2020-09-26

町家の芸術祭『はならぁと2020』天理市エリアから開幕

町家の芸術祭『はならぁと2020』天理市エリアから開幕

歴史的な町家・町並みでアート作品を展示する『奈良・町家の芸術祭 はならぁと2020』が始まりました。天理市エリアでは町家とアートギャラリーの2箇所を会場として、若手アーティストたちによる不思議なインスタレーション作品などが展示されています。古びた町家の雰囲気とはかけ離れた、狂気すら感じられるような展示もあり、刺激的で楽しかったです!


2020年は奈良県内3箇所で開催

歴史的な町家・町並みを活用してアート作品を展示する、奈良らしいアートイベント『奈良・町家の芸術祭 はならぁと』(TwitterInstagramFacebook)。今年で10年目を迎えました。

2020年は「地球に優しいエコロジカルな芸術祭」をテーマに、奈良県内の3つのエリアで開催されます。

●はならぁと・さてらいと 天理市エリア
・会期: 2020年9月26日(土)~10月18日(日)※火・水は休廊
・会場: Art-Space TARN、滝野邸町家
・入場料: 無料

●はならぁと・こあ 橿原エリア・今井
・会期: 10月23日(金)~26日(月)、10月30日(金)~11月3日(火・祝)、11月6日(金)~9日(月)

●はならぁと・さてらいと 吉野町上市エリア
・会期: 11月1日(日)~3日(火・祝)
・会場: ほんまち屋敷、六軒町屋敷
・入場料: 無料

私たちは古びた生活感のある建物などを巡るのが好きなので、毎年はならぁとはとても楽しみにしていて、日程が許せば全会場へ行きたいと思っているほどです。今年も天理エリアの展示が始まって早々に拝見してきました。予想以上に刺激的でした!


刺激的!狂気すら感じる「滝野邸町家」

はならぁと2020 天理市エリア-01

はならぁと・さてらいと「天理市エリア」(9/26~10/18)は、天理市内の2会場で開催されています。こちらは天理市川原城町にある「滝野邸町家」。駅からも近いのですが、なかなか行く機会の少ないエリアです

はならぁと2020 天理市エリア-02
天理市エリアの出展作家は「John Gan Jihn」の皆さんで、タイトルは「Meteoron: 11人の人たちにとってローカルになるから」。11名の若手アーティストがさまざまなメディアを用いてのインスタレーション作品を展開しています。居間部分からは大きな音楽(※この日はナットキングコールの曲)が流れていて……

はならぁと2020 天理市エリア-03
仏間を覗くと、もともと家にあった物たちが不思議な配置に並べられています。それぞれの物たちが本来の役割を終え、新たな居場所を与えられたけれど、それもイマイチ居心地が悪そう……というような、おかしな雰囲気になっています。基本的にこういう展示は大好きです(笑)

はならぁと2020 天理市エリア-04
隣接するキッチンからは、悲鳴とも嬌声とも言えない声が聞こえています。何枚ものモニターの中には、飛び跳ねたり踊るような動きを続けるアーティストさんの映像が映し出されています。単なる悪ふざけに見えなくもないのですが、こうした古い住居でこれが展開されると、「主を失った家に住み着いた悪鬼」を見るかのような可笑しみが湧いてきます。頭がクラクラしてくるようで楽しかったです(笑)

はならぁと2020 天理市エリア-05
なぜかジャガイモがメインモチーフになっていて、いたるところに配置されています。古い電子レンジもいいですね!

はならぁと2020 天理市エリア-06
廊下に面したお風呂場にも巨大なジャガイモが!異物感がすごい!

はならぁと2020 天理市エリア-07
こんな中庭を眺めながら進むと、

はならぁと2020 天理市エリア-08
こんな作品があったり、

はならぁと2020 天理市エリア-09
こんな像があったり。映像作品も多く、それぞれをじっくりと見ていくとかなり面白いです


「滝野邸町家」2階の展示も不思議

はならぁと2020 天理市エリア-10
「滝野邸町家」の2階部分。畳を上げたら自然と直結している感じはいいですね。壁の一面だけ、古いタンスの一部が外界と繋がっているのが、本来の日本家屋らしいかもしれません

はならぁと2020 天理市エリア-11
薄暗い部屋の、ベッドらしき物体の奥に、映像作品が映写されています。不思議な感じで、思わず見入ってしまいました

はならぁと2020 天理市エリア-12
奥の物置部屋には、歴史ある長持や焼き物が入った木箱などが並び、その脇に白いオブジェが。木箱の中身が一番気になりますね(笑)


「Art-Space TARN」ではメタリックな作品が

はならぁと2020 天理市エリア-13
こちらは天理市の商店街にある「Art-Space TARN」会場です。この通りは何度も歩いていますが、こんなきれいなギャラリースペースがあったんですね

はならぁと2020 天理市エリア-14
こちらの会場では、「John Gan Jihn」中心メンバーの米村優人さんの作品《メテオロンに首ったけ》が展示されています。墜落した宇宙船がモチーフで、「落下」のイメージが散りばめられています

はならぁと2020 天理市エリア-15
隅っこにはこんなパーツがあったり

はならぁと2020 天理市エリア-16
銀色の女性らしき物体があったり。金属的な素材の上に、ぬめりを感じさせる樹脂を乗せたことで、異物感が出ています。適度に気味が悪くていいですね!


この機会に天理市の街歩きも

はならぁと2020 天理市エリア-17
この展示を見た後、会場の周囲を歩いてみたのですが、ほぼ初めて来た場所だけにいろいろと面白かったです。この蔦に覆われた建物は元旅館で、短いガードレールを左に折れると細くて長い裏路地を歩けます。私のまったく知らない天理でした

はならぁと2020 天理市エリア-18

天理駅から商店街へ入ってすぐにある「天理駅前第2ビル」。2階で「食の発信地 東大門」さんが営業している建物です。無骨なコンクリート作りで、太いダクトが何本も走っていたり、ちょっと変形していたりするところもいいですね

はならぁと2020 天理市エリア-19
そして、他所から天理市へ来た際には、ぜひ独特な天理教建築も愛でてみてください。いまでも不思議な場所に迷い込んでしまった感があって、個人的にオススメしたい街並みです(紹介記事:天理教の建築物などを愛でながら「天理市ぶらり散歩」


■奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2020

HP: http://hanarart.jp/2020/
Twitter: @HANARART
Instagram: @hanarart.artfestival
Facebook: https://www.facebook.com/hanarart


●はならぁと・さてらいと 天理市エリア
・会期: 2020年9月26日(土)~10月18日(日)※火・水は休廊
・会場: Art-Space TARN、滝野邸町家
・入場料: 無料

●はならぁと・こあ 橿原エリア・今井
・会期: 10月23日(金)~26日(月)、10月30日(金)~11月3日(火・祝)、11月6日(金)~9日(月)

●はならぁと・さてらいと 吉野町上市エリア
・会期: 11月1日(日)~3日(火・祝)
・会場: ほんまち屋敷、六軒町屋敷
・入場料: 無料


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