2012-12-01
仏像ワンダーランド京都 滋賀 (JTBのムック)
力強い画像とリードで読ませる仏像ムック本。読みやすくて初心者さんにオススメです
2012年5月末に発売されたムック本で、ずっと購入したまま積んでありましたが、ようやく読みました。先に発売された『仏像ワンダーランド奈良』がとても良く出来ていたが、京都・滋賀編もそれと同様のハイクオリティーでした。
紹介文:「仏像を愛する人のための、京都・滋賀の仏像ガイド。誰もが知る超有名仏はもちろん、仏像好きにこそオススメしたい影の名仏も紹介。平等院や浄瑠璃寺など京都の国宝仏を中心に、仏像好きにこそファンの多い、滋賀の十一面観音像なども取り上げる。美術史家・山下裕二氏の鋭く・楽しいコメントとともに仏像を紹介する、分かりやすく楽しいガイド。」
このシリーズの最大の魅力は、美しい画像と美しいレイアウトですね。ガイド役に日本美術の研究を行なっている山下裕二さんを起用し、細かい説明は省きながらも、見どころのポイントはしっかりと語られています。他に何冊も仏像本を持っている方にとってはやや物足りなさもあると思いますが、仏像というものに興味を持ち始めた方には、特にオススメですね。
ただ、迫力ある誌面と引き換えに、掲載もれしている仏さまも少なくありません。京都の大寺院ともなると全ての仏さまを紹介できないのは仕方ないのですが、滋賀の渡岸寺観音堂の国宝・十一面観音立像さんが掲載されていなかったりします。気づかなければ何でもないことなんですが、一度気づいてしまうと何か居心地が悪いですね(笑)
そんなことを踏まえても、単純に読んでいて楽しい内容でした。この手の力強い誌面が好きな方は手にとってみてください。奈良編もぜひ!