
懐かしい手作り飴屋さん『いちのき菓子店』@きたまち
奈良市のきたまちに来た帰りに、昔懐かしい手作り飴を販売している『いちのき菓子店』さんへ立ち寄ってきました。明治末の創業という老舗で、店構えといい、飴の味わいといい、とにかくノスタルジックですね。懐かしい昭和の雰囲気が味わえました。
昭和を感じさせるノスタルジックな飴屋さん
奈良市北半田町にある『いちのき菓子店』さんは、明治の終わり頃の創業の、老舗の飴屋さんです。小さなお店の店頭には、昔懐かしい飴販売の容器が並び、手作業でビニールに包まれた素朴な飴を販売しています。店舗の奥は飴工房になっていて、飴を手作りしている様子が見られます。
こちらは、プロの仕事場などを見学できる「奈良まちかど博物館」にも登録されていますので、飴作りの工房を見学することもできます(要予約)。
その雰囲気は、まさに昭和そのものですね。ウチの奥さんは、この近所に叔母さんが住んでいるため、子どもの頃にここに来て飴を買ったことがあるそうで、特に懐かしがっていました。また、大阪方面からわざわざこの飴を買い求めに来た方ともご一緒になりましたし、近所の少年が買い物に来たりと、広く愛されているのが伝わってくるようでした。
少しだけお話も伺いましたが、8年前に先代のおじいちゃんが亡くなって、その跡を継いだ奥さんがお店の味を守っていらっしゃるとか。「先代の味にはまだまだ」と謙遜なさってました。
奈良市北半田町の『いちのき菓子店』さん。明治時代の創業という、老舗の飴屋さんです。小さな店舗で、看板や入れ物やファサードなど、本当に懐かしい雰囲気ですね
ガラスケースの下には、昔の飴菓子作りに使っていた金型が展示してありました
出来たての温かい飴もいただけました!
この日は、注文する前から出来たての温かい「しょうが飴」を試食用にいただきました!
しょうがが辛すぎたり、甘すぎたりせず、シンプルに美味しいんですよね。子どもの頃にこんな味を食べた記憶は全くありませんが、やはり懐かしい気分になるのが不思議です。ここまでベーシックな手作り飴も、もうなかなか手に入らないでしょうから、この味を求めて遠方からやってくる方がいらっしゃるのも分かるような気がします。
偶然通りがかるような場所ではありませんが、懐かしい飴ちゃんを手に入れるために、きたまち散策の際にはぜひ立ち寄ってみてください。
ちなみに、私たちはお茶飴・いちご飴・サイダー飴の3種類を買って帰りました。しっかり甘くて、昔ながらの飴の味わいでした!
いちのき菓子店さんの飴は、基本的には100gあたり「220円」前後で販売されています。その他、何種類かの詰め合わせなどもありますので、店頭で聞いてみるといいでしょう
飴の種類はこれだけあるそうです。ベーシックなにっき・黒砂糖などとともに、どんぐり・ほしぶどう・豆岩ピーナッツなど、ちょっと変わったものもありました。店頭に並んでいないものでも、注文すれば作ってくれるようです
出来たばかりの「しょうが飴」を試食させていただきました!口の中でホカホカと温かい飴というのも、ちょっと不思議な感じですね。生姜の風味が穏やかに広がり、じんわりと美味しい味わいでした
■いちのき菓子店
HP: 参考サイト(食べログ)
住所: 奈良県奈良市北半田中町13
電話: 0742-24-5541
定休日: 木・日・祝日
営業時間: 12:00 - 17:00
駐車場: なし
アクセス: 近鉄奈良駅から徒歩10分ほど
※「奈良まちかど博物館」で飴工房を見学するには、前もって予約が必要です。見学可能なのは、毎週水・金曜の13時~16時。7月~9月上旬は暑くて飴が溶けやすいため、拝観はできないそうです
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