2013-10-30

日本全国 この御朱印が凄い!

やや罰当たり的な書名ですが、偽りなし。存在感・個性・希少性が凄い御朱印ばかりでした!

御朱印でめぐる奈良の古寺』(紹介記事)などを出版している、「地球の歩き方」でお馴染みのダイアモンド社から登場した、最新の御朱印本です。

「この御朱印が凄い!」というタイトルからして、やや罰当たり的な内容なのかと身構えてしまいますが、タイトルに偽りはありません。確かに「凄い!」と言いたくなるような、墨書・存在・主役・個性・希少性など、日本全国の凄い御朱印が集められていて、観ていてとても面白かったです!


説明文:「御朱印でめぐる古寺シリーズでは、鎌倉・京都・奈良といった古都の御朱印を紹介してきました。しかし、わざわざ訪れてでも頂きたくなる御朱印は数多く存在しています。今回は、ただただ凄い、美しい、面白い、珍しい、にこだわって御朱印そのものを紹介する構成にしました。ネット連動で御朱印情報も募ります。あまりにも達筆すぎて凄い!おとぎばなしの主人公が祀られている。期間限定!数年に一度の御朱印も!歴史で習ったあの人物たちも登場。お天気、飛行機、八咫烏…現地まで行ってでも絶対に頂きたくなる御朱印を一挙紹介!!」


全国のお寺や神社でいただける「御朱印(ごしゅいん)」は、大体の形式は決まっているものの、時には不思議な方向へ進化したものも見つかります。冒頭の見開きで紹介されているのは、以下のような社寺の御朱印でした。

●墨書きが凄い!目黒・祐天寺(石碑などに使用される特殊な字体))
●主役は石庭!凄い!京都・龍安寺(ご本尊ではなく「石庭」)
●存在感が凄い!大阪・四天王寺(ご本尊ではなく「聖徳太子」)
●朱筆入魂が凄い!栃木・古峯神社(朱と墨で見事な天狗の絵を描く)
●優雅横溢が凄い!京都・六道珍皇寺(紺紙に金泥の華やかな御朱印)

この他にも、墨書きが伸びて蛇を描いたもの(東京・吉原神社)、緑色の宮本武蔵の印が押されたもの(京都・八大神社)、文字ではなく版画家が描いた仏さまの像が押されているもの(埼玉・大長寺)など、とても面白い御朱印が紹介されています。

また、世界遺産に登録された富士山にある社寺の御朱印をまとめて紹介したり、弘法大師ゆかりの御朱印を集めてみたりと、見せ方も上手いですね。

奈良の社寺では、興福寺の南円堂・北円堂、法隆寺、中宮寺などが紹介されています。談山神社では、中央の印が「藤原鎌足公神像」になっていて、墨書きの無いタイプの御朱印が紹介されていました。こんな御朱印があったとは、私も知りませんでした!

また、希少性が高い御朱印として、期間限定でいただける奈良・薬師寺の吉祥天と三蔵法師の印のもの、そして現在開催中の「薬師寺東塔 水煙降臨展」でしかいただけない「飛天」の御朱印なども紹介されているのがすごいですね。

御朱印のいただき方なども詳しく書かれていますので、初心者の方にも分かりやすいです。この本を手にして全国の御朱印集めをスタートしたくなりますね。御朱印に興味をお持ちの方はぜひ手にとって見てください!


『<$MTEntryTitle$>』より

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