩々・梅乃宿・豊祝・升平・春鹿・三諸杉という6ブランドが、秋らしいラベルをまとって並ぶ姿はとても美しいですね。いずれも口当たりは爽やかで、旨みもしっかりと味わえます。飲み比べてみると違いがはっきりとわかって楽しいですよ！

奈良県産の酒米を使った6種類のお酒

奈良県内の蔵元6社による共通ブランド『奈良のひや酒』の＜2017年秋版＞が、10月15日に発売になりました。

こちらは「奈良のお酒を推進する実行委員会」さん（Facebook）が主体となって企画しており、今年で4年目。春先には「奈良の夏冷酒」が、そして秋には「奈良のひや酒」企画が展開されています。

この「ひや酒」とは、“冷酒でも楽しめる熟成された清酒”というようなイメージで、冬に仕込まれた新酒が、ひと夏かけて熟成され、絶妙に旨みを増した状態で味わえます。

6つの蔵はそれぞれ奈良県産の酒米を使い、独自の製法で酒を醸しているため、どれも個性豊か。今回は6種類を大人買いしてみましたが、目の前に並べて飲み比べてみると、楽しさが倍増しますね。

奈良の6つの蔵元が共通して作った『奈良のひや酒』＜2017年秋版＞。県内の酒屋さんなどで購入できます（※ネット通販などもあります）。私は橿原市の「イオンモール橿原」さんのお酒売り場で購入しました、すべて「980円（500ml）」です

6種類をずらりと並べてみたところ。ラベルのデザインは共通で、とても華やかですね。秋らしい美しさで、自宅に並べてみてニヤニヤしてしまいました（笑）（※並び順に意味はありません）

向かって左から、
●「猩々（しょうじょう）」北村酒造さん（吉野町）
●「梅乃宿（うめのやど）」梅乃宿酒造さん（葛城市）
●「豊祝（ほうしゅく）」奈良豊澤酒造さん（奈良市）

●「升平（しょうへい）」八木酒造さん（奈良市）
●「春鹿（はるしか）」今西清兵衛商店さん（奈良市）
●「三諸杉（みむろすぎ）」今西酒造さん（桜井市）

いい日本酒が手に入ったこの日は、大好きな「ブリしゃぶ」で乾杯しました。この上ない幸せですね（笑）

味わいに個性。飲み比べが楽しい！

●北村酒造さん（吉野町）
・商品名：猩々 純米吟醸
・原料米：吟のさと（奈良県産）
・精米歩合：60％
・説明：吉野美人を思わせるシャープなキレのあるお酒に仕上がりました。
・HP：http://www.kitamurasyuzou.co.jp/

●梅乃宿酒造さん（葛城市）
・商品名：梅乃宿 純米吟醸
・原料米：ひのひかり（奈良県産）
・精米歩合：60％
・説明：程よい熟成を経てまろやかな口当たりとほんのり香る吟醸香が絶妙なバランスです。
・HP：http://umenoyado.com/

●奈良豊澤酒造さん（奈良市）
・商品名：豊祝 純米酒
・原料米：ヒノヒカリ（奈良県産）
・精米歩合：70％
・説明：柔らかな旨みとキレの良い酸とのバランスが良い純米酒。
・HP：

●八木酒造さん（奈良市）
・商品名：升平 純米酒
・原料米：五百万石（奈良県産）
・精米歩合：70％
・説明：ひと夏を越し、程よく熟成した辛口の純米酒です。
・HP：http://sho-hei.cool.coocan.jp/

●今西清兵衛商店さん（奈良市）
・商品名：春鹿 純米酒
・原料米：ひのひかり（奈良県産）
・精米歩合：70％
・説明：まったりとしたお米の甘さと旨味がふくらむ旨口のお酒です。
・HP：http://www.harushika.com/

●今西酒造さん（桜井市）
・商品名：三諸杉 特別純米酒 辛口
・原料米：露葉風（奈良県産）
・精米歩合：60％
・説明：香りは穏やか。ふくむと円熟した米の旨みが広がりながらも、キレ味の良い辛口タイプに仕上げました。
・HP：http://imanishisyuzou.com/

酒米も、3社が「ひのひかり」を、その他は「吟のさと」「五百万石」「露葉風」を使用しています。同じひのひかりを醸しても、純米酒と純米吟醸酒、またすっきりタイプと濃醇タイプに別れるなど、個性が出ていておもしろいですね。

全体的に爽やかで口当たりがよく、旨みもしっかりと感じられますので、日本酒初心者さんでも飲みやすいでしょう。冷やしても、常温でも美味しくいただけます。ぜひ奈良の日本酒を味わってみてください！

■奈良のひや酒

Facebook:　奈良のお酒を推進する実行委員会
価格:　980円（500ml）