2017-07-01

幻の天守の礎石も!『郡山城天守台展望施設』@大和郡山市

幻の天守の礎石も!『郡山城天守台展望施設』@大和郡山市

豊臣秀吉の弟・豊臣秀長ゆかりの、大和郡山市「郡山城」。天守台の石垣の修復工事にあわせて、新たに整備された『郡山城天守台展望施設』へ登ってきました。遠くに若草山なども一望できる、とても気持ちのいいスポットになっています。新たに見つかった「幻の天守」の礎石なども見られるようになっていて、歴史好きな方は必見です!


4年間の修復工事。展望施設もオープン

大和郡山市のシンボルであり、日本さくら名所100選にも選ばれている『郡山城』(Wikipedia)。

郡山城は、筒井順慶の築城(1580年)に始まる、大和でもっとも大規模な城郭です。1585年、豊臣秀吉の弟である大和大納言・豊臣秀長が移り、城の拡張などを行いました。それから400年あまりが経ち、天守台の石垣に崩落の恐れがあったことから、2013年から4年をかけて大規模な修復が実施されました。

それにあわせて整備されたのが『郡山城天守台展望施設』です。大和郡山の城下町はもちろん、平城京に復元された大極殿や、西ノ京の古刹・薬師寺、奈良のシンボルである若草山などが一望できるスポットとして、2017年3月に一般公開されました。


郡山城天守台展望施設 @大和郡山市-01

大和郡山市の「郡山城」の天守台を、追手門側から眺めたところ。4年間にわたって修復工事が行われ、その上から美しい風景が見晴らせる展望台も設置されました。あそこに人が立っているなど、以前は見られない光景でした

郡山城天守台展望施設 @大和郡山市-03
『郡山城天守台展望施設』へは、郡山城跡に鎮座する「柳澤神社」の境内地を通っていきます。巨大なご神木(たしかクスノキ)が遠目からも見られます

郡山城天守台展望施設 @大和郡山市-04
郡山城天守台の展望施設を見上げたところ。逆光でかなり見づらいですが、ゆるい石段が続いていて上部へ出られるようになっています

郡山城天守台展望施設 @大和郡山市-15
現地に設置してある、郡山城天守台「石垣整備工事」「展望施設整備事業」などの説明。大変な大工事だったことがわかります


大和盆地が一望!幻の天守の礎石も

郡山城天守台展望施設 @大和郡山市-05
『郡山城天守台展望施設』の上。広々としていて、風が吹き抜けてとても気持ちのいい場所でした!

郡山城天守台展望施設 @大和郡山市-08
郡山城天守台の展望施設からの眺め(手が入った画像ですみません)。大和盆地が一望できます!この日は現代工芸フェア「ちんゆいそだてぐさ」が開催されていて、郡山城址も賑やかでした

郡山城天守台展望施設 @大和郡山市-06
展望台の足元の一部が、ガラス張りになっていて、下が覗けるようになっています。これは今回の修復工事で明らかになった「幻の天守」の痕跡です

郡山城天守台展望施設 @大和郡山市-09
現地の説明『発掘で明らかになった「幻の天守』。

「郡山城の天守については、絵図や文献がほとんど残っていないため、実在していたかも含めて諸説紛々となっていました。平成26年の発掘調査で礎石を発見。「幻の天守」は、ようやくその実在が確認されたのです。
礎石には1m前後の自然石を用います。礎石が取り外された部分には礎石を支えた根石がみられ、石があった位置がわかります。礎石は列状に並べられていますが、その上には土台となる木材が横方向に置かれ、その上に柱が立てられたのです。礎石や根石の中には、石仏や石塔を転用したものもみられます。
礎石を覆う土からは、豊臣大阪城金箔瓦と同じ范(はん。文様の型)を用いた軒丸瓦や聚楽第に類例のある文様の軒平瓦などが出土しました。これらの瓦から、天守礎石の年代は豊臣政権期と考えられます。この天守は関ヶ原の戦い後に解体。以降、郡山城では天守は再建されなかったようです。」

郡山城天守台展望施設 @大和郡山市-10
天守の一階部分の構造図なども。中心に3間×4間の身舎(もや)があり、周囲を2間幅ほどの武者走がめぐっていたとか

郡山城天守台展望施設 @大和郡山市-07
柵に囲まれて、天守台の礎石が直に見られます。まさにこの場所に、大和大納言・豊臣秀長が居たのですから、感動的です!歴史好きな方はぜひ!


石垣に使われた「さかさ地蔵」も

郡山城天守台展望施設 @大和郡山市-11
郡山城の天守台の周りは、ぐるりと一周できるようになっています

郡山城天守台展望施設 @大和郡山市-14
郡山城の石垣は、自然石をそのまま積み上げた「野面積み」という手法で、角の隅石の部分には角張った大きめの石を使っています。隙間や出っ張りが多くて、敵に登られやすいという欠点があった反面、排水性が良いぶんだけ頑丈だったとか

郡山城天守台展望施設 @大和郡山市-12
郡山城の天守台の北側にまわると、有名な「さかさ地蔵」があります。近寄って石垣の窪みの奥を見てみると……

郡山城天守台展望施設 @大和郡山市-13
下向きにお地蔵さまがいらっしゃるのがわかります。約90cmの石造地蔵菩薩立像で、宝珠と錫杖を手にしています。大和盆地はもともと石が少ない土地で、こうした石垣を作る際には寺の庭石や礎石、五輪塔、石仏なども無理やり集められました。平城京の羅城門の礎石なども使われています。このお地蔵さまは1523年の銘があり、おそらく刻まれて半世紀後くらいにここに積まれたのでしょう

郡山城天守台展望施設 @大和郡山市-16
天守台の修復にあたっては、歴史的な構造物である石垣を可能な限り残すようにしています。築城当時とほぼ変わらない姿が現在も見られるのです。じーっと眺めてみると、ランダムに積まれているように見えますが、これも以前とまったく同じ配置なんでしょう。これで強度が保てるってすごいですよね!



■郡山城 天守台 展望施設

HP: https://www.city.yamatokoriyama.nara.jp/kankou/kanko/info/004503.html
場所: 大和郡山市城内町(柳澤神社北側)
利用時間: 7:00~19:00(12月~3月は17時まで)
料金: 無料
アクセス: 近鉄郡山駅から徒歩15分ほど。JR郡山駅からは徒歩17分ほど。

※実際に見に行ったのは「2017年5月21日」でした


■参考にさせていただきました

郡山城天守台に展望施設 大和平野一望、3月一般公開 奈良 - 産経ニュース
築城から400年を経て姿を現した郡山城の「幻の天守」
郡山城 (大和国) - Wikipedia


■関連する記事










  • Twitterでフォローする
  • Facebookページを見る
  • Instagramを見る
  • ブログ記事の一覧を見る







メニューを表示
ページトップへ