2016-11-07

新旧らくだオブジェを見比べてきました@ならファミリー

新旧らくだオブジェを見比べてきました@ならファミリー

2016年秋、大規模なリニューアルを終えた『ならファミリー』。1階の「らくだ広場」には、新たな木彫オブジェ「タカラクダ」が設置されました。名物だったらくだのからくり時計「らくだのポコラ」は、現在は屋上スカイガーデンに移設され、奈良の街を見守っています。新旧のらくだたちを見比べてきました。


大規模リニューアルでより便利に!

近鉄「大和西大寺駅」からすぐの位置にある『ならファミリー』(Wikipedia)。近鉄百貨店とイオンを核とし、約120の専門店が入った巨大施設で、1972年にオープン以来、奈良県民に愛されてきました。

そんな施設が、2016年秋に大規模なリニューアルを行い、より便利に生まれ変わりました!

個人的には、売り場面積の大きい「東急ハンズ」が入ったり、奈良県内ではここだけとなる「ジュンク堂書店」が入ったりして、とても楽しくお買い物できました。


らくだのからくり時計のあった風景

そんな中、気になっていたのが、「らくだ広場」に置かれていた「らくだのからくり時計」(正式名称は「らくだのポコラ」)です。

奈良は「シルクロードの終着点」と名乗っており、ならファミリーのこのらくだの像も長らく奈良県民に親しまれる存在でした。私もわざわざそれを見に行ってこんな記事を書いたくらいです。

しかし、このらくだの置物は、気づいたら撤去されて、屋上へ移設されていたのだとか(参考「【朝日新聞デジタル】(勝手に関西遺産)ひっそりロマンはこぶ」)。私は他所からの移住者のため、奈良で生まれ育った方たちほどの思い入れはありませんでしたが、いつの間に……と、ちょっと驚いたものです。


新旧のらくだオブジェ@ならファミリー-16

こちらは2011年当時の「らくだ広場」の様子。広々とした吹き抜けに、豪華なエレベーター。その足元にイベントスペースがあり、そのま正面にらくだの置物がありました。この後ろでお笑いのイベントなども行われ、かなりステージが見づらかったとか(笑)

新旧のらくだオブジェ@ならファミリー-17
からくり時計が動いているときの写真。背中からオリエンタルな衣装の人形たちが顔を出しています。あらためて見てみると、この頃からもう塗料は剥げ落ちてきていたんですね


新しいシンボルは「タカラクダ」

新旧のらくだオブジェ@ならファミリー-01
その「らくだ広場」ですが、2016年秋のリニューアル後、こんな雰囲気になりました。エレベーターも黒くシックになり、やっとバブル経済が終わったかのようです(笑)。不思議な形のクッションがいくつか置いてあり、自由に休憩できるようになっていますが、これの座り心地がバツグン!快適でした

新旧のらくだオブジェ@ならファミリー-02
これがらくだ広場の新しいシンボル「タカラクダ」です。大平龍一さんの作品で、樹齢200年の楠(くすのき)の一木彫り。全高4m、直径140cm、総重量4トンだとか!背中にはたくさんの宝物を乗せています

新旧のらくだオブジェ@ならファミリー-03
説明書から一部抜粋します。「ながらくならファミリーを見守り続けてきたラクダのオブジェ「ポコラ」が長旅を終えこの地に帰ってきました。その背にはシルクロードから持ち帰った数々のお宝を乗せて。「あれは招き猫?あれは雲?宝箱?」訪れた人が見るたびに新たな発見ができる場になればという思いを込めました・」

新旧のらくだオブジェ@ならファミリー-04
巨大な像を見上げると、複雑な幾何学模様が積み重なってみえます。しかし、想像力を膨らませてみると、それぞれが何らかの吉祥のお宝を現していることに気づきます

新旧のらくだオブジェ@ならファミリー-05
分かりやすいところで、扇型だったり、打ち出の小槌の形だったり。招き猫に見えたりする部分もありますし、最後までよくわからなかった部分もありました。ちなみに、モニターでらくだ広場を仮想体験できるコンテンツ「360°らくだ広場」なんてページもありますので、ぜひ遊んでみてください!

新旧のらくだオブジェ@ならファミリー-07
「お手を触れないでください」の指の形がグワシ(漫画『まことちゃん』by 楳図かずお先生)でした


作者・大平龍一さんの作品展示も

新旧のらくだオブジェ@ならファミリー-08
なお、新モニュメント「タカラクダ」の作者さんである大平龍一さんの作品展示「大平龍一 TAKARAKUDA展」も、1Fのイベントスペースで開催中です(2016年11月30日まで)。木彫や大型インスタレーションなどを手がけていて、こちらはガラスのように反射する台の上に木材を配置したもの

新旧のらくだオブジェ@ならファミリー-09
輪切りにした巨木を並べ、それぞれに矢が突き立った作品。不思議と縁起のいいイメージがありますね。壮観でした!


らくだのポコラは屋上でのんびり

新旧のらくだオブジェ@ならファミリー-10
その一方で、かつてらくだ広場に設置してあったらくだの置物(からくり時計)は、屋上の「スカイガーデン -平城の宙庭(ならのそらにわ)- 」へ移設されています。日暮れなので物悲しく見えてしまいますが、晴れた昼間にはかなり気持ちのいいスペースのようです(ぜひこちらをご覧ください→「ならファミリー | ストアコンセプト

新旧のらくだオブジェ@ならファミリー-11
スカイガーデンの一角で、屋根の下に収まった「らくだのポコラ」。2012年秋からここに移設され、奈良の街を見渡せる屋上でゆったりと余生を送っています

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らくだのポコラの視線の先には奈良の街が広がっています

新旧のらくだオブジェ@ならファミリー-12
もうからくり時計として動くことはありませんが、廃棄されたりせずこうして残してもらったことを喜ぶ方も多いのではないでしょうか?展望台やお子さん向けの遊具、ゲームセンターなどもありますので、ぜひ懐かしい顔に会いに行ってあげてください

新旧のらくだオブジェ@ならファミリー-13
繰り返しになりますが、夕暮れなので物悲しく見えますが、青空の下だったらだいぶ印象が違うと思います(笑)



■ならファミリー(narafamily)

HP: http://www.narafa.jp/
住所: 奈良市西大寺東町2-4-1
営業時間: zoro 10:00-20:00、イオンスタイル 9:00-22:00など、フロアによって異なります
駐車場: あり(2時間まで無料)
アクセス: 近鉄奈良線「大和西大寺駅」から徒歩5分ほど

Facebook: https://www.facebook.com/narafa.jp/
instagram: https://www.instagram.com/narafa.jp/
LINE: https://line.me/R/ti/p/%40qey4683k

※「ならファミリー」施設内の撮影の可否についてスタッフの方に伺いましたが、「他のお客さまが映り込んだりご迷惑にならなければ問題ない」とのご回答をいただいています。


■参考にさせていただきました

ならファミリー - Wikipedia
ならファミリー/55億円を投じ、2016年秋にリニューアル | 流通ニュース
【朝日新聞デジタル】(勝手に関西遺産)ひっそりロマンはこぶ
【朝日新聞デジタル】帰ってきた、らくだの置物 「家族が増えました」 奈良


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