
吉野「鬼火の祭典」初日@吉野町(その2)
「吉野桜燈火」前に時間を潰していた私たちですが、やっと18時を過ぎて点火の時間に。どこで燈火が見られるのかと思っていたら、この日のメイン会場(?)は、金峯山寺ではなく『大峯護持院 東南院』だったようです。
明るいうちに立ち寄った時には、小さくて慎ましやかな雰囲気のあったお寺でしたが、沢山の燈火が灯り、とっても美しくライトアップされていました!
1300年の歴史を持つ「東南院」
まずは、昼間の「東南院」の様子から。こちらは美しい多宝塔が目印の宿坊を兼ねたお寺です。開基はもちろん「役行者さま」で、1300年の歴史を持ちます。
現在でも、修行者は宿泊できますし、一般人も参加できる「大峯奥駈修行」なども開催されているそうですので(男性のみ参加可)、興味のある方はどうぞ!
吉野の街道沿いにある『大峯護持院 東南院』。宿坊を兼ねた施設で、それほど大きくは無いものの、見事な塔が目印です。この日は「吉野桜燈火」のため、夜になるとキレイな灯火が点灯されました
吉野の東南院の縁起。多宝塔は昭和に入ってから移築されたもので、修験者の宿坊となっていた、など普通のお寺とはやや性格が異なるもののようです
東南院の門。これはまだ明るい時間に撮影したものですが、夜になると美しい燈火で包まれます
東南院の境内部分。それほど広い施設ではありません。奥に見えるのが宿坊の部分。今でも修業に来た方は宿泊できます。一般の方を対象とした「大峯奥駈け修行」も参加者募集中だとか!
やっと夜の闇が訪れました
金峯山寺で夜のお勤めが始まるころになると、次第に周りも薄暗く、燈火が美しく見えるコンディションに近づいてきました。
ウロウロと時間を潰していたら、ようやく「吉野桜燈火」の時間になりました。これは蔵王堂の夜のお参りの様子。読経の音が静かに聞こえてきました
「吉野桜燈火」東南院はとても幻想的!
これが東南院の夜の様子です。
こちらは奈良のイベントではお馴染みの「武田高明さん」の作品を使用していて、ロウソクのほのかな灯りの陰影と、風で揺らめく様が、とても幻想的でした。
この「大きめの器+燈火器」で、まるで蓮の花のように見せるのもとても面白かったですし、奈良の雰囲気にあっているんでしょうね。これからも色んな会場で見られるかもしれません。
18時から「吉野桜燈火」がスタート。薄暗くなるのを待ってから撮影を開始しました。カメラで撮影しているため明るく見えますが、実際はかなり暗めです
光と影のコントラストがとても美しいですね!ロウソクですから、それほど強い光ではありませんが、風に揺らぐ様子がとても幻想的でした
私は初めてみましたが、灯りとお皿を組み合わせると、こんな面白い見せ方になるんですね。これは奈良町の陶芸家「武田高明」さんの作品で、「燈火器」というそうです
東南院の本堂前。本堂の中の灯りと相まって、とても美しいですね。「土足厳禁」の文字は見なかったことにしてください(笑)
多宝塔の前。実物ももちろん美しかったのですが、この一枚はそれ以上にキレイに写ってますね
大きな蓮をイメージしてあるのでしょうか。素晴しい見せ方ですね
金峯山寺前は・・・迫力不足でした
東南院を満喫たあと、金峯山寺の方へ向かったのですが、こちらは灯りの量が少なすぎで、かなり迫力不足でした。
この日は、イベント初日ではありましたが、節分の二日前でしたので、節分当日にはもう少しボリュームアップしていたのかもしれません。道路沿いのお店の前にも灯りが灯るようですし、やはり節分は3日に楽しむのが一番みたいですね。
コチラは金峯山寺前の石段の様子ですが・・・、いくら何でもちょっと淋しい!
金峯山寺前その3。このアングルなら何とか・・・。こういうもののレイアウトって、意外と難しいんでしょうね
金峯山寺「蔵王堂」の様子。ライトアップの中に、凛々しい姿が照らされていました
■大峯護持院 東南院
HP: http://www16.ocn.ne.jp/~tounanin/
住所: 奈良県吉野郡吉野町吉野山2416
電話: 0746-32-3005
宗派: 金峯山修験本宗 別格本山
本尊: 役行者
創建: 7世紀後半
開基: 役行者
拝観料: 境内無料
駐車場: なし