「中秋の名月」の夜、唐招提寺で行われるお月見法要『観月讃仏会』へ行ってきました。夜の境内が無料公開されて、金堂に並ぶ3躯の国宝仏の荘厳さに圧倒されたり、鑑真和上坐像が安置された御影堂前庭の特別公開(有料)では、東山魁夷画伯の障壁画に圧倒されたり。今年も素晴らしい体験をさせていただきました!
3躯の国宝仏が並ぶ夜の金堂の荘厳さ
毎年の「中秋の名月」の日、鑑真和上ゆかりの古刹・唐招提寺(とうしょうだいじ)で、『観月讃仏会(かんげつさんぶつえ)』が行われます。
この日は夕方から(17:40~20:00)唐招提寺の境内(金堂周辺)が特別開放され、拝観料も無料に。夜の金堂で3躯の国宝仏が並ぶ荘厳な光景が拝見できます。
また、御影堂前庭(拝観料500円)の特別公開も行われ、お庭から美しい月が眺められるだけではなく、御影堂におわす「鑑真和上坐像」、東山魁夷画伯のふすま絵や障壁画も拝見できます。
以前に唐招提寺さんでお月見をしたのは2014年(10年前!)のことでした。この間には御影堂の大改修があったり、コロナ禍などもあったとはいえ、月日の流れが早すぎて驚くばかりです 笑
《お知らせ》
— 律宗総本山 唐招提寺 (@Toritsushodai) September 15, 2024
今年の中秋の名月は9月17日(火)。
当日は17時40分から20時まで、金堂周辺と御影堂前庭を特別に開放致します。(御影堂前庭のみ拝観料が必要)
18時からは、金堂前にて山内僧侶による観月讃仏会法要、御影堂では伊住宗陽宗匠(裏千家千宗室家元名代)による献茶式が厳修されます。 pic.twitter.com/jF8vsj5BjG
夜の東山魁夷画伯「御影堂障壁画」が美しい!
観月讃仏会の夜は、御影堂の堂内に上がって国宝「鑑真和上坐像」を間近で拝見することはできず、お庭から遠目に御厨子の中におわす姿を拝見することになります。薄暗いこともあって、残念ながらほぼ見えません。
しかし、東山魁夷画伯が奉納された「御影堂障壁画」(の一部)ははっきりと拝見できます。
これらの画伯らしい美しい青を用いた幽玄な世界を、あざやかな月明かりの下で拝見できるのですから、これはとてもつもなく贅沢な時間です。まさに息を呑むほどの美しさでした。
和上の眼の前のお庭で、美しい中秋の名月を拝見できるのは、本当に特別な時間です。今から千年以上も前、きっと和上もここから同じ月明かりを浴びられたのだろうと思うと感慨深いですね。奈良らしい悠久の時の流れを体感できました。
鑑真和上の頃と同じ月明かりが感じられます
唐招提寺 観月讃仏会
HP | 【公式】唐招提寺 | 秋の行事 | 年中行事 |
日程 | 「中秋の名月」の日(※年によって変動します) |
※「観月讃仏会」当日(17:40~20:00)は、金堂周辺と御影堂前庭が特別開放されます。境内は拝観料無料、御影堂前庭のみ拝観料500円が必要です。 |
唐招提寺
HP | 【公式】唐招提寺 |
住所 | 奈良県奈良市五条町13-46 |
電話 | 0742-33-7900 |
拝観時間 | 8:30~17:00 |
拝観料 | 【個人】大人・大学生:1,000円、高校生・中学生:400円、小学生:200円 |
駐車場 | 【乗用車】60分:550円、以降30分ごと:110円 |
アクセス | 近鉄橿原線「西ノ京駅」から徒歩約10分 |