2009-05-09

最後一頭はここで・・・『ニホンオオカミ像』@東吉野

ニホンオオカミ像@東吉野

東吉野村に行った際に、道沿いに『ニホンオオカミ像』があったので立ち寄ってみました。東吉野村は「日本で最後のニホンオオカミが見つかったところ」というのは知っていましたが、こんな像まであったとは!


ニホンオオカミの等身大ブロンズ像

東吉野村へ向かっていた道沿いで、「ニホンオオカミ像」という看板を見かけました。

吉野の山中を車で走っていると、「これだけ山深いんだから、オオカミくらいまだ生きてるんじゃないの?」なんて思ったりもしますが、現実には、1905年に東吉野村で捕らえられた若い雄のニホンオオカミが最後の捕獲例となっています。

今でも「遠吠えを聞いた」「目撃した」といった証言はあるそうですが、50年間生存が確認されていない種は絶滅したとする・・・という決まりがあるため、公式には絶滅種とされています。


ニホンオオカミ - Wikipedia


東吉野村にあるニホンオオカミ像は、意外と小さく、普通の飼い犬とそれほど変わらないサイズです。それでも等身大で作られているというんですから、実際に山の中にオオカミが生きていた時代にも、それほど怖れられるような存在では無かったのかもしれませんね。

実際に、人間や家畜にはほとんど害を与えることもなく、シカやイノシシなどの害獣を退治してくれる存在として崇められ、「オオカミ(大神)」という名前を与えられたのだとか。そんな大神があっさりと絶滅してしまうなんて、どこか信じられない気分です。

現場には、ニホンオオカミの最後の一体についての説明文もありましたので、全文を転記しておきます。



 ニホンオオカミは、明治の初めまで、本州・四国などにかなりの数が生息していたようですが、その後急減し、明治38年(1905年)東吉野村で捕らえられた若雄のニホンオオカミが日本で最後の捕獲の記録となりました。

 当時ここ鷲家口の宿屋芳月楼で地元の猟師から、英国より派遣された東亜動物学探検隊員米人マルコム・アンダーソンに8円50銭で買いとられ、大英博物館の標本となっています。

 この標本には、採集地ニホン・ホンド・ワシカグチと記録され、動物学上の貴重な資料となっています。

かつて台高の山野を咆哮したニホンオオカミの雄姿を、奈良教育大学教授 久保田忠和氏の手により、等身大のブロンズ像として再現しました。

 緑と水のふるさと・東吉野村の自然愛護をねがうシンボルとしていきたいものです。

昭和62年(1987年) 東吉野村


実際に現地に見に行っても、それほど楽しいものではありませんが、お近くに行った際には、ニホンオオカミ像を前にしてあれこれと考えてみるのもいいかもしれませんね。


ニホンオオカミ像@東吉野-01

東吉野村役場近くののどかな道を走っていると、突然現れた「ニホンオオカミ像」の看板。吉野は「ニホンオオカミが最後に捕獲された土地」ということは知ってましたが、こんなものまであるなんて!

ニホンオオカミ像@東吉野-02
ニホンオオカミの等身大ブロンズ像。美しい花に囲まれていました。このすぐ上には、天皇陛下行幸跡の碑も立っていましたが、この地にどのようなご用件でいらっしゃったんでしょうか?

ニホンオオカミ像@東吉野-03
この像は等身大サイズのブロンズ像です。大きさは普通の犬とほとんど変わらないくらい。かつては本州から四国まで、日本各地に生息していましたが、その後急減し絶滅・・・と、悲しい結末をたどってしまいました

ニホンオオカミ像@東吉野-04
ニホンオオカミ像の説明文。1905年に東吉野村でとらえられた若い雄が、日本で最後の捕獲記録となっています。しかし、今でも「オオカミの遠吠えを聞いた」という情報が絶えないことから、まだ生息を信じている方も多いのだとか


『きのこの館』にも再訪してきました

この日、私たちが東吉野村へ行ったのは、先回お邪魔して大満足だった『きのこの館』で、きのこを購入するためでした。

時間的にも(金銭的にも)あまり余裕が無かったため、施設内で「プチきのこ狩り」を楽しんで、その夜から3日間にわたってキノコ三昧を楽しみました!

キノコの鮮度なんてあまり関係ないようにも思えますが、実際に採ったばかりのキノコを食べると、全く味が違うんですよね。機会があったら、ぜひどうぞ!


再訪『きのこの館』@東吉野-01

東吉野村にある『きのこの館』さん。半年ほど前に、コチラのお店に入って「シイタケのお刺身(!)」などをいただいたのですが、これが本当に美味しかったんです!今回はそれは我慢して、キノコ工場で「プチきのこ狩り」だけ楽しんできました

再訪『きのこの館』@東吉野-02
きのこの館さんのシメジの部屋。十分な湿度が保たれている部屋で、スクスクと成長しています!

再訪『きのこの館』@東吉野-03
こちらは、2階にあるシイタケの部屋。エリンギなどと比べて、シイタケはやや少なめ。写真だと小さく見えますが、なかなか立派なシイタケでした!

再訪『きのこの館』@東吉野-04
今回の収穫は、シメジ2株、特大エリンギが6本ほど、シイタケが数個。全部で800gで、お値段は「2,400円」でした。時期的に料金の上下があるのかもしれませんが、重さでの精算になりますので、買いすぎにご注意を!

再訪『きのこの館』@東吉野-05
採ってきたキノコたちは、自宅でたっぷりと食べた翌日、義兄宅のバーベキュー会場に持ち込んで食べました。軸の太いエリンギがシャキシャキして美味!3日間ほどきのこづくしが楽しめました







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