2012-12-02
仏像探訪 第4号 奈良至宝の仏像めぐり (エイムック 2466)
個性的な仏像ムック本シリーズの「奈良」の回。お顔のアップの画像が多めです
仏像についてコアな特集を組んでいるムック本「仏像探訪」の第4号(2012年9月末発売)。これまで、戦国武将が愛した仏像・空海と真言密教の仏像・平家物語ゆかりの仏像と、ややひねりが利いた切り口のものが多かったのですが、今号は真っ向勝負で「奈良 至宝の仏像めぐり」としています。
●奈良の至宝 仏像の顔●白鳳・天平の至宝●古都・奈良の大仏めぐり●佐保路の美人観音●伝説の巨大寺院 仏像再発見 など
第一特集の「仏像の顔」はもちろん、全体的に仏さまのお顔のアップの画像が多めです。ちょっとやり過ぎかも…と思うくらいに徹底していて、ちょっと個性的ですね。また、前半はライターの吉田さらささんが、後半は研究者の正木晃さんがテキストを担当していて、前半はやや柔らかめで後半は硬派にと、テイストが変わっているのも面白いですね。
登場している仏さまは、東大寺・興福寺・薬師寺・法隆寺・長谷寺・大安寺・新薬師寺・法華寺・海龍王寺・飛鳥寺・岡寺・橘寺・法輪寺・向源寺など。こうして書きだしてみて気づきましたが、唐招提寺・室生寺・中宮寺の仏さまたちは登場していないようですね。
あと、私も大好きなみうらじゅんさんのインタビュー記事「みうらじゅんが語る阿修羅の魅力」という記事が8ページあったりしますので、MJファンの方はチェックしてみてください。奈良博の「なら仏像館」の仏さまについて学芸員さんに聞いた6ページの記事もなかなか興味深かったですね。もっと突っ込んだ内容を読んでみたいと思いました。
ややクセのある構成ですので、本屋さんの店頭でパラパラッとめくってみて、気に入ったら購入する…というスタンスがいいかもしれませんね。