2016-04-25

陀羅尼助丸の飴だって!?意外と美味しい『味覚糖 陀羅尼助飴』

陀羅尼助丸の飴だって!?意外と美味しい『味覚糖 陀羅尼助飴』

UHA味覚糖さんから発売された、伝統薬「陀羅尼助(だらにすけ)」をモチーフにした飴『味覚糖 陀羅尼助飴』。あの苦味を知っている奈良県民から、このニュースはちょっとした驚きをもって迎えられました。勇気を出して舐めてみたら、陀羅尼助っぽい風味もありつつ、黒糖の控えめな甘さとさっぱりしたハーブの風味があって、意外と(?)美味しくてまた驚きました!


あの苦い薬が飴に?驚きの企画!

役行者が作ったと伝わる伝統薬「陀羅尼助(だらにすけ)」(Wikipedia)。山岳修行者が携帯して内臓の不調の際に飲んでいたもので、現在も吉野山や洞川で、粒状の「陀羅尼助丸」が製造されており、消化不良や食欲不振、二日酔いなどに効果があります。

製造元によって見た目や成分の違いはありますが、基本的に小さな丸型で、とても苦味が強いものです。正直なところ、「美味しそう」どころか、その真逆のイメージすらあります。

ところが、この陀羅尼助丸をモチーフにした飴『味覚糖 陀羅尼助飴』が発売されたため、奈良県民を中心に大きな衝撃が走りました!

味覚糖 陀羅尼助飴@UHA味覚糖-01
UHA味覚糖さんが発売した『味覚糖 陀羅尼助飴』のパッケージ。「なぜこれを飴にしたのか……?」と思わせるような、意欲的なチャレンジ商品です。商品名の画数が多いのも今風じゃなくていいですね!

味覚糖 陀羅尼助飴@UHA味覚糖-04
私たちはご近所の道の駅で見つけました。これだけどっさり陳列してあると圧巻ですね!(※現在のところ、まだ関西エリア限定発売です)


老舗「藤井利三郎薬房」監修の本格派

どうしてこんな大胆企画がまかり通ったのかというと、以下のニュースが詳しいです。

■参考記事
【PDF】UHA味覚糖 × フジイ陀羅尼助『味覚糖 陀羅尼助飴』を新発売
【朝日新聞デジタル】奈良)伝統薬「陀羅尼助」が飴に UHA味覚糖が開発


奈良県が進める「漢方のメッカ推進プロジェクト」の一環として、大和郡山に(ユニークなルックスの)工場を構える「UHA味覚糖」が製造。吉野町の老舗「藤井利三郎薬房」さんが監修を担当して完成した……ということのようです。

とはいえ、もちろん苦いお薬そのままではなく、「ストレス社会に向けた常備用の飴」という新ジャンルを開拓することを目指したもの。漢方の成分を使いながら、比較的食べやすい味となっています。


味覚糖 陀羅尼助飴@UHA味覚糖-02

『味覚糖 陀羅尼助飴』のパッケージ表面。「家族みんなの健康にからだにおいしい和漢キャンディ」というキャッチコピーです。監修した「藤井利三郎薬房」さんのシンボルである三本足の蛙も堂々と描かれてます。いかにも効能がありそうなパッケージデザインです

味覚糖 陀羅尼助飴@UHA味覚糖-03
パッケージ裏面。大和郡山市の「味覚糖 奈良工場」が製造しています。「毎日の健康維持に」「気分爽快になりたいときに」「会議やテストの前に」「通勤カバンの常備用に」といったお勧めが。気分爽快になるかどうかはともかく、話のタネになることは間違いありません!


キハダの樹皮ではなく実を使用

『味覚糖 陀羅尼助飴』の特徴は以下のようになります。

●本物の陀羅尼助丸にはキハダの樹皮「オウバク」が使用されるが、飴には奈良県産のキハダの実を使用。このキハダの実は、アイヌ民族が風邪をひいたときに食してきた。

●ベースは「黒糖」味で食べやすく。ケイヒ、エンメイソウ、ハーブエキスなども配合してある。

味覚糖 陀羅尼助飴@UHA味覚糖-05
自宅にあった、天川村・洞川の「辻彦平本舗」さんの陀羅尼助丸と並べたところ。成分を見てみると、キハダの樹皮「オウバク」がメインで、生薬「ガジュツ」「ゲンノショウコ」などが入っています。さすがに飴とはだいぶ違いますね

味覚糖 陀羅尼助飴@UHA味覚糖-06
向かって左が、辻彦平本舗さんの陀羅尼助丸(1包30粒)。隣が『味覚糖 陀羅尼助飴』。1粒の直径が1cmほどです。大きすぎず気軽に舐められるサイズです


私「いける!」、嫁「2個目は…」

肝心のお味ですが、これが意外と(?)美味しいです!

口に入れた瞬間、陀羅尼助っぽい漢方の風味が広がります。しかし、すぐに黒糖の控えめな甘さがやってきて、さっぱりしたハーブの風味も感じられます。このバランスが絶妙で、まったく嫌な感じもありません。「これなら気が向いた時に舐めてもいいな」そう思えるお味で、仕事の合間にちょくちょく舐めてます。

ちなみに、私は普段から飴というものをほとんど舐めませんし、甘ったるい黒糖も好きではありません。そういう味覚の持ち主だからこそ、この飴が気に入ったのかもしれません。

ちなみに、うちの嫁は「嫌いじゃないけど、もういい」といって、2個目は食べようとしませんでした(笑)

希望小売価格は「288円」(税抜)。奈良県内を中心に、近畿圏のコンビニなどで販売されていますので、ぜひ怖がらずにお試しあれ!


味覚糖 陀羅尼助飴@UHA味覚糖-07

小皿に盛って見栄えをよくしようと思ったら、まったく美味しそうに見えなかった図


■味覚糖 陀羅尼助飴

HP: http://www.uha-mikakuto.co.jp/catalog/candy/ca93.html
価格: 希望小売価格「288円」(税抜)
重量: 1袋約70粒入り80g
販売店: 奈良県内を中心に、近畿圏のコンビニなど


■参考にさせていただきました

【PDF】UHA味覚糖 × フジイ陀羅尼助『味覚糖 陀羅尼助飴』を新発売
【朝日新聞デジタル】奈良)伝統薬「陀羅尼助」が飴に UHA味覚糖が開発






  • Twitterでフォローする
  • Facebookページを見る
  • Instagramを見る
  • ブログ記事の一覧を見る







メニューを表示
ページトップへ