2016-10-22

奈良・町家の芸術祭 はならぁと2016『今井町エリア』

奈良・町家の芸術祭 はならぁと2016『今井町エリア』

江戸時代の古い町並みをよくのこす、橿原市・今井町エリアで『奈良・町家の芸術祭 はならぁと2016』が開催されています(10月22日~10月31日)。歴史ある建築物や昭和的な空き家などを舞台に、さまざまなタイプの現代アート作品が展示されていて、ギャップが面白いです。街歩きするだけでも楽しいですよ!


歴史ある今井町。歩いて楽しい街です

毎年秋に開催されるアートイベント『奈良・町家の芸術祭 はならぁと』(TwitterFacebook)。

奈良県内の町家や空き家などを活用して現代アートを展示し、イベント終了後にはカフェなどとして建物を生まれ変わらせたりするという、素晴らしい循環が発生しているアートプロジェクトです。私たちは毎年楽しみに拝見しています。

2016年は、奈良県内4エリアを会場として開催されています。メインとなるこあ会場は「高取土佐町並みエリア」(10月1日~10月31日)で開催され、恒例の「町家のかかし巡り」と連動した内容となっています(紹介記事

それに続いて、ぷらす会場『今井町エリア』での展示が始まりました(10月22日~10月31日)。昨年も今井町の展示を拝見していますが(紹介記事)、今年も期待して出かけてきましたが、時間が足りなくてすべて周れないほどの充実度でした!


今井町エリア@はならぁと2016-01

橿原市の「今井町(いまいちょう)」は、かつては「大和の金は今井に七分」といわれるほど繁栄した商業都市でした。「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されており、全建物1500棟弱のうち、約500棟が伝統的建造物に当たるのだとか。江戸時代などの古い町家が大切に保存され、今でも息づいています

今井町エリア@はならぁと2016-02
一部には昭和的な建物も。空いた建物や貴重な文化財建築などを活用して『奈良・町家の芸術祭 はならぁと』は開催されます。今年の今井町エリアでは、10名の作家さんが参加しています。すべては見られませんでしたが、拝見した順番通りに簡単にご紹介していきます


「立体地図的幻想」@細川町家、中野町家

今井町エリア@はならぁと2016-03
ヒロ忠之さんの作品が、細川町家と中野町家、2つの住居を使って展示されていました。写真は細川町家。奥に長い町家らしい昭和な建物で、アーティストさんご本人が制作に励んでいらっしゃいました。今年のはならぁとは、作家さんが在廊(?)する時間を増やしているのだそうです

今井町エリア@はならぁと2016-04
ヒロ忠之さんのFRPを使った作品。軽い素材で、もう一軒の中野町家ではこのシリーズがメインで展示されています

今井町エリア@はならぁと2016-05
これが「立体地図的幻想」という作品群。石膏とアルミホイルなどで立体の造形物を作り、山の立体地図を鳥瞰しているように観察するのだとか。じっと観ていると「ブラタモリ」っぽいです(笑)

今井町エリア@はならぁと2016-06


「きおくのさかいめ」@旧米谷家住宅

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奈良県生まれの赤井正人さんのインパクトのある作品たちが、重要文化財に指定されている「旧米谷家住宅」で展示されています。広々とした広間に上がれるのも今だけ。極楽とも怪異ともつかない不思議な絵画作品、さらに木片を使った造形作品などが展示されています。空間と作品の違和感もあって、個人的にとても楽しめました!

今井町エリア@はならぁと2016-09

今井町エリア@はならぁと2016-10

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「絵の家」@景観支援センター

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奈良教育大学准教授の「狩野宏明」さん、奈良教育大学絵画研究室の皆さんの作品たち。小さなハウス型のものに自由に絵を描いてもらった作品や、巨大な絵画、複数人で作り上げたインスタレーションなど、カオスな感じがいいですね。ワークショップと公開制作も毎日実施されているそうです

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「森羅万象~春夏秋冬~」@今井まちや館

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奈良出身・在住の坂野真子さんの作品。雰囲気ある建物の和室に、奈良の伝統だった藍染めの布などを使った立体作品が展示されています。作品はそれぞ春夏秋冬をイメージしていて、染め色やほのかな灯り、そして戸外から差し込む光などが上手く調和した雰囲気のある作品になっていました

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「宇宙」@旧西町生活広場

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ユニット「SK2」さんは、いろんなタイプの作品が観られました。入口部分には、白いストロー状の構造の板を細かく切ったものが網目状にぶら下がっていて、その外から覗いたり、近づいてみたりできます。また、プラ板に明るい彩色で描いた作品なども。カオス的でいいですね!日曜日にはギター演奏やパフォーマンスやワークショップなども行われるそうです

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「もののうち」@今西長屋

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「でんがみ」さんの作品。古い長屋の決してきれいとは言えない壁に、素朴なアニメーション映像を投影。絵画作品も、ヒトか精霊かモノノケか分からない男の子などが描かれていて、建物の雰囲気とよくあっていました。会場に展示してあった「貘(ばく)」という作品が可愛らしくて妖しくて良かったです!

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「偏光レンズ」@今西長屋

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ウオタニサエ(ZON)さんの、服をモチーフにした作品。天井から吊るされた透明のビニールの服たち。体の代わりに草が生えていたり、この家にあった書類が入っていたり。「身体の抜け殻としての服。身体そのものとしての服。」想像力をかきたてられる面白い作品ですね。雑貨屋服の販売があったり、用意された衣装を着ての記念撮影などもできます!(※私も写ってきました)

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■奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2016

HP: http://hanarart.jp/
Twitter: @HANARART
Facebook: https://www.facebook.com/hanarart

●高取土佐町並みエリア(高取町)- 2016年10月1日~10月31日
●今井町エリア(橿原市)- 2016年10月22日~10月31日
●八木札の辻エリア(橿原市)- 2016年11月1日~11月6日
●吉野町国栖エリア(吉野町)- 2016年10月9日


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