光と灯りのアートフェス『平城京天平祭・夏2015』@平城宮跡
奈良時代の都跡「平城宮跡」を舞台に開催された『平城京天平祭・夏2015 ~光と灯りのアートフェス~』。第一次大極殿の前にロウソクの灯りが揺れる「燈花会@大極殿」、天平衣装にLEDの灯りを加えた「光の天平行列」、きらびやかなオブジェ「未来の門・過去の門」などを拝見してきました。無料で楽しめますし、夏の終わりの夜の楽しいお散歩になりました!
「平城京天平祭」は春夏秋の年3回開催
奈良時代に都が置かれた「平城宮跡(へいじょうきゅうせき)」を舞台に開催された『平城京天平祭・夏2015 ~光と灯りのアートフェス~』(Facebookページ)を拝見してきました。
2006年に「平城遷都祭」として始まり、平城京1300年祭の後の2011年から「平城京天平祭」へと名前を変え、現在は春(ゴールデンウィーク)・夏(8月末)、秋(11月)と、年に3回開催しています。
私たちは2014年夏に初めて拝見しました。平城宮跡は、普段はだだっ広くて人も建物もまばらですが、夏の夜に観光客がうろうろしていたり、不思議なオブジェがライトアップされていたりと、いつもとはまったく違った様子が見られます。会場が広いので大混雑するようなこともなく、のんびりとした雰囲気が良かったので、2年連続で遊びに行ってみました。
『平城京天平祭・夏2015 ~光と灯りのアートフェス~』の開始直前の駐車場。平城宮跡は駐車場(無料)も広々としていますし、近鉄大和西大寺駅とJR奈良駅からの無料シャトルバスも出ています。基本的に無料で楽しめるイベントですから、気軽に行けるのがいいですね
広大な平城宮跡。正面に見える建物は、奈良時代の儀式などに使われた「第一次大極殿」を復原したもの。高さ約27m・幅約44mという大きさですが、それが小さく見えるほど平城宮跡は広いのです
灯りイベントやステージ、屋台などが登場
平城京天平祭では、年ごとにイベント内容が少しずつ変わります。
●大極殿前にロウソクの灯りが揺れる「燈花会@大極殿」
●天平衣装に灯りを仕込んだ時代行列「光の天平行列」
これらをメインに、灯りのオブジェが登場したり、ステージでコンサートが開かれたり、大きな屋台スペースが出たりと、色んなイベントが開催されます。
2015年の初日に行ってみましたが、途中から小雨が降ってきたりしたため、最後は駆け足でまわってきました。観れなかった部分もありましたが、簡単にご紹介しておきます。
平城京天平祭のポスター。ホームページの「イベント案内」に詳しく掲載されていますが、夜の灯りのイベント・ステージイベント・音楽ライブ・屋台とこども縁日など、さまざまな催しが開かれます
ライブや伝統芸能が「第一次大極殿特設ステージ」
2015年夏は「第一次大極殿特設ステージ」として、大極殿の近くにステージが設置されました。雨が降るとちょっとつらいですが、背後に大極殿が見えるのは素晴らしいです!
写真は「インドの古典舞踊」。時間が合ったので偶然観たのですが、不思議なムーブをしてて引き込まれました。ここではせんとくんのステージ・高千穂の夜神楽・石見神楽・FM OSAKAのライブ・バサラ祭のステージなども行われました
第一次大極殿前の「燈花会@大極殿」
第一次大極殿前の広い庭部分が、ほのかなロウソクの灯りで埋め尽くされる、恒例の「燈花会@大極殿」。今回は薄暮から空が暮れてゆく様子をのんびりと眺めたりしていました。写真を撮って楽しむのもいいですし、座り込んでじっと眺めていてもいいですね
額田王や山上憶良も登場する「光の天平行列」
第一次朝堂院から大極殿前へと向かう「光の天平行列」。LED入りの光る天平衣装を身にまとい、幻想的です。行列の中には、万葉の歌人として知られる、額田王や山上憶良役の方もいらっしゃいました
最後は第一次大極殿の前に整列して記念撮影タイムに入ります。たくさんの方が押し寄せますが、少し待てば空いてきますので焦らなくても大丈夫です
サークルプロジェクション「時空をこえて」
円形に設置したパネルに映像を投影する、サークルプロジェクション「時空をこえて」。約10分間隔で上映されるということでしたが、なかなか始まらずに帰り際にようやく見られました。映像はとても美しかったのですが、近くからよりも、やや離れた位置からの方がよく見えました
ミラーボーラー「未来の門」@第一次朝堂院
広々とした第一次朝堂院跡に設置された華やかなオブジェ、ミラーボーラー「未来の門」。ミラーボールやガラス・金属素材の作品がライトアップされ、夜闇に眩い光を反射していました。地面に映ってくるくる回るミラーボールの灯りも美しいのですが、近づいてアップで見るとまた美しかったです!
ミラーボーラー「過去の門」@朱雀門
こちらは朱雀門の前に設置された、ミラーボーラー「過去の門」。未来の門と対になっていて、こちらは樹木なども使ったアーティスティックな創作生花のような雰囲気です。中央に折り鶴が吊るしてあるのが意味ありげでいいですね
これを見ていたあたりで雨が強くなってきたので、他の部分は見られませんでしたが、平城京歴史館前の遣唐使船の周りでもライトアップがあったり、ウォータープロジェクションが行われたりもしていました。来年は快晴になることを祈ってます!
■平城京天平祭・夏2015 ~光と灯りのアートフェス~
HP: http://www.tenpyosai.jp/
Facebook: https://www.facebook.com/tenpyousai
会場: 平城宮跡(奈良県奈良市佐紀町)
電話: 0742-25-0707(平城京天平祭実行委員会)
開催日: 2015年8月28日(金)~8月30日(日)
開催時間: 17:30 - 21:00(飲食物販は16時から)
駐車場: 無料駐車場あり
アクセス: 近鉄「大和西大寺駅」から徒歩15分ほど
※平城京天平祭は、現在のところ、春・夏・秋の年3回開催されています
※平城京天平祭の期間中は、近鉄大和西大寺駅・JR奈良駅から無料シャトルバスが出ます
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