2015-01-03

唐古池に映る楼閣 @唐古・鍵遺跡の夕景(田原本町)

唐古池に映る楼閣 @唐古・鍵遺跡の夕景(田原本町)

田原本町にある国指定史跡『唐古・鍵遺跡』は、弥生時代の大規模な環濠集落です。出土した土器の文様から復元した「楼閣」が建てられていますが、この日は風もなく、唐古池の水面が鏡のように反射し、とても美しい光景が観られました!簡単に写真でご紹介しておきます。


「唐古・鍵遺跡史跡公園」への整備工事中

磯城郡田原本町にある国指定史跡『唐古・鍵遺跡(からこかぎいせき)』(Wikipedia)は、約2000年前の弥生時代に栄えた遺跡です。

遺跡面積は「約42ヘクタール」という大規模なもので、居住区の周りを幾重にも「環濠」が巡っていた環濠集落だったとか。大型の建築物や青銅器の鋳造工房の跡なども見つかっており、当時としては巨大な集落でした。

史跡には、唐古・鍵遺跡から出土した土器の文様から、当時の姿を想像して復元した「楼閣」が建てられています。また少しだけ離れますが、出土品などを展示している『唐古・鍵 考古学ミュージアム』もあります。


唐古池に映る楼閣@唐古・鍵遺跡-05

田原本町の『唐古・鍵遺跡』のシンボルである、復元された「楼閣」。ここから出土した土器に描かれた建物をモチーフにしていますが、何度観ても不思議な形です

唐古池に映る楼閣@唐古・鍵遺跡-06
楼閣の2階部分には、木製の鳥が3羽並んでいますが、この日は屋根の上に大きな鳥が休んでいました。軒先のクルクルッと渦巻いた部分など、実際にこの形だったとは考えづらいですが、ユニークですよね

唐古池に映る楼閣@唐古・鍵遺跡-02
唐古池の周りには遺跡の説明などがありますが、ほぼこれだけしかない、かなり殺風景な状態でした

唐古池に映る楼閣@唐古・鍵遺跡-03
しかし現在、周辺で「唐古・鍵遺跡史跡公園」としての整備工事が進められています。当時の建物跡を再現した「遺構展示館」などが設けられるほか、環濠や森を復元され、2017年に完成予定です

唐古池に映る楼閣@唐古・鍵遺跡-04
周りのかなり広い範囲を工事していました。広々とした公園になりそうですね(詳しくは「広報たわらもと10月号」(PDF)こちらをご覧ください)


唐古池に反射する、楼閣と筋状の雲

この日は夕焼けしそうな空模様だったため、夕方近い時間に唐古・鍵遺跡に行ってみました。残念ながら焼けずに曇ってしまいましたが、まったく風がなかったため、唐古池の水面が鏡のように反射し、とても美しい光景が観られました!

この日でも十分に見事でしたが、唐古池の周りは桜が植わっていますので、春の桜の季節はさらに美しくなるでしょう。私もまた春に見に行きたいと思います。


唐古池に映る楼閣@唐古・鍵遺跡-07

唐古・鍵遺跡の復原楼閣と筋状の雲。鏡のような唐古池の水面に反射して、幻想的な風景が観られました

唐古池に映る楼閣@唐古・鍵遺跡-08

唐古池に映る楼閣@唐古・鍵遺跡-09

唐古池に映る楼閣@唐古・鍵遺跡-10

唐古池に映る楼閣@唐古・鍵遺跡-11

唐古池に映る楼閣@唐古・鍵遺跡-12

唐古池に映る楼閣@唐古・鍵遺跡-13
余談ですが、田原本町は、マンホールの蓋にも唐古・鍵遺跡の桜閣(と、町花すいせん)がデザインされています。「唐古・鍵 考古学ミュージアム」の近くにカラーのものがありますので、興味のある方は探してみてください!



■唐古・鍵遺跡(遺跡・復元楼閣)

住所: 奈良県磯城郡田原本町唐古・鍵
電話: 0744-34-2080(田原本町産業観光課)
拝観料: 見学自由
駐車場: 無料駐車場あり
アクセス: 近鉄「石見駅」から徒歩20分


■唐古・鍵 考古学ミュージアム

HP: http://www.karako-kagi-arch-museum.jp/
住所: 奈良県磯城郡田原本町阪手233-1 田原本青垣生涯学習センター2階
電話: 0744-34-7100
休館日: 月曜(祝日の場合は翌日休み)
開館時間: 9:00 - 17:00
拝観料: 大人200円

※実際に拝見したのは「2014年12月19日」でした


■参考にさせていただきました

よみがえる弥生の風景、唐古・鍵遺跡史跡公園 29年度完成へ 奈良・田原本町 - 産経WEST
広報たわらもと10月号(PDF)

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