2019-10-30

奈良国立博物館『青銅器館(坂本コレクション)』が撮影可能に

奈良国立博物館『青銅器館(坂本コレクション)』が撮影可能に

奈良国立博物館「なら仏像館」の一角にある『青銅器館(坂本コレクション)』が、写真撮影が可能となりました。紀元前17世紀ごろ(!)のものから、中国古代の青銅器が整然と並ぶ素晴らしい展示で、造形や文様など本当に美しいのです!知識なしでも十分に楽しめますので、ぜひチェックしてください!


古い!美しい!圧倒的なコレクション

奈良国立博物館の一角にある「青銅器館(坂本コレクション)」をご存知でしょうか?

古美術商を営んでいた「坂本五郎氏」より寄贈された、中国古代の青銅器380余点の一部を展示する一室で、話題にのぼる機会は多くありませんが、本当に素晴らしいコレクションなのです。ぜひ以前に書いた記事もご覧ください。

紀元前17世紀ごろ(!)に中国大陸で作られたものなど、圧倒的な古さです。また、造形や文様がとても美しくて、なら仏像館の仏像たちとは系統が違いますが、私たちは毎回食い入るように眺めてきました。


『青銅器館』が撮影可に @奈良国立博物館-01

こちらが、奈良国立博物館の「青銅器館(坂本コレクション)」入口部分です。奈良博旧館の「なら仏像館」の一角にひっそりとあります

『青銅器館』が撮影可に @奈良国立博物館-02
奈良博の内部は写真撮影は禁止されていますが、この青銅器館だけは写真撮影が可能となりました(ビデオ撮影やフラッシュの使用は禁止)。ファンとしては嬉しい限りです!

ちなみに、かつて「なら仏像館」も写真撮影が許された時期もありましたが(紹介記事)、すぐにまた撮影不可に戻ってしまいました。

『青銅器館』が撮影可に @奈良国立博物館-03
青銅器館の様子。緑青が浮いた古代中国の青銅器たちが整然と並びます

『青銅器館』が撮影可に @奈良国立博物館-04
例えばこちらは酒を温めるための器「爵(しゃく)」のコーナー。商後期(B.C.15~B.C.11世紀)のものだとか。こんな時代のものが目の前に普通に並んでいるだけで驚きですし、どれも本当に美しいのです


「鳳凰文ユウ」の造形美も撮影可です

『青銅器館』が撮影可に @奈良国立博物館-05
坂本コレクションの中でもっとも目を引かれるのは、やはりこの「鳳凰文ユウ」でしょう。商末周初期(B.C.11~B.C.10世紀)の壺で、幾何学的な文様、過剰ともいえる装飾など、見ていてまったく飽きません。ハウルの動く城に出てくるお城のようですね

『青銅器館』が撮影可に @奈良国立博物館-06
アップで。細工が緻密!

『青銅器館』が撮影可に @奈良国立博物館-07
別角度から。人の顔にも見えますね。写真を撮れるからこそ、後で見返す楽しみがあります


アップで文様を見るだけで楽しめます

これ以外にも、さまざまな形や文様の青銅器が見られます。歴史的な価値も計り知れないのでしょうが、そんな知識がなくても、造形美を愛でるだけでも十分に楽しめるでしょう。

スマホでいろいろと撮影してきましたので、説明抜きでご覧ください。


『青銅器館』が撮影可に @奈良国立博物館-08

『青銅器館』が撮影可に @奈良国立博物館-09

『青銅器館』が撮影可に @奈良国立博物館-10

『青銅器館』が撮影可に @奈良国立博物館-11

『青銅器館』が撮影可に @奈良国立博物館-12

『青銅器館』が撮影可に @奈良国立博物館-13

『青銅器館』が撮影可に @奈良国立博物館-14

『青銅器館』が撮影可に @奈良国立博物館-15

『青銅器館』が撮影可に @奈良国立博物館-16



■奈良国立博物館 青銅器館(坂本コレクション)

HP: http://www.narahaku.go.jp/exhibition/sakamoto.html

※「青銅器館」は、「なら仏像館」の拝観料を支払えば拝見できます。
※正倉院展などの特別展のチケットで、なら仏像館も拝観できます。


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