広大な敷地に四季折々の花々が楽しめる、橿原市の『藤原宮跡』で、今年の秋も「コスモス」が満開となりました。その数、なんと「300万本」（！）もあり、見渡す限り一面のコスモスという光景も見られます。大和三山をバックに咲き誇る秋の風物詩、ぜひ見に来てみてください！

菜の花・蓮など、四季折々の花が

かつて16年間にわたって都が置かれ、日本最初の本格的な都城とされる「藤原宮跡（ふじわらきゅうせき）」（Wikipedia）。

現在は巨大な平地が広がっており、「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」として世界遺産登録を目指すと同時に、四季折々の花々が楽しめるようになっています。

その開花状況は、橿原市の「藤原宮跡5つの花ゾーン開花状況」というページで細かく掲載されています。春は「菜の花」、夏は「蓮」と「キバナコスモス」、秋は「コスモス」が咲き誇り、私たちもいつも楽しみに拝見しています。

藤原宮跡の「花ゾーン」のマップ。秋のコスモスは、約30,000平方メートル（甲子園球場の約2倍の広さ！）に300万本・8種類が植えられています。大極殿跡南側エリア、鴨公小学校西側エリア、さらに朝堂院東ゾーンなど、何箇所かにまとまってコスモスが植えられ、雄大な風景が見られます

藤原宮跡のコスモス。この日（10月16日）はまさに満開のピークでした！背後に見えるのは、大和三山のひとつである畝傍山（うねびやま）。その麓には初代・神武天皇をお祀りした「橿原神宮」があります

この日はお天気の日曜日ということで、たくさんの人出で賑わっていました。無料駐車場は複数ありますが、通行が多すぎて渋滞が発生していたほどです。ここまで人が多い状態は初めて見ました（笑）。なお、藤原宮跡で見られるこうした柱状のものは、かつてここに建っていた建物の礎石と柱を再現したものです。かつての都の姿を想像してみてください

大和三山を背景に咲くコスモス

朝堂院東に近いエリアの白いコスモスのゾーン。さらに向こう側にはピンク色のコスモスが広がり、その奥に見えるのが大和三山のひとつ、香久山（かぐやま）です

黄色や赤のミックスゾーンも

朝堂院東ゾーンの、黄色っぽいコスモスをメインに植えられたエリア。可憐な雰囲気でたくさんの人たちがカメラを向けていました。なお、背後に見えるのは、こちらも大和三山のひとつ耳成山（みみなしやま）です

広大な秋ゾーン！見渡す限り！

こちらがメインの「秋ゾーン」。あざやかなコスモスが咲き誇ります！広々としていて、本当に美しい光景が広がります

コスモス畑の真ん中から、ぐるりと周囲を見渡してみた動画。結構な面積だということが伝わるでしょう

隣接する「藤原京資料室」もぜひ

また、せっかく藤原宮跡まで来たのであれば、ぜひ北西に隣接して建っている「橿原市藤原京資料室」にも立ち寄ってみてください。

それほど広いスペースではありませんが、藤原宮跡からの出土品が展示されていたり、資料映像が見られたりします。そして何よりも、中央にどーんと鎮座する巨大ジオラマ（約6m×7m）がすごいです！これを見るだけで楽しくなれますよ！

1995年に「創都1300年祭」として開催されたイベント『ロマントピア藤原京』の際に制作された巨大なジオラマ

中央にあるのが藤原京の中心部にあたる、大極殿などが設置された藤原宮。その周辺を大和三山が取り囲むようになっています。スケールの大きさに震えますね！

■藤原宮跡（藤原京）

ＨＰ:　http://www.city.kashihara.nara.jp/kankou/own_sekaiisan/hanadayori/kaikajyoukyou.html
電話:　電話番号：0744-21-1114（企画調整部世界遺産推進課）
駐車場:　無料駐車場あり
アクセス:　近鉄大阪線「大和八木駅」より、コミュニティバス「橿原市藤原京資料室前」下車

■参考にさせていただきました

橿原市／藤原宮跡5つの花ゾーン開花状況
橿原市／藤原宮跡
藤原京 - Wikipedia

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