2011-06-22

地上の天の川?大小の岩が連なる奇景『鍋倉渓』@山添村

地上の天の川?大小の岩が連なる奇景『鍋倉渓』@山添村

ずっと見てみたいと思っていた、山添村の神野山にある『鍋倉渓(なべくらけい)』に行ってきました。巨岩が点在する神聖な土地に、大小の黒い岩が川のように650mも続く、とても不思議なスポットです。迫力がありました!


黒い岩が川のように連なる不思議な場所

奈良県の東部、三重県と県境を接する山添村にある「県立自然公園神野山」。その中心となる「神野山(こうのやま)」は、標高618.8メートル、秀麗な円錐形のツツジの名所として知られる山です。

また、この一帯には不思議な巨石が点在していて、その並び方は夜空の星座(夏の大三角など)を表しており、未知の古代文明が発達していたのでは…と考える方たちもいらっしゃるようです(山添村いわくら文化研究会)。

星空でいうところの「天の川」にあたる部分となるのが、全長650mにわたって、川のように黒い岩石が連なる『鍋倉渓(なべくらけい)』です。

色んな方の写真を拝見していて、川底に石が溜まったようなものなのかと思っていたのですが、そのスケールの大きさに驚きました!岩も大きいものが多く、それが500メートル以上も延々と続くのですから、想像以上に不思議な光景ですね。


鍋倉渓@山添村-01

名阪「神野口IC」から272号線へ降り、5分ほど走っていると、「鍋倉渓」の看板とこんな天狗のキャラがいる無料駐車場が現れます。そのすぐ脇を、川のように鍋倉渓が続いています

鍋倉渓@山添村-03
駐車場のすぐ脇から山上側を眺めたところ。ここから上550メートル、下100メートルにわたって、こんな大小の黒い岩が連なる光景が続きます。何とも不思議ですね

鍋倉渓@山添村-04
ずっとこんな感じです!この流れに沿って歩けるコースがありますので、ハイキングにもちょうどいいですね


天狗がけんかして岩を投げあった…とか

とっても不思議な鍋倉渓、どうやってできたのかの説明がありましたので、引用しておきます。


●なべくら渓
この地点から上方へ550メートル、下方へ100メートル、幅平均25メートルにわたって巨岩怪石がるいるいと続いています。そして、この谷を流れくだる水は岩石の下を深く伏流し、岩の間からかすかにその水音のみを聞くことができます。
これは、地質学上、特別の条件のもとに生じたきわめて珍しい風化現象で、全国的にも学術上の価値が高く評価されています。

●神野山周辺の岩質
この附近の大和高原地域一帯は、花崗岩質で形成されていますが、その中でこの高野口だけは角閃斑糲岩(※かくせんせきはんれいがん)という深成岩(火成岩の一種)でできており、岩質が非常に堅いために侵蝕にたえてこの山容ができたものと考えられています。

●「なべくら渓」成因
伊賀の天狗と神野山の天狗がけんかをして投げあった岩だという伝説や、火山の溶岩が流れ出して固ったものだなどいろいろな俗説はありますが、この成因は前地質時代に山の表面が風化して、次第に細かく土壌化する際に、前記の角閃斑糲岩のとくに堅い部分が風化にたえて岩石のまま残り、当時の谷底に自然に移動して集まったもので、その後地形の変化に伴って現在のような浅い谷となり岩石が昔の谷にそのまま長い列をなして堆積したものと考えられます。そして流れくだる水は一層谷底を深く侵蝕して岩石の下をくぐり全くの伏流となったものといわれています。

●「なべくら」の名称の由来
堆積した岩のそれぞれが黒くすすけた色をしており鍋の底を連想させるところからこのように呼ばれるようになったと言い伝えられています。


簡単に言うと、噴火や川の流れで他所から岩が流されてきたのではなく、もともとの山肌が削られ堅い部分が残ったもののようです。川でもあるのですが、堅い岩以外をどんどん侵食して、今では岩の下を流れるようになっているのだとか。

完全に自然の力でこんな奇景が出来上がったとはいえ、色んな伝説が作られたり、パワースポットとして認識されたりするのは当然のことなのかもしれませんね。


鍋倉渓@山添村-02

鍋倉渓(なべくら渓)の説明。天狗がケンカして石を投げあったという言い伝えがあることから、カラス天狗のキャラになっているようです

鍋倉渓@山添村-05
きれいに整備された遊歩道の脇には、こんな説明看板も。「鍋倉渓(天の川)。古代人が築いた巨石構造物ではないかと考えられているが、その方法について謎は多い。天の川を地上に映したものと考えられている。 山添村いわくら文化研究会」


駐車場から神野山山頂まで歩いて行けます

なお、この日私たちは駐車場から上がるのではなく、別ルートで神野山の山頂へ上がり、そこから鍋倉渓に沿って降りてくるコースを辿りました(めぇめぇ牧場上の駐車場に車を停めました)。

最後に長々と舗装された道路を歩くことになりましたので、あまりオススメしませんが、神野山の中には色んな巨岩遺跡がありますので、ぜひそちらも散策してみてください、

鍋倉渓を下ってきた途中に、「竜王岩(アンタレス)」の看板がありました。説明文には「神野山鍋倉渓の中央付近に位置し、現在もご神体として祭られている。さそり座のアンタレスを表していると考えられている。 山添村いわくら文化研究会」とあったのですが、残念ながら周りも巨石だらけのため、どれが竜王岩か判別できませんでした…。

とりあえず、鍋倉渓の画像だけ並べておきます!


鍋倉渓@山添村-06

神野山の山頂側から降りてきたところ。ちょっとした展望スポットのような場所があります。見えた瞬間も嬉しいのですが、鍋倉渓に沿ってずっと歩くと本当に不思議な気分になりますね

鍋倉渓@山添村-07

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■鍋倉渓(なべくらけい)

HP: http://www.vill.yamazoe.nara.jp/kankou/k-nabekura.htm
住所: 奈良県山辺郡山添村大字伏拝
電話: 0743-87-0548(森林科学館)
駐車場: 無料駐車場あり
アクセス: 名阪「神野口IC」から車で5分ほど

※実際に行ったのは「2011年5月31日」です。


■参考にさせていただきました!

神野山の岩石群
超古代文明「イワクラ」
山添村いわくら文化研究会ホームページ










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