節分に「豆まき」のはしご!『東大寺二月堂』と『元興寺』
2月3日の「節分」には、奈良県内のたくさんの社寺で「豆まき」が行われます。時間をずらせば何ヶ寺か回れるということで、東大寺二月堂「節分豆まき」→元興寺「豆まき」(→興福寺「追儺会(鬼追い式)」の記事はこちら)とはしごしてきました。活気があって楽しいですね。福豆もゲットしてきました!
※「2015年2月3日」に参加した様子です
県内各地で「節分」行事が催されます
2月3日の「節分」(Wikipedia)は、奈良県内の社寺でも節分・星祭などの行事が行われます。季節の変わり目となる立春の前日、邪気を祓うために豆まきをする風習があり、節分行事の際に豆をまくところも少なくありません。
奈良県の観光情報を集めたサイト「大和路アーカイブ」で、カレンンダーの2月3日の日付をクリックすると、その日に催されるイベントの一覧が見られますが、驚くほどの多さです!
大安寺・東大寺・霊山寺・手向山八幡宮・元興寺・帯解寺・西大寺・春日大社・興福寺・石上神宮・大和神社・長谷寺・大神神社・安倍文殊院・金剛寺・往馬大社・宝山寺・志都美神社・信貴山朝護孫子寺・法輪寺・法隆寺・壷阪寺・橘寺・金峯山寺・龍泉寺・天河大辨財天社
ざっと調べただけでこれだけ登録してあり、その多くで豆まきや福豆の授与が行われたりしています。
つまり、開催時間の重ならない豆まきに連続で参加できるということです。縁起物の豆を手に入れるために、頑張って3ヶ寺を周ってきました!
●14時~ 節分豆まき @東大寺二月堂
●15時~ 節分豆まき @元興寺
●18時半~ 追儺会(鬼追い式)@興福寺
「東大寺二月堂」豆まきは14時から
1ヶ寺目は「東大寺」の二月堂から。
節分のこの日、二月堂では「還宮・節分豆まき・星供養」が行われます。豆まきは14時から始まりますが、私たちは14時ちょうどくらいに二月堂前に到着したので、ものすごい人垣ができていました!
公式ページには、「14時頃、本堂内での法要の後、二月堂の舞台の上から豆まきが行われる。その後、二月堂下の法華堂前広場に設置された特設の舞台から参拝の方々のために豆や鈴がまかれ、お参りの方はこの広場で受けることになる。」とあります。
以前は二月堂の上から撒かれていたそうですが、足元が危険なため、平らな場所に設置した特設舞台から豆をまくようになったようです。
2月3日、東大寺二月堂前で行われる「節分豆まき」に集まった人たち。ちょうど14時で、今にも豆まきが始まりそうなタイミングです
ちょっとアップに。時間ギリギリになると、会場周辺にロープを張って入場規制をしていました。みんな夢中になって豆を追っかけますから、人が混雑し過ぎないように調整しています
遠くの壇上から縁起のいい豆、鈴などが撒かれます!時間的にはほんの5分程度ですが、ものすごい盛り上がりでした!
出遅れて遠巻きに見ていた私たちですが、運良く足元まで飛んできた鈴を1つずついただくことができました!後ろの参拝者にも届くようにと、遠投してくれる方もいらっしゃいますし、鈴は遠くまで飛びやすいんでしょうね。ありがたいです
豆まきが終わった後の様子。警備員さんが乗っているのが、豆まきのために設置された特設舞台です。お水取りに匹敵するくらいの混雑ぶりですね(笑)
大仏殿で「奈良県障害者芸術祭」の作品も
節分をはさんだ約1週間ほど、東大寺大仏殿も会場となって『奈良県障害者芸術祭 HAPPY SPOT NARA』という展示企画が行われます(2016年は1月30日(土)~2月7日(日))
この日は時間の関係で中門からしか拝見できませんでしたが、大仏殿の前に大きな幡(ばん)が掲げられる「ビッグ幡 in 東大寺」が行われます。テーマは花鳥風月。奈良県内、東日本大震災被災地、さらに中国や韓国の障害のある人たちの作品を集めて幡として縫い合わせたものを掲げています
東大寺二月堂の豆まき会場では、色鮮やかな「厄除鬼(やくよけおに)」の販売も。こちらも障害者の方々の作品なのだとか!色ごとに意味があって、赤鬼は「貪欲」、青鬼は「怒り」、黄鬼は「我を通す」、黒鬼は「愚痴」、緑鬼は「不摂生」を表すとか。克服したい色を選ぶとご利益があるでしょう!
■東大寺二月堂
HP: http://www.todaiji.or.jp/
住所: 奈良県奈良市雑司町406-1
参考: 大和路アーカイブ [東大寺二月堂] 節分万灯明・星祭
ならまち「元興寺」豆まきは15時から
2ヶ寺目は、ならまちの世界遺産寺院「元興寺」へ。
2月3日の「元興寺節分会」では、15時から豆まきが行われます。東大寺二月堂から元興寺までは約2.4km、普通に歩いて30分ほどかかります。
また、12時からは、波切不動明王立像・宝山寺湛海不動明王坐像を本堂「極楽堂」へ遷しての法要が、13時から本堂前で「柴燈大護摩供」が行われます。希望者は火渡り(!)もできますので、豆まきの前に参加しておくといいですね。
2月3日、「節分会」が催される元興寺。この日は境内も無料開放され、たくさんの人で賑わっています
向かって右手が本堂、左手が豆まきの舞台です。本堂前では護摩供養が行われ、(もちろん火が消えた状態で)火渡りもできます
縁起のいい「福豆」も授与されていました(@100円)。自宅での豆まき用にしてもいいですね
舞台前を人が埋め尽くしています!東大寺から元興寺へと、順番に参加している方も多かったようです。15時からご住職のご挨拶があったり、登壇者(せんとくんやしかまろも)の紹介があったりして、豆が撒かれたのは15時10分くらいでした
豆まきスタート!元興寺は鬼(八雷神や元興神)の伝承がのこるお寺ですので、一般的な「鬼は外、福は内」ではなく、「福はうち、鬼もうち」という掛け声となります
このくらいの位置でもそれなりに豆は飛んできます。それなりに押し合いになりますので、あまり無理をしないように気をつけましょう
写真を撮りながらでしたが、見事に「元興寺福豆」をゲット!隣は、友人がとった元興寺スタンプ入りボールです。このボール、何かに引き換えるわけではなく、ボールそのものが縁起物なのだとか。変わってますよね(笑)。この他にも、お菓子や飴、鈴なども撒かれたようです
■元興寺
HP: http://www.gangoji.or.jp/
住所: 奈良県奈良市中院町11
参考: 大和路アーカイブ [元興寺] 節分会柴燈大護摩供
※「2015年2月3日」に参加した様子です
■関連する記事